難しく考えることはありません。
原理・原則とメリット面から整理しましょう。
(1)糖質制限ダイエットといえどもカロリーの関係を無視することはできません。摂取カロリー<消費カロリーなら痩せる、摂取カロリー>消費カロリーなら太る。この関係は依然として存在します。
(2)糖質制限ダイエットは食欲をコントロールする上で非常に効果的です。だから痩せやすいし、体重の維持も楽になります。食欲コントロールと食後血糖値の乱高下とは深い関係があります。食後血糖値の乱高下をなくせば空腹になりづらくなるので食欲はコントロールしやすくなり、ドカ食いや空腹によるストレスを少なくできます。糖質制限をすると食後血糖値の乱高下はなくせます。
(3)加えて、糖質たっぷりの食事は食べ過ぎることが多いです。糖質は消化吸収プロセスの関係で脂質やタンパク質に比べると満腹を感じるまでに時間がかかるからです。糖質たっぷりの食事で満腹を感じたころには食べ過ぎている場合がほとんどなのです。だからカツカレーや大盛りラーメンなど1,000kcal超えの食事でもペロリといける。でも、ステーキだけで1,000kcal(500g)を平らげるのはかなり大変です。すぐに腹いっぱいになるからです。
(4)糖質は人間の身体に必須の栄養素ではありません(「ここ重要!!」)。ですから糖質を摂らない分脂肪やタンパク質をしっかり摂ることで、長期的に継続しても健康上特に問題はありません。糖質制限をしている人たちには何年も糖質制限を継続している人が大勢いますが、何の健康上の問題も生じていません。他の回答にある「糖質を摂らないと頭にエネルギーが回らない」というのは単なる誤解です(糖質制限未経験、あるいはやってみても数週間だけの人の回答ですよ!!)。むしろ糖質を摂らないと低血糖になることがほとんどなくなりますから、頭は冴えわたるし、眠くなりづらいです。受験生にお勧めの食事法です。
(5)質問者さんが疑問に思っている「インスリンの作用で脂肪が蓄積しやすくなる」とか「ケトン体云々」という説明は、減量という面からはほとんど効果を実感することはできないと思います。糖質制限で痩せるのは結局、食べる量が大幅に減るという要素が支配的なのです。あまりこの点ばかり考え込むと大切な要素を見逃すことになりますよ。
最後にあなたの質問に直接答えます。
>>1日に摂取する食べ物を、
>>(1)ごはん1000kcal分
>>(2)鶏ササミ1000kcal分
>>を食べ続けた場合、1ヶ月後の体の痩せ方に何か変化はありますか?
違いは「ない」です。
でも(1)は多分継続できずダイエット脱落し、結果的にほとんど痩せないでしょうね。1日にごはんだけで1,000kcal。それ以外に何も食べないのでは腹が減って仕方がないはずですから。
それに対して(2)を継続するのは十分可能だと思います。腹もそれほど減らないでしょう。だから現実に実行できて結果痩せることができます。この差はでかいです。
「体重はカロリーだ」的な単純な発想だと、糖質制限はなかなか理解できないです。でも糖質制限は実際にやってみると、「あれ不思議、確かにキツクないわりに痩せるわ」という方法だと思いますよ。二か月でこのカラダ、のRIZAPも糖質制限がメインのメニューです。
ダイエットは頭で考えるだけでなく、やってみることが大切です。
お礼
2度の回答ありがとうざいます。 いただいた回答を順に見ていったもので、両極端な回答をお二方に頂きまして少々戸惑っていましたが・・ 私はどちらかというと糖質抜き反対派です。何故ならば炭水化物が大好きだから。カロリーさえ制限すればいいんじゃないかと。でもこの回答を頂き、とても納得のいく説明で「なるほど」と思わせられるところがたくさんありました。また、一番知りたかった血糖値の上昇とダイエットの関係ついて分かりやすく教えて頂けて嬉しいです。糖質を摂らないことで体質が変わったりするというより満腹感や空腹感が一番の問題だったのですね。でもそれって確かに大事だなと思いました。空腹感を我慢するのって吐き気がするほど辛い時があるから。 ストイックに糖質ダイエットをこなせる自身はないのですが、もう少し結果が大きくでるまでは糖質ダイエット続けてみようと言う気になりました。 分かりやすい説明ありがとうございました。