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名もなき人の含蓄ある言葉
お願いします。 世間的には無名、あるいはほぼ無名な人でも、何気ないひとことにその人が積み重ねてきた学識や人生経験が現れてすごい人だったと感じ入ることってあると思います。 そういうひとことを教えて下さい。 私の場合ですと、母方の祖母が癌で死んだのですが、それが全身に転移してあとどれほど意識を保っていられるかすら定かではない、という状態の時に、7人いる子供その配偶者、多数の孫(私を含む)がほぼ全員集まるまで意識を保ちました。そして孫のひとりひとりに声をかけ、そのあとこう言いました。 「あては、いままで生きてきた中で今日が一番楽しい」 何があってもおっとりにこにこを貫き、しかし曲がったことは頑として認めなかった祖母は、その姿のまま逝ったなと思って印象に残っています。 親族の話ですと他に伯母の話もあります。もう亡くなったのですが、死後母から聞いた話なのですが、ある日古新聞を母がちり紙交換に出し、代わりのトイレットペーパーを受け取らず「その方があなたも助かるでしょ」と言ったところ、この伯母が猛然と怒ってこう言ったそうです。 「あんた、あの人のことどれだけ知ってるの!良う知りもせん人に、舐めたような口きくんやない!」 顔も知らない名前も知らない職業も何にも知らない、ただ文字だけでいくらか意見を交換しただけの人に対して平気で「お前ごときに」的な罵倒・嘲笑ができてしまうインターネット時代だからこそ、こういう相手に対して当たり前の人間としての尊重を忘れない言葉として印象に残りました。 あとは著書などもありますので完全な無名人というわけではないのですが、私が大学の時教えを受けた教授の言葉です。色々あるのですが、とりあえず印象に残るのを3つ。 専門がギリシャ哲学で、一般教養として西洋思想史なんていう科目も持っていました。西洋思想史の講義では、CDラジカセを持ち込んで講義の最後に「この当時に作られた音楽がこれだよ」と言ってクラシック音楽を流すのが常でした。音楽を流したあとのひとことです。 「芸術家ってのはね、我々学者が何十枚という原稿用紙を費やして説明することを、ワンフレーズで表現してしまえるんだよ。生まれ変わりなんてものが本当にあるのなら、僕は次は芸術家になりたいなあ」 芸術と哲学の素晴らしさを同時に表現したワンフレーズだなと思って印象に残っています。 卒業後、研究室を訪ねますと私の在学中にあった図書館は解体されて第2体育館になっており、グラウンドだったスペースを潰して数倍はあろうかという図書館ができていました。そのときに蔵書が増えたことを表現して教授が述べた言葉です。 「10冊あったら10冊全部は読まないけど、10冊あることに価値がある本ってあるだろ?そういうものが、きちんとそろったんだ」 データベースとしての書籍の価値を端的に表現したひとこととして印象に残っています。 でも、この教授に一番感謝しなければいけないとしたら、将来は研究者になりたいと言ったことに対する返答としてくれた言葉です。 「おすすめできないなぁ・・・。大学というのはね、斜陽産業なんだよ」 今から考えれば「お前の頭じゃ無理だ」とどれだけ言いたかったかと思います。しかし、厳しい世界だしこれからますます厳しくなるよ、というのをこういう形で言葉にして下さったことをすごく感謝しています。 皆様の身の回りの方の含蓄ある言葉を教えて下さい。
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こちらこそ、よろしくお願いします。 ちょっと、長くなるけど... 先に、斜陽産業などと書かれると ちょっぴり回答するのが恥ずかしいのですが とにかく、書いてみます。 僕の通っていた歯医者さんの言葉、です。 あるとき、診療終わったらここで飲まないか? なんて言われて でも先生、僕治療の後なんですけど お酒飲んでいいんですか? と尋ねると いいよ!と軽いノリだったので一緒に飲むことに・・・ 僕個人も医療職群は嫌いではないでの Qそうじゃなくて、お酒につられたのか? Aいや違う、先生の妹先生さんが 手伝いに来ていたので、それで いろいろと、飲んで話して もちろん笑って・・・でした。 そんな関係になれた自分も、悪くないな と感じるひと時 「目標をもっていれば、ただそれだけで 不思議と人や情報が、集まってくる。 なので どんな理由があるのせよ 目標を持ってしまったならば、諦める必要はない。」 のような言葉、ですが 誰かの応援ができるように、支度をしておきなさい みたいな事を言いたかったのではないか? と感じるようになりました。 それは、僕の都合の良いように解釈したのかもしれませんし 今から考えれば・・・なんてその時の都合でいいような気がします。 言葉は、受け取り手によってさまざまに変化します。 でもそれは 全て、その時の自分の言葉です。 人を応援するってことは、言葉ではなくて ○○なんです。 この○○に入る言葉を、僕は探してるんです。