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多肉植物を増やす時期はいつ?
- 多肉植物を増やす時期について教えてください。
- センピロビュームという多肉植物を育てていますが、増やしたいと思っています。子の蕾が数個できましたが、どの時期が適しているのでしょうか。
- 多肉植物の増やし方と適切な時期について教えてください。
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株分けする時期は春か秋です。「子の蕾」という表現がよくわからないのですが(開花時期はもう過ぎている)脇から出てくる子株のことではないですか? センペルビュームは多肉植物の仲間ではありますが、他の多肉植物とは生育環境の好みが違います。主に暑さと蒸れに弱く、栽培している地域によっては結構栽培が難しい部類です。耐寒性がとても強く、北海道などでの積雪の下でも余裕で冬越しでき、外国での自生環境は高山の岩場などですので夏場は冷涼な環境を好み、熱帯原産で暑さを好む種類の多い多肉植物の中では変わり者、どちらかといえば高山植物が好む環境が向いています。 そんなわけで関東などの夏場はこの植物には向いておらず枯らしてしまうことも多いので、今時期だとようやく夏場がしのげたという感じで体力が消耗しています。もし株分けするのなら9月中旬から10月くらいまで待ってからの株分けが良いのですが、今の株の状態はどの程度なのでしょう・・・。 センペルビュームは親株一個の周りに放射状に子株が出てくるという増え方なので、もし親株自体の数が少ないのならまだ株分けすべきではないと感じます・・・。子株が親株くらいの大きさに育っていないと、親から離して子株一個づつに分けてしまってから植え替えても幼すぎたりで根付かないこともあります。種類によっては親株ほどに育った子でも一個植えではなかなか育ちにくいものも。 できれば親株を囲んでいる子株の全ても親株くらいの大きさに育って、その子株から更に子株(孫株)が出てくるほどの、できるだけ大きい群生に育ってからそれをいくつかに分ける(子株と孫株で5~6個単位)で新たな鉢に植え付けた方がその後の根付きもよく失敗の心配もありません。なので、まだ株数が少ない程度なら今年は親株から離したり植え替えずに来年か再来年まで待ち、それから植え替えた方が良いです。 植え付けるときは多肉植物の専用土で大丈夫ですが、鉢に植え付けるときは風通しのことを考えウォータースペース無しで鉢の縁ぎりぎりまでに土を入れ植え付けると良いです。自生地では岩場のくぼみに溜まった僅かな土に根付いていたりするので、鉢の材質は素焼き鉢(深さは必要ないので大きめの平鉢など)やテラコッタ、軽石を加工した装飾鉢(軽石のある程度の大きさがあるものが手に入れば、少し深めのくぼみを自分で掘っても作れます)などが向きます。プラスチック鉢しか手に入らないなら、鉢の半分近くまで鉢底石を入れてから多肉植物の土を入れて植え付けると水やりしても過湿になりにくいと思います。屋外に植えているのならなるべく水はけのよい土に植えてあげて下さい。 ちなみに、子株から今時期蕾が出てきているのなら植え替えられません。これから花が咲き実が出来て種子が出来るのですから株の体力がかなり消耗されてしまいます。植え替えるのは「寝付くまで花が咲く心配のない、開花時期から外れた暑さの無い時期」と覚えておいてくださいね。 そして冬の寒さに耐えられる植物ですから、もし今室内で栽培しているのなら暑さのおさまった秋からは屋外での栽培に切り替えて冬は屋外で過ごさせてください。できる限り野生環境に合わせた環境で育てないと品種ごとの美しさが生かせない類の植物ですし、地域によっては冬の室内は暖かすぎて休眠できず、なのに日照が足りないので徒長してしまうと姿が乱れますし病害虫が付きやすくなりますので・・・。 センペルビュームは屋外で群生している姿を楽しむ植物です。庭に自生環境に近づけた植え込みが出来れば一番ですが、それは無理であればできるだけ暑さと蒸れから避けられる栽培を心がけてあげて下さいね。