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ゴムローラのべたつき
ウレタン製ゴムローラにてプラスチックカードを挟持搬送する装置を使用しています。最近、そのローラ表面にべたつきが出てきて搬送の支障となる事があります。主にどのような理由が考えられるのでしょうか?通常の清掃手段として無水エタノールを使用しています(使用期間は2年程度です)。
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この種のことは、メーカーの方は平泉洋行に相談されてみるとよろしいでしょう。 一般のウレタンゴムは、 例えば、熱硬化では・・・ イソシアネート架橋(トリレンジイソシアネートの3量体のディステモールTTや パーオキサイド架橋が一般です。 このトリレンジイソシアネートのようなブロックイソシアネートの副生物が残って、悪さをするケースを、お話から最初に思いだしました。 ブロックイソシネートは、常温では安全ですが、温度をかけると分解します。 例えば、メッキとかの青酸カリですが、これもブロックにすることで、特定温度以下では安全に取り扱えます。 塗料や接着剤などでは、このイソシア基の反応で接着させることも多いのですが、それが成型時の競争反応の中でブロック体が副生し保護されていて、それがわずかずつ熱分解して密着性が出だした可能性もあります。 エタノールや水でその場ではわずかに反応しても、ゆっくり分解し続けていてはつかめないかもしれません。 フラスコ中で、自分の合成した新規ポリエステルポリオールとTDI(日本ポリウレタン製Tー100) でポリウレタンを合成していて反応チェイス(追跡)でのIRのピークがなくならずに何度徹夜したことか・・・(^_^;) 少し、参考になったでしょうか? なお、ウレタンフォームについては、今井さんの書いた 高分子官行会「ポリウレタンフォーム」 の一読を推薦します。
湿気で加水分解してしまったのでは・・・ ご参考まで。