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国債の利払い増加と国債利回りの関係について

よく国債の利回りが増加すると政府の国債に対する利払い費が増えるという説明を見かけますが、この説明自体だとよくわかりません。 利回りが増加している状態というのは国債の価格が下がっているときなので、政府が新規に国債を発行して市場に売り出したとき、額面価格より安い価格でしか買ってもらえず、なおかつ償還価格は額面価格であるので、実質的な利払い増加になるという解釈で良いのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • answer119
  • ベストアンサー率64% (31/48)
回答No.3

おおまかには質問者さんの考えでいいのではないかと思います。 少し詳しく説明したいと思うのですが、その前にまず債券には利回り(イールド)と利率(表面利率、レート)とがあり、それらが違うものであることを認識してください。 利回りとは、預けたお金が増えていく割合のことです。 一方、利率とはそのお金を取り崩して、利息として手元に取り戻す割合のことで、何に対する割合かというと額面に対する割合のことです。 通常、発行時は利回りと利率は同一に設定されています(そうでないものもあります)。 利回りと利率が同一の場合、債券の時価は額面に等しくなります。 債券は発行時に利回りと利率が同一の値なので、それらの区別がつかず、銀行預金と同様に利率がお金が増えていく割合だと勘違いしている方がよくいらっしゃいます。 発行後、市場に出回った債券の時価は経済状況により安くなったり、高くなったりします。 時価が安くなったり、高くなったりということは、利回りが高くなったり、低くなったりということを意味します(というか実際は利回りに合わせて価格が決まります)。 本来、発行体としては発行後の債券の価格がどうなろうと知ったこっちゃないです。 決められた利率で半年毎に利息を支払い、満期に額面を償還するだけです。 ただ国債の場合、満期償還のためのお金を新たに国債を発行して賄わなければなりません、今の日本では。 新たに発行する国債の利回りは、残年数に応じて市場に出ている国債の利回りに一致させる必要があります。 仮に20年前に発行した国債が残年数10年で利回り2%になっているなら、新たに発行する10年物国債の利回りも2%(そして利率も2%)にする必要があるということです。 なぜならば、それらは同じ価値のものですから、同じ利回りに設定しないと裁定取引による金儲けの機会を与えてしまうことになるからです(それでも利率が違うと債券が持つ特性の違いは残りますが)。 そのため既発債の利回りが上がったら、新発債の利回りも(利率も)上げなければならず、その分、たくさんの利払いをしなければならない必要が出てくるということです。 以上のお話は、債券の中でも典型的な固定利率の利付債のお話です。

okghosty011
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • human21
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回答No.2

少し違います。 政府が売り出す国債の額面は、常に固定されています。 市場に出てくる国債は、政府発行の国債を買った人や 組織が市場に売りに出したときです。 国債の価格が下がっている時に、政府が新規に国債を 発行する場合、国債の利率を高くして売り出さないと 買う人が出てこない為、利払い増加になります。 額面価格より安い価格で政府が売ることは無いです。

okghosty011
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

  • t_ohta
  • ベストアンサー率38% (5238/13705)
回答No.1

その解釈でいいです。 償還価格(額面価格)から売り出し価格を引いた差額が、国が払う利息という事になり額面価格に対する利息の割合が利率(利回り)です。

okghosty011
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

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