- ベストアンサー
高周波焼入れとズブ焼入れの違いとは?
- 高周波焼入れとは、高周波電流を用いて金属を加熱し、硬化させる熱処理方法です。一方、ズブ焼入れは金属を高温で焼き入れする方法です。
- 高周波焼入れは高周波電流を用いることで、短時間で均一な硬さを得ることができます。一方、ズブ焼入れは金属を高温で一定時間加熱し、冷却することで硬さを得ます。
- 高周波焼入れは金属の表面にしか効果がなく、表面硬度を向上させることができます。一方、ズブ焼入れは金属全体に効果があり、内部の組織も硬化させることができます。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
熱処理方法を大別すると、一般熱処理(ズブ焼入れ)と表面熱処理に2分されます。 高周波焼入れとは表面熱処理のひとつの方法で、そのほかに,浸炭方法であるとか、窒化方法などがあります。 ズブ焼入れは品物全体(深部まで)を電気炉などで必要な温度まで高め,急冷して堅い組織にする方法です。 高周波焼入れは高周波電流の通じているコイルの間に品物を入れ、その表面に生じる渦電流に伴うジュール熱によって表面を加熱した後、急冷して表面のみ堅い組織にする方法です。 品物が小さくて,高周波で熱すると品物全体が必要温度に達してそのまま急冷するとズブ焼入れと同じになりますが、 普通、高周波焼入れという表現をすると、表面焼入れのことを表します。 浸炭や,窒化は同じ表面熱処理でも炉の雰囲気や温度が違いますので,品物が小さくても「ズブ焼入れ」にはなりません。 必要な温度とか,組織の状態とか,焼入れ後の処理(焼き戻し等)などについては、長くなりますので参考書等を見てください。(又は,別途ご質問を) kinko-z先生が熱処理について良いURLを紹介していました。 http://www.hi-ho.ne.jp/~daiwa_n25/TECHHEAT.htm 参考になれば幸いです。
その他の回答 (2)
#1補足 数千ヘルツから数十ヘルツは、数千から数万のミスプリのような気がしますね。そうでないと変です。
お礼
わざわざ、補足までして頂き、有難う御座います。
こんにちは 素人ですが,手元の本で高周波焼入は下記の如く書いてあります。 高周波電流を応用した加熱によって、表面だけがオーステナイト状態になったときに焼きいれる方法を高周波焼いれという。周波数の高い交流を通じたコイルの中に,鋼材を置くと、その鋼材内にうず電流が誘発され,その電流によって鋼材の表面が加熱される。この電流は鋼材の表面に起こりやすいため、表面層から加熱される。電流の周波数が高いほどその傾向が強い。高周波電流を発生する装置は、電動発電機によるもの、火花ギャップ方式?によるもの、および真空管式等がある。周波数は数千ヘルツから数十ヘルツ、出力も数キロワットから数百ワットのものなど各種の機械がある。(焼きいれた後200度C程度の焼き戻し。) (大学基礎 機械材料 門間改三著 1984年9刷より、古くてすみません) ずぶ焼入れは炉で規定温度まで加熱し、規定時間保ち、油や水で冷却する焼入のことですよね。 ご期待にそう具体性でしょうか。
お礼
大変迅速なご回答有難う御座います。 わざわざ専門書より抜粋していただき恐縮です。 具体的な相違点が良くわかりすっきり致しました。 素人故、つまらない質問をしてしまうかもしれませんが、今後とも宜しくお願い致します。
お礼
大変丁寧なご回答有難う御座います。 素人の私にも解り易く、とても勉強になりました。 これから専門書などで、自分なりに調べてみたいと思います。 紹介して頂いたURL、早速拝見したいと思います。 いろいろとお世話になりました、今後とも宜しくお願い致します。