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多文化共生による問題点とは
多文化共生よって引き起こされる問題点ってなんでしょうか、、、。 言語問題でお願いします(T-T)
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多文化共生主義における「言語問題」ですね? スウェーデンの事例:移民の子どもに出身国に応じた言語教育を無償で与える(「母国語プログラム」)→スウェーデン語を介さない住民が増え、スウェーデン語を話す住民と文化的軋轢が生じた。 他にも多岐にわたる方面からの批判があるようです。 言語学からの批判:母語の発達がない子どもに第二言語を教えても、習得がスムーズにいくかどうか、言語学的に疑問がある。 多文化共生主義は「バイ(マルチ)リンガリズム」を目指しているが、必ずしも成功していない。 「多文化共生主義」そのものに対する批判もありますね。言語の観点から申し上げるならば、「多文化共生主義」は基本的に「一言語一文化」を前提としているが、アイデンティティの「二重性」が考慮されていない(例えば、カナダの少数派であるフランス語話者が多数派の英語話者の権利を同時に擁護するというような事例)。ここでは詳しく触れませんが、これについては「インターカルチュアリズム」をご参照ください。 日本の少数民族アイヌやウイルタなどの言語は、そもそも顧みられていませんし、「多文化共生主義」といっても、所詮はメジャー(で有用)な外国語のみを対象にしているのかなという疑問もあります。 政策として国内の少数言語に配慮する場合、莫大な費用も必要になります。 わたし個人は、多言語主義には必ずしも反対という立場ではありませんが、問題点は他にもたくさんあるんじゃないでしょうか? 断片的な回答で恐縮ですが、ご参考になりましたら幸いです。