No.2です。
銀行が3行で出資して持ち株会社を作ったのではなく、
3行が経営統合(ある種の合併のようなもの)を行うにあたって、持ち株会社が親会社となって3行に出資するという形にしたわけですね。
経営統合をした3行のうちの1行が経営破たんした場合、残りの2行と親会社である持ち株会社が、破たんした1行に対してとる手段としては、
1)2行と持ち株会社が、場合によってはそれ以外の企業も協力して、破たんした1行に対して出資を行い、破たんした1行を再生させる。
この場合、預金は守られる可能性が高いが、破たんした1行の財務状況等によっては、ペイオフとなる場合もあり得る。
2)上記のように出資を行うが、出資規模を少なくして、破たんした1行を規模を縮小して存続させる。この場合預金は、財務状況によるが、ぺイオフされる可能性が高い。
3)2行と持ち株会社が破たんした1行を切り捨てることで、残りの部分に影響が及ばないようにする。
この場合、破たんした1行の預金は保護されない。
上記の3つのどの方策をとるのかは、財務状況や経済情勢などによります。
法律等により、こうすべきだというような規定はありません。
持ち株会社による経営統合は、合併「のようなもの」であって「合併」ではありません。法的には別の会社なので、A行が破たんしたからと言ってB行やC行がA行を助けるべき法的義務はありません。とは言え、グループ企業の1部が破綻すれば全体の株価の下落や信用の喪失などを生じるので、通常は助けようとしますが、状況によっては切り捨てることもあり得ます。
そのときの状況によるので、一般論として破綻したA行の預金がどうなるか、ということは言えません。
補足
具体的な例を挙げると ふくおかフィナンシャルグループという金融持株会社がありますが これは福岡銀行、親和銀行、熊本銀行、3行の金融持株会社ですよね。 このうち熊本銀行が経営破綻したとして、熊本銀行を救済(預金者保護や出資先の保護など)するために 他の2行が何かしたりすることはありえないんでしょうか?