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「はしかのようなもの」 なぜはしか?
若気の至りではないですけど、大人になったらもうしないよ、のようなことを「はしかのようなもの」と言いますよね。 今は予防接種もありますし、それほどたいそうな病気のイメージはありませんが、昔は今よりも命に関わるような病気だったはずです。 なぜ「誰でもかかって治っていく」というようなニュアンスの言葉に「はしか」なんでしょうか?
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>昔は今よりも命に関わるような病気だったはずです。 現在よりも死亡率は高かったと考えられますが、他の病気と比較して特に高かった訳ではありません。 医薬品の発達した現在では簡単に治癒する病気でも、当時は漢方薬ですので死亡する病気は沢山ありました。 赤痢や腸チフスまでいかなくても、食中毒で死亡することも多々ありました。 家康は鯛の天婦羅の食べ過ぎで死亡したと言われています。 現代風に言えば油ものの消化不良で死んだということです。 肺結核は労咳と呼ばれ100%死亡する病気として怖れられていました。 予防知識の無い時代でしたので、罹病者は珍しくない死病でした。 はしかは幼児期に広く罹病することから、誰でもかかる病気と考えられていました。 一度罹病して治癒すると免疫ができて以降は罹病し難くなります。 結果的に子供の頃にはだれでもかかるが、大人になるとかからない、という印象になります。 以上のようにはしかという病気の特性からして「はしかのようなもの」という譬えが生まれました。 現代でもはしかは罹病しますと直接の治療薬がありませんのでご注意下さい。 やかましく予防接種が義務付けられているのはこのためです。
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- staratras
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太宰治の作品で「はしか」を比喩的に使用している作品を読むと、この今も人気のある作家はご指摘の「死亡することもあるはしかの恐ろしさ」を正しく理解したうえで、このたとえを使っていることが分かります。少し長くなりますが以下引用します。(引用はすべて青空文庫から) 「いまに大人になってしまえば、私たちの苦しさ侘びしさは、可笑しなものだった、となんでもなく追憶できるようになるかも知れないのだけれど、けれども、その大人になりきるまでの、この長い厭な期間を、どうして暮していったらいいのだろう。誰も教えて呉れないのだ。ほって置くよりしようのない、ハシカみたいな病気なのかしら。でも、ハシカで死ぬる人もあるし、ハシカで目のつぶれる人だってあるのだ。放って置くのは、いけないことだ。私たち、こんなに毎日、鬱々したり、かっとなったり、そのうちには、踏みはずし、うんと堕落して取りかえしのつかないからだになってしまって一生をめちゃめちゃに送る人だってあるのだ。また、ひと思いに自殺してしまう人だってあるのだ。」(太宰治 「女生徒」) また別の作品で「ハシカのようなもの」とされている「間違い」は、赤紙で召集された農民(圭吾)が入営直後に脱走して、自宅の馬小屋の屋根裏に隠れていたという兵役の義務に反する戦前には重大なことがらです。(以下引用) 「のう、圭吾も心得違いしたものだが、しかし、どんな人でも、いちどは魔がさすというか、魔がつくというか、妙な間違いを起したがるものだ。これは、ハシカのようなもので、人間の持って生れた心の毒を、いちどは外へ吹き出さなければならねえものらしい。……」 (太宰治 「嘘」) 昔ははしかで亡くなる子どもも多かったことは確かで、そのことは人々にも十分理解されていましたが、赤痢(疫痢)やジフテリア、天然痘など、そのほかにも子どもが死亡する恐ろしい病気(小児病と呼ばれていました)は多数ありました。 はしかは「誰でもかかって治っていく」というより、「誰でも一度はかかるが二度はかからない」病気だと考えられていたということでしょう。
お礼
子供はよく罹るが二度は罹らない、という事がポイントだったのかもしれませんね。 はしかのようなもの、とあまりに無頓着もいけないですね。さすがは太宰治。 回答ありがとうございます。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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未熟か成長期などでの夢中になることなどに使いますね。
お礼
やはり子供のものなんですね。 回答ありがとうございます。
- tzd78886
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私の推論にすぎませんが、この言葉が生まれたのは昭和20年代も末頃だと思われます。この頃になると、栄養事情も回復し、最新の医療技術も入ってきていましたからはしかで死ぬ人は少なくなってきており、一方子供は多かったので感染を防ぐことは困難だったと思うからです。
お礼
死ぬ人が圧倒的に少なくなってからの言葉であれば、納得ですね。 回答ありがとうございます。
- chie65536(@chie65535)
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ご参考。 http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%AF%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AA%E3%82%82%E3%81%AE ・幼少期から若年期にかけて多くの人が経験する ・大抵そのうち快癒する ・そのうち免疫が出来てかからなくなる ・成人してからこじらせるとやっかいなことになる などの要素から ・若い時にたいていの人がやってしまう ・ほっとけば収まる ・大人になったらもうしない ・大人になってからやると面倒な事になる ような事柄、行為を比喩的に「はしかのようなもの」と言うのです。
お礼
大体は治っていたことが理由でしょうかね。 回答ありがとうございます。
- wam_f756
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昔は、はしかに、みんなかかっていたから。
お礼
皆が罹って治っていたら、確かに・・・。 回答ありがとうございます。
お礼
罹っても治る人の方が多かったのであれば、比ゆにも使われますね。 家康公の死因は、本当だったら随分と贅沢な・・・(とも言ってはいられないでしょうけれど、本人からしたら)。 回答ありがとうございます。