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モールド成形機のたて型とヨコ型の比較
- モールド成形機のたて型とヨコ型の特徴や利点、欠点を解説します。
- たて型はスペース効率が良く、高い生産性が特徴です。一方、ヨコ型は製品品質の安定性に優れ、短納期に対応しやすいです。
- モールド成形機の選択には生産性や品質、納期など様々な要素を考慮する必要があります。
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もう一つ大事なことがあります。 それは設置スペースです。ウチの成形工場は設置面積を減らす意味で 縦型を採用する比率が高いです。(価格も○)
何を目的にして長所と短所が知りたいのかが質問の内容からだけではよく把握できないので、具体的に例をあげてお答えします。たとえば、横型の成形機でインサート成形する場合、インサート品、たとえば筒状のシンチュウをインサートするとします。このとき、コアピンに挿入することが多いのですが、横型だと手を離しただけでは落下するわけではないので、複雑に入り組んだ個所だと挿入しずらいケースが有ります。その点、もうおわかりかと思いますが、縦型だと手を離すだけでことが足りてしまうのでそれが縦型の長所のひとつとなります。 ところが縦型のの短所といえば、製品の自動落下が出来ないということでしょう。その欠点がかなりの災いとなり、現在は横型が主流となっているのだと思います。 ところで、以前住友重機械の成形機開発部門で仕事をしたとき、この話題がでたことがありました。レーザーディスクのテスト型をしている時でしたが、精度をだすためには絶対に縦型がベストという結論に達した記憶があります。30センチ近い円盤にミクロン幅の凹凸を転写しなければ、ならなかったので非常に苦労しました。型開きの時、重力の関係でどうしても金型がオジギをしていまうのです。そのために固定側と可動側にわずかなズレが生じてしまい隣のミクロン幅のトラックに重複転写してしまったなんてことありました。また、ランナー落下のストロークがかなり長いとき、サポートピンもそれにつれかなり長くなりますね。すると、固定側型板の荷重でかなりタワミがでてしまいます。こうなると、ガイドピンのようにぬけきってしまうものだと、ガイドブッシュとピンとがぶつかり合い、しまいには、カジリがでてしまいます。従って私の見解としては、オートハンドで製品を取り出す昨今では、縦型がベストである。と思います。説明が長くなってしまいましたが、いくらかの足しになればと思います。
長所と短所ということですが、一言では片付きません。 置き方が違うということはつまり重力の向きが違うということで、金型の開き、押し出しが長い場合、縦形が有利でしょう。固定型をチェンジするような金型も縦形が有利だと思います。(横型でもあります) 縦形では横型のように自動落下させることが出来ません。 具体的にどういう物を生産されるのかが分かればどちらが有利ということがはっきりすると思います。