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中国「aiib」の高笑い

「日米の孤立を演出、中国「aiib」の高笑い 中国のインフラ投資構想が多くの国々を魅了」 これはある経済新聞社に記事ですが、こんな記事を書くその根拠がわかりません。 実際工事は中国構造改革に沿った中国企業がほとんどなろうかと思うのですが、政府より党の方が力があるような国の構成を信じて多くの国が参加してるのが不思議です。参加国にメリットはあるのでしょうか? どうぞよろしくお教えるください。

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noname#224207
noname#224207
回答No.3

>こんな記事を書くその根拠がわかりません。 昨年4月の記事でしょうか 直前にイギリスが参加を表明して色々話題になっていた時期です。 EUの各国も参加を表明して、日本は不利になるという記事やコメントがTVや新聞などで沢山報道されていた時期です。 日本やアメリカが主体となっていた途上国への資金援助機構(ADB、IMF)などは、融資に当たり自国の企業を優先受注させるいわゆる紐付き援助を止めるかわりに融資条件が厳しいものになっていました。 IMFでの発言権の強化を中国が求めていましたが、認められていませんでした。 これに業を煮やした中国が独自に融資すると言いだしたのがAIIBです。 中国の過去の援助では、援助金目当てに中国の機械設備が持ち込まれ、さらに労働力やその労働者目当ての商店などで一ヶ村が移住してくるという現象が起きていました。 現地の雇用対策にも産業の振興にもなりませんでしたが、融資をうける新興国の政府とくに政治家にとっては魅力的ではありました。 何もしないでも立派なビルが建ったり鉄道が通りますので、政権のステイタスとなります。 イギリスをはじめとするEU各国の思惑は、中国が持つ外貨目当ての投資でした。 ギリシャ危機など当時のEUの各国は資金難に苦しんでいました。 イギリスには100%国内資本の自動車メーカーが無いことを御存知でしょうか ことほど左様にイギリス経済というのは投資頼りです。 イギリスにとっては中国が持つ外貨は魅力です。 アメリカに何の連絡もなく突然参加を表明したのもこの為です。 (オバマ政権もなめられたものです) イギリスが動いたためにEU各国も追従しました。 ご質問の記事が書かれた当時は、この辺のEUの動きや新興国の政治家の思惑が重視されて条件の厳しい日本は不利という論評が多数を占めていました。 >政府より党の方が力があるような国の構成を信じて多くの国が参加してるのが不思議です。 さすがの中国もかつてのソ連のように国家体制まで輸出していませんので、情緒的な政治体制云々は経済問題を考える場合は混乱や誤解のもとになりますので御注意下さい。 >参加国にメリットはあるのでしょうか? 今後の中国の出方次第でしょう。 安い労働力の供給源であった農村部からの補充が枯渇し始めています。 中国の高齢化速度は日本よりも早いとされています。 都市部へ出稼ぎにきていた労働者の賃金もジリジリ上がり始め、もはや新興国よりも高くなっています。 新興国が求める設備も過去の単純な箱物ではなく、最新鋭の技術を伴うものに代わってきています。 インドネシアの新幹線の逆転受注が典型です。 金に物を言わせて過去のパターンで受注したものの、未だに着工の目途がたっていません。 従来型鉄道であればサッサと着工していたでしょう。 運行からも逃げ腰で、インドネシアが責任を持てと言いだして、約束が違うとインドネシア政府があわてています。 新興国もこの様子を見ています。 従来のように金だけでは判断しなくなるでしょう。 南シナ海問題で肝心の融資先の東南アジア諸国ともギョクシャクし始めています。 国営企業の放漫経営や過剰設備で、中国経済の見通しがあやしくなって来ています。 整理統合には、中国特有の既得権益の分厚い壁が立ちはだかっています。 今回発表された全人代の今後の課題でも既得権益の撲滅には抽象論だけで具体的には触れられていません。 環境の悪化も深刻になってきていて放置できなくなってきています。 直近の輸出額も過去の四分の三まで落ちてきています。 これを打破するために、AIIBを梃子に海外へ打って出ますかね~ 一党独裁で意思決定が早い上に過程が見えませんので何とも言えません。 経済記事の論調はその時その時で変わってきます。 経済は生き物ですので、過去記事は余り当になりません

a375
質問者

お礼

懇切丁寧なお教え誠に有難うございました。<経済は生き物ですので、過去記事は余り当になりません 。は今後の経済記事の読み方に大変有効な武器になります。また英国の産業に自動車がないのは驚きでした。そのほか思いがけない知識を授けていただきました。たくさんのお教えをいただき心より感謝申し上げます。またの機会がございましたらまたお教えを頂戴できればこの上ない幸せでございます。ご回答誠に有難うございました。

その他の回答 (2)

  • hekiyu
  • ベストアンサー率32% (7193/21843)
回答No.2

アジア開発銀行の目的は、アジアの貧困撲滅つと インフラ開発です。 開発銀行は5億人の貧困を撲滅しましたが、インフラ開発は 審査が厳しく、遅い、という問題がありました。 改善しようとしても、米国議会が抵抗して 改革が進みません。 その隙をついてAIIB構想が打ち出され 多くの国が参加した訳です。 思いの外参加国が増えたのは、AIIBのバックには 一路一帯構想があったからです。 これは陸と海からユーラシア大陸に大中華経済圏を 打ち立てようとする構想です。 南沙諸島や尖閣も、この一環といっても差し支え ありません。 世界経済が行き詰まっている現在、世界がこうした 大構想に期待しています。 ま、成功するか、懸念されますが。

a375
質問者

お礼

貴重なお時間を割いていただ上のお教え誠に有難く感謝に堪えません。 < 改善しようとしても、米国議会が抵抗して 改革が進みません。そうゆう事情があったのですか。思いもよらぬことでした。勉強になりました。これからももし小生の質問を御見掛けになればぜひ御教えをたまわりますよう切にお願い申し上げます。御回答有難く御礼申しあげます。

  • 92128bwsd
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回答No.1

今は少し状況が変わって、中国経済の不安と外貨準備高の減少、それと欧州と中国の不協和音(主に中国の余剰の鉄鋼のダンピング問題)でAIIBの先行きがわからなくなってきました。なので中国の高笑いと言う状況ではないと思います。 そう言う状況が起こる前の状況としてですが、AIIBは日本、アメリカが推し進めてきたアジア開発銀行(ADB)による融資・投資に比べるとアジアの国々に取っては魅力的です。ADBはアジアの発展途上国に融資をするにあたって、厳しい審査がありました。主に投資対象の事業が環境問題と人権問題に十分に配慮すること。環境破壊を起こさないこと、強引な住民の立ち退きや住民の差別につながらないこと。これらは先進国の理屈から言えば当然でも発展途上国からすれば、西欧的考え方の押し付けと発展への制約とも写っていました。審査にも時間がかかります。また、投資に対して投資元(例えば日本)の企業が有利にならないよう特別な配慮がされ、公平ではあっても、日本にとっても効率が良いものではありませんし、評判が必ずしも良いものではありません。 それに対してAIIBはどのように運営するのかは不透明ではあるものの、中国がやるのだからADBの様な考慮はせず、投資を受ける方から早く融資が行われ開発が進むと言う期待が持たれています。 子供に飴玉を上げるのに宿題をちゃんとやって良い子にしてないとあげない親と、子供が飴玉を欲しがったらすぐにくれる親の違いです。子どもたちから見ればどちらが良い親に見えるか明らかでしょう。 ADBもそれを考慮して審査基準やスピードなど見直しはしているようです。

a375
質問者

お礼

早々にご丁寧なご回答賜りまして厚く御礼申し上げます。<子どもたちから見ればどちらが良い親に見えるか明らかでしょう。の例えは大変わかりやすく参考になりました。どうぞ今後ともよろしくお教え頂ければ幸いです。 貴重なお時間を御割き頂き誠に有難うございました。

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