「迫力」 という語は、質問者さまご指摘のように、「ある」 「ない」 を付けることで文字通り ある・なし を表現する語彙です。
「迫力」 という語を、「訴えかける力」 とすると、その力が 「ある」 のでなければ 「ない」 ということになります。
人の場合を考えると、その語り口が真に迫っていれば 「迫力がある」 といえるかもしれません。逆に、「(期待していたのに) 拍子抜けした」 という印象を持った人の立場から見るとすると、「無気力な [演技・演奏・話しぶり etc] だった」 ということになるのではないでしょうか。その場合には、「無気力な」 という表現に 「迫力がある」 の反対の意味合いを持たせているといえそうに思われます。あるいは、「「気の抜けた」 とか 「面白くない」 などという言い方でも、「迫力に欠ける」 ことを別な言い方で表現しているといえないこともなさそうです。