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若い人の嘘とハッタリと
57歳教員(地歴公民科-社会科) 昨年まで、同じ職場だった女性の話です。 彼女(37)は民間企業に勤めてきましたが何か思うところあって、公立高校の日本史の先生を目指すことになりました。教員採用試験の結果は正式採用ではなく、一年間の期限付き臨時採用に(その一年間の業績評価と二度目の面接試験をパスすれば正式採用になる)。それで、同じ社会科にいて身近で接してきたわけです。 そして、一年経って、その本採用試験(面接)の前日、面接シート(本人が書きそれをもとに面接する)を見せてもらいました。 ビックリしました。 というのは、資格、経験、特技の欄に「ずっとキックボクシングに打ち込んできた」との記載があったからです。彼女は身長150cmくらいで、弱々しい印象を与える華奢な体格をしているので、その意外性に驚いたわけです。違う箇所にも「当時の世界チャンプにスパーリングをつけてもらった」とありました。 私は、キックボクシングをやってきただけで、十分インパクトがあるので、「世界チャンプ」の記載は要らないと思う、と意見を言いました。 で、その日の遅い時間他の社会科の教員と彼女の話をしました。 「いやー驚いた。飲み会でうっかり彼女のお尻でも触ろうもんなら、回し蹴りで一発だ」 「それじゃすまない、倒れたところに踵落としで息の音止められるよ 笑」 彼女は無事合格-採用されました。 数か月後、彼女の研究授業(授業を公開して見学者から講評を貰う)があり、時間の空いてた私は教室で参観しました。今は左手にスクリーン、右手にICT機器(パソコンやプロジェクター)を持っていく風景が日常化してます。 大津事件というのが授業の中で取り上げられてました。 これはごくごく簡単に言えば、外交上被告人を極刑にしないとまずい、死刑にしろと圧力をかけた政府に対し、裁判官(当時)はあくまで法律にもとずいて無期懲役にしたというものです。司法権の独立ってやつです。 彼女は、スクリーンの右に政府高官、左に裁判官の絵(漫画)を位置させ、それぞれ、吹き出しに、そのセリフ(主張)を生き生きと書きこんで、ガンガンやりあっているものでした。もちろん創作です。 授業を終えて、しばらくしてから私のところに「講評」をもらいに彼女はやってきたわけですが。 「今も昔も裁判官は裁判所以外の場でコメントは出さない、まして審理中の裁判については何一つ口にはしない」 これがいわば常識というものなのですが。 はっきり言えば歴史の先生が、作り話をしていたらシャレになんないだろ、です。 でも、私は言えませんでした。 そこで、思い当たったのが例の「キックボクシング」でした。 私も実は若い頃プロレス-格闘技ファンだった時期がありましたので、いちどそのキックボクシングについて、彼女に話を振ったことがあるのです。 会話にはなりませんでした。 ムエタイが、とか沢村忠、マーシャルアーツが、極真がとか。どこもとっかかりにはなりませんでした。 そこで思ったことは、キックボクシングは公式に認められた団体や資格-段位、級位は存在しないししたことはない、本人がキックをやっていたと言えば誰もそれに異議ははさめないということです。 誰かに知恵をつけられたのかもしれません、キックに関しては。 民間でさんざお身体の方は、とか体力的に持ちますか、なんて言われ続けた揚句のハッ タリかもしれません でも、授業でそれかよって言いたいです。 嘘とハッタリ。 こういうものに、私は踏み込んでいけません(でした) 黙って定年退職を迎えれば、波風立たずでいいんでしょうかね。
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- meido2010
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お礼
おっしゃること、わかります。 ただの練習生だったのか、どうか。 質問されれば困るばかりでしょうから、もう聞かなかったことにします。