- 締切済み
海外製ROMを実装した際のパッケージクラック
- 海外製(中国)のROMを実装したところ、パッケージにクラックが生じました(表裏共、裏が目立つ)。
- クラック以外にはパッケージに外傷は見受けられず、半田やフラックスにストレスは加わっていません。
- 原因は不明ですが、吸湿によるパッケージクラックとの見解があります。アルミパック開封後3日以内の実装でパッケージクラックの発生があるのか検証したいと考えています。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
みんなの回答
下記にアドバイス致します。 >・超音波探傷する際のIC部位と角度 界面剥離の観察になる為、角度は必要無くマーキング面 及び裏面からの確認で宜しいかと存じます。 マーキング面はChip:樹脂界面及びリードフレーム表面(Agメッキ面でしょうか?):樹脂界面 裏面はフレーム表面:樹脂界面の剥離観察になります。 >・画像を確認する際のポイントと注意点 >*・特に、外部からのストレス(実装機のヘッド >ノズル等)によるクラックとの違い。 >・正常品を超音波探傷した場合の製品への影響 超音波探傷はあくまでのPKG内部における空間の観察になります。(ボイドや剥離)従って、外部ストレスによるクラック判別は出来ません。 他製造ロット等、不良が発生していないものと剥離状態を比較し、差が認められれば界面剥離による当該クラック要因を判別することが可能と思います。 もし差が認められなければ、私が推測しました界面剥離起因によるものではないことになります。 参考までにですが、現在の一般的なPKG設計においては、樹脂とChip表面の密着性を最大限考慮している関係上、線膨張係数の異なるリードフレーム表面との密着性はChip表面よりも遥かに劣ります。 従って、超音波探傷で良品:不良品の比較をした場合、どちらとも若干の剥離は存在する場合があります。その場合には吸湿を行ないリフローを12回通して良・不良品の剥離差を検証するべきと考えます。 尚、超音波探傷を行なった製品に関しては非破壊検査の為、特性に影響はございませんが良品として使用するのは避けた方が無難でしょう。
発生率は不明ですが、PKGの状態から察するに「外傷無きPKGクラック」とのことですから、吸湿によるPKGクラックを先ずは一般論で疑うでしょう。 ※外傷があればPKG組立上での発生ポイントを考察しアドバイス可能ですが。 但し、PKG信頼性上、普通であれば吸湿飽和状態をも考慮し設計・試験しているはずであり、使用実績上これまでも問題無いとのことですから、この場合クラック要因は吸湿によるものと考え難いところがあります。 SOP44pinとのことですが、PKG内部におけるリードフレームIC搭載箇所の金属面と樹脂界面が 何らかのPKGプロセス異常により納入当初より剥離状態で吸湿によって水分が貯まり、ポップコーン現象を誘発した可能性があります。PKGプロセスを疑うのであれば先ずは超音波探傷でイニシャルでの剥離観察を。
補足
ご回答有難うございます。 お忙しい中、恐縮ではございますが、超音波探傷 につきましてご助言いただければ幸いです。 ・超音波探傷する際のIC部位と角度 ・画像を確認する際のポイントと注意点 *・特に、外部からのストレス(実装機のヘッド ノズル等)によるクラックとの違い。 ・正常品を超音波探傷した場合の製品への影響
初歩的な質問ですが、このPackageの規格はどうなっていますか? 例えば、「アルミパック開封後48H以内でリフローに通して下さい」といったように、 規格が決まっていると思いますが。
補足
ご返信有難うございます。 当IC(44ピンSOP)は客先の支給品であり、製造メーカーの仕様書は配布していただけません。客先(組み立てメーカー)からの基準書(当該品を含む)では 開封後3日以内での使用を規定しています。
吸湿によるパッケージクラックと考えますが3日で問題が発生するなら良いパッケージと言えません。心配なら90度で一度乾燥させ使用することを推奨します。それとリフロー温度は大丈夫でしょうか?
お礼
ご回答有難うございます。今後とも、宜しくご教示いただきたくお願いします。
実装に関する知識はないのですが、裏面の亀裂が目立つと言うことは、本来脆性な(と思われる)パッケージの材質からして、実装する際に、押さえつけすぎてストレスがかかったと言うことも考えられます。 あと、ROM本体の吸湿ももちろんですが、基板そのものの吸湿も疑ってみてください。基板によってはけっこう伸びることもあると思います。
お礼
ご回答有難うございます。今後とも、宜しくご教示頂きたくお願いします。
お礼
大切なお時間と貴重なご回答に感謝いたします。 ご回答を基に解析いたします。有難うございました。