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発電所と変電所を繋ぐ地下洞で働いている人に質問です
発電所と変電所を繋ぐ地下洞で働いている人に質問です。 太い高圧電ケーブルが剥き出しで地下通路に通っていますが感電しないのはなぜですか? 漏電?電磁波とか体は大丈夫なのですか? ケーブルで覆っているだけで数十万?数百万Vの高電圧を外部に手で触っても漏れないように作れるものなのですか?
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地下洞で働いたことはありませんが、遠い昔にケーブル管路設計のお手伝いを したことがありますので、記憶を回想して記載してみます、参考になれば・・。 一般家屋内で使用するケーブルは二重絶縁構造のみですが、高圧の場合は二重 絶縁の中に遮蔽層と呼ばれる金属が設けられ、これが接地されます。 このため剥き出しでも、接地金属より外装は対地電位で触っても大丈夫です。 現物を見られると即理解可能でしょうが、記載のみでは分かりづらいと考え ます。 例えて見ますと、質問者の腕をごらんください・・・。 (1)骨が導体と考えてください。 (2)筋肉が絶縁体です。(一般に架橋ポリエチレン) (3)遮蔽金属がありませんので、手首から上腕まで包帯を巻きましょう。 この包帯を銅テープで実施し接地すればよいのです、高電界は遮蔽されます。 (テープにせずに連続金属とすると曲げることができません!!!。) (4)包帯の外周に外装のビニルやポリエチレンが覆われます。 これで高電圧でも、ケーブル外装に触っても、舐めても大丈夫です!!。 次に磁界ですが、これは磁界を打ち消さないと接地しても対策となりません。 ところが、一般にケーブルは3相で作成されています。または曲がりやすい 単相ケーブル3本を寄り合わせたケーブル(トリプレックスと称されます) の場合、ケーブル内は三相電流が流れますので、常に等距離で測れば磁束ゼロ ですので磁界もゼロです。 ただし三相ケーブルでも、ケーブル外形寸法の三倍程度距離が離れたほうが 磁束ゼロ近似とも考えます。 結論は、ケーブルに高電圧のみ加えられた場合では遮蔽層により、触れても 舐めても大丈夫ですが、導体に電流が数百A以上流れた場合は、ケーブル近郊 の磁束アンバランス域を触れたり舐めたりはしないほうが良いように考えます。 ただ、アンバランス分の磁束であり、身体に影響を及ぼす程度でも無いよう にも考えられます。 漏電もありませんが、巨大なコンデンサーですので進み電流が流れますので もれ電流の比をとり、tanδ試験があり、ケーブの維持管理に使用されています。 答えになっていますか? 参考になれば幸いです・・・・・。 以上
お礼
ありがとうございます