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合成ゴムと塩化ビニールはどちらの方が耐衝撃性に強い
合成ゴムと塩化ビニールはどちらの方が耐衝撃性に強いですか? どちらの方が靴底が長持ちするのか知りたいです。 よろしくお願いします。
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耐衝撃性は、前のマラソンシューズブームで分かるように、PVC(ポリ塩化ビニル)やPP(ポリプロピレン)を使って衝撃を吸収すると言うシューズが流行っていました。(今は素足ブームでソコ薄なソールが流行っていますよね・・・といいつつ、Nikeはここへきて厚底だしてきましたが!?) そこんところ、いわゆるトレッキングシューズも、靴底は合成ゴムだけども、その直ぐ上の衝撃を和らげる層にはPVCやPPが使われていたりします。そういう意味で、空気の層を効果的に人為的に作りやすいPVCやPPが有利でしょう。(しかも軽いし安価)と言うか、こういう構造のシューズが今の主流となっています。ゴムの値段が高いし重いという事もあり、ゴム層は極力薄くしてその上はPVCやPPと言うのがよく見る形状ですよね。 次に劣化で言うと、摩耗劣化・経年劣化共にどっちかっていうと合成ゴムが有利です。ただし、合成ゴムのグレードにもよるので、一概には言えません。合成ゴムの紳士靴で「1年ほど納戸にしまっておいたらボロボロになった」と来店された客は結構居ますし、長靴なんかだと「半年でネチョっとしてきた」なんてクレームあるクツもあります。(ゴム専用のお手入れスプレーがあったりするのはその為です ※靴底に使うと滑ったりするので、各メーカーの注意書きをよく読んで従って下さい) ですので、合成ゴムでも加水分解で1年位でひび割れやベト付きしたりするものもあれば、Vibramみたいにグレード高ければ5年くらい持つものもあります。(当方が以前所有していたガルモントは、5年位の使用でVibramの靴底よりも先にアッパーがダメになった感じですね) その点、PVC(ポリ塩化ビニル)やPP(ポリプロピレン)も同じことがいえます。シッカリしているメーカーの物は数年持ちます。(当方所有のnew balanceやadidasは、かれこれ5年くらい経っていますが問題ないですね)逆に、安価で出回っているシューズなんかはそれなりの素材ですので加水分解や紫外線に弱く直ぐダメになることはあります。 ただし、普段のお手入れにもよるので、一概にメーカーだけで決めて、後はサボって酷使している様な感じですと、どんなクツでも直ぐにダメになります。上記に上げた当方所有のnew balanceやadidasのシューズは、樋口さんに届かないモデルですが、手入れして使っているのでそれくらい保っている話です。一概に、安かろう悪かろうの話でもないわけです。 世の中には、ナイキのコレクターなど居る(当方は違いますが・・・)わけですが、そう言う人達は保存の仕方も手入れも上手いので、接着剤の劣化で色付きはあったりしますが、加水分解でソールが悪くなると言うのはあまりみませんね。ですので、一概に革が良い、ゴムが良い、PVCやPPが良いとは言えない話でもあります。 靴は今やファッションになってきているので、使い捨て要素が高い衣類にはなっています。安い靴を1年毎に履き替えるか、高い靴で靴底を張り替えられる靴を買って、2,3年に1~3万出して張り替える(パンプスやヒールだと安いですが・・・)かの選択になるかと思いますよ。
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- ichikawa2017
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衝撃に強いということと靴底が長持ちするということは直接的には関係がありません。 むしろ減り易いか減り難いかという方が影響します。 デザインや価格によっては底はまだしっかりしているのに上がダメになるということが多々あります。 >合成ゴムと塩化ビニールはどちらの方が耐衝撃性に強いですか? 水道管や雨樋などに使われている塩ビ管をご覧頂ければ分かりますように、塩化ビニルというのは物質と言うかポリマーとしては極めて硬い物質(ポリマー)です。 これに通常可塑剤と呼ばれる添加剤を加えることで柔軟性を持たせています。 合成ゴムも製品としては硬いものから柔らかい物まであります。 これも物質としての合成ゴムに添加剤を加えることで調整しています。 場合によっては複数のポリマーを重合させることで目的の硬さを持たせているものもあります。 つまり簡単に言葉だけでは比較できないということです。 蛇足 一般論としては塩化ビニール製で柔軟なものは合成ゴムのゴムに対してエラストマーと呼ばれます。 学術用語としてのエラストマーにはゴムも含まれますが日常的にはゴムとプラスチックの中間の性質を持ったものを言います。 日常的に使われているエラストマーとゴムとを比較した場合習慣的には耐衝撃性はゴムの方が優れているとして扱われています。 ゴムのなかでも天然ゴムが最も優れているとされています。 実際の市販品を比較した場合はメーカーや製品によってはエラストマーのなかにも強いものはあります。 尚、塩化ビニールを使った靴底は寒冷地では亀裂が入り易いことから現在は国内では生産されていません。 用材としての価格が安いことから安物の輸入品などには見受けられます。 現在最も多く使われているのはウレタンです。 ビーチサンダルなど廉価なものにはEVA(酢酸ビニル)が多く使われています。 作業用に使われる靴に関しては履く人の安全性を確保するために厳しい規格が定められています。 日常的に使われている紳士靴や女性用のハイヒールなどもメーカーによってはこの規格に準じて自社規格としている企業もあります。 寸法(サイズ)だけは用途にかかわらず規格が定められています。
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ご回答ありがとうございます。 曖昧な質問でしたのにわかりやすい回答ありがとうございます。 簡単に比較できない上で、ゴムのほうが一般的には優れているのでしょうね。 化学の知識がないため調べてもなかなか難しくて進まなかったので、すごくピンときました。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり一概には言えないものだけど、ゴムのほうが一般的には持ちがいいのでしょうか。 曖昧な質問だったにもかかわらず丁寧にご回答ありがとうございます。 私は仕事で食品工場様に長靴を納入する案件があり、現行塩ビの靴底のものを使用していると底がすぐにボロボロと破れてしまうようで、、 合成ゴムの靴底のものを勧めてみようかなと思っています。 回答が早くて助かりました。ありがとうございます。