紐づけは昔からある言葉です。
研究分野の論文等には、たまに使われる言葉です。
意味合的には「ある物事を互いに関連付けること」です。
リンクも殆ど同じような意味かと思いますが、私の場合文章等を関連付ける時は紐づけと言い、機器同士を接続して同期した場合やネットワークで別のサイトから目的のサイトに繋がった時は、リンクしたと言っています。
<紐づけ>
ある文字やデータに、別の情報を関連付けること。
あるいは、特定の機器に情報を関連付けることも紐付け(ひもづけ)ということがあります。
たとえば、あなたが何か会員登録が必要なサービスに加入したとします。
そうすると普通は、会員番号やユーザーID が発行されます。
そしてサービスを利用するとき、その番号や ID を知らせるとサービス提供者は、あなたが誰か認識できることになります。
これはサービスの提供者が、会員番号やユーザーID とあなたの個人情報を関連付けて保存しているからです。
番号や ID に対応させて、あなたの氏名・住所・電話番号、場合によってはクレジットカード番号などの情報を保管していて、必要なときに閲覧できる。
これが典型的な、情報の関連付け=紐付けになります。
このほか、電話会社は電話番号から利用者の住所・氏名・料金の引き落とし口座などが分かるし、警察は車のナンバーから所有者が分かる。
これらも、情報の紐付けといえます。
前述の、ユーザーID の例で分かるように、IT の世界でも非常に多くの紐付けが行われています。
ただし専門的には、あるデータから別のデータベースを参照してより多くの情報を引き出す、あるいは引き出せるようにする、といった意味で紐付けということが多い。紐付けられる情報も、文字や数字に限らず画像や URL でもいい。また、元になるデータもバーコードにしたり、あるファイルに添付したタグなどでもかまわない。
(用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修)
<リンク>
リンクは、ある情報がほかの情報に結びついていたり、関連づけられていることです。
ネットワークでは、機器同士が接続していることを指し、Webページでは単語や画像がほかの情報に関連づけられていることを指す。
また、プログラムをコンパイルするときに、外部のライブラリーなどを取り込むこともリンクという。
ウェブサイトにおいて、ページ内の語や絵をクリックすると指定されたURLの情報を呼び出す仕組みのこと。別のページへの切り替えやファイルのダウンロードなどに利用される。別々の情報が仮想的につながっている(リンクしている)様から名付けられた。
(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2008年)
お礼
ありがとうございました。昔の言葉だとリンケージというのが近いのでしょうかね。