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二硫化炭素の水中貯蔵について
第4類危険物の特殊引火物である二硫化炭素は水中貯蔵するそうですが、その意味がわかりません。つまり、ビンに二硫化炭素を入れ、その上に水を張り、フタをするのか、或いは、二硫化炭素を入れたビンそのものをバケツなどに入れ、その上から水を入れ、容器ごと水中貯蔵するのか、ということです。はたして、どちらが正しい貯蔵方法なのでしょうか?
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二硫化炭素は「水より重く、水に溶けない」という性質を持っています。この特性を利用した水中保存です。 二硫化炭素は発火点が90℃と低く(第四類の中では最も低い)、引火点が非常に低い(-30℃)という引火性・揮発性の高い物質で、蒸気は毒性が強く、空気中の酸素と結びつくことで亜硫酸ガス(二酸化硫黄)となり、これもまた非常に強い毒性を持ちます。 そのため、瓶の中に水を入れ、その中に二硫化炭素を沈めることで「水によるフタをして」二硫化炭素が引火・発火、蒸気が空気中にばらまかれる危険性を押さえます。実際では水だけではなく物理的なフタ(ゴム栓)も用いますが。 通常、水中保存というのは「物質に対して」です。物質を保存する容器をどう保存するかまでは規定しているものではありません。(水が蒸発するのを防ぐのに、冷所に保存するとかは別です)
お礼
そういうことですか。危険物取扱者のテキストの中には、ビンを水が入った大きな容器の中に沈めたイラストを使って、水中貯蔵、としているどころがありますが、あれは間違いだったんですね。よくわかりました。ありがとうございました。