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エアマイクロで内径公差5ミクロンの製品を測定する際の相関と正確さについて
- エアマイクロを使用して内径公差5ミクロンの製品を測定していますが、時々客先の測定ミスや相関が取れないことがあります。
- ジェット(非接触式)と接触式(測定子がボール状のもの)の違いによる測定結果の差異もあり、困っています。
- 私は非接触式の方が正確に測定できると考えていますが、詳しい方に意見を聞きたいです。
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電気マイクロでの内径測定は直径方向にセンサを2個 並べて測定すると思いますが、電気マイクロを固定している冶具が電気マイクロと直交する方向にズレますと測定値が-側に振れます。 この値は幾何学的な計算から次のようになります。 Δd=-x^2/r Δd=内径測定誤差 x=電気マイクロの取り付け方向に対して直行方向のズレ r=直径/2 したがって、r(直径/2)が小さくなるほどxが利いてきます。 ちなみにr=100mm、x=0.5mmでは-2.5μになります。 接触式だから誤差が大きいと言うことは無いと思います。接触式はポイント測定のためセンサのズレ、表面粗さ等の影響を受けやすいということだと思います。
うちでこの手の問題が発生した場合、測定具を直接客先に持ち込んで、「どっちの寸法で加工するんだい?」というようなことをやります。それで、指示のあったほうにあわせます。相手部品がある物なんかですと、いくらこちらが正しくても、相手部品が客先で内製されている場合はどうしても客先での寸法に合わせないといけなくなりますので。 上記のことをやると、だいたい客先測定具の寸法に合わせる結果になります。 答えになっていませんですが、参考になれば幸いです。
お礼
アドバイスありがとうございました。わたしもこういうトラブルの場合は必ず客先に持ち込みするのですが、今回は書き忘れましたが客先は中国にあるためそれが出来ません。
korusamuさんの言われる通りだと思います。気づいたことを述べますと (1)電気マイクロはセンサ直径方向に対するズレで誤差が生じます。これは真値に対して-側になると思います。(内径と触子径から径方向のズレから幾何学的に計算すれば誤差を計算できます。) 1.52μの違いは例えば-側に振れたた値でしょうか。 (2)誤差が±に振れたのであれば表面粗さの影響が考えられます。この場合、触子の径と表面粗さ(バイト径と送りで決まる)測定値の振れが出ると思います。 エアマイクロの場合、平均的に計るのでばらつきは 少ないと思いますが、電気マイクロでは蝕子径と表面 粗さの形状に関係すると思います。 いつも思うことですが精密測定において、表面粗さに以上の測定精度を要求していることががありますが、如何でしょうか。
お礼
アドバイスありがとうございました。1.52ミクロンの違いは-側です。私はこれを客先の測定ミスと判断してましたが、これは測定誤差と捕らえるべきでしょうか?(実際に再確認してもらったら測定ミスだったという事もしばしばありました)接触式は測定誤差が出やすいのでしょうか。
こんにちは。 最近はこの手の仕事をしておりませんが、電気マイクロ(接触式)とエアマイクロ(非接触式)の機器設計をしていたのでお答えします。 両方式のどちらが正しいと言うことは無く、問題は測り方です。 測定部分が平面かR形状(又は球状)か又は対象物の表面粗さの大きさにより程度具合が異なりますが、エアマイクロの場合はエアの通過する(あたる)部分の平均的な変位を示し、接触式の場合はボール接触子の半径によって変位値が異なります。 一般的にスポット的な狭い部分をはかる場合は、接触式の方が正確で信頼性の高い測定が可能ですが、接触子の耐久性又は対象物への損傷(キズ)に問題が多いので非接触式も用いられます。
お礼
アドバイスありがとうございました。大変参考になりました。
接触式の場合体温等で測定器が温まってしまったり、締め付け具合(測定圧)によって非接触式と誤差が出るのではないでしょうか? マスターピースで随時補正(確認)しながら測定すればそんなに誤差は出ないはずですが・・・ ご参考まで。
お礼
アドバイスありがとうございました。客先のほうもマスターで随時確認しているはずなのですが、相関が取れないのです。
お礼
色々と詳しく説明していただきありがとうございました。参考になりました。