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日米大学受験制度の違い
日本とアメリカの大学入試はだいぶ違います。 基本的に日本は試験の点数、アメリカは論文や推薦状など総合的な評価となっていますが、なぜこのような違いがあるのでしょうか。 各国の大学の歴史や理念が違うのでしょうが、具体的にどのような点でしょうか。
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大学に入ってからの「料理文化」のちがいです。 1.かなり傷んだ素材でも,こってり調理する。フールプルーフ(ばかちょん)技術が発達していて,指示されたとおりにしこしこやれば(ただし,これはかなり厳しい),いちおうのものができる。 2.素材の質や鮮度にこだわる。最小限の包丁を入れるだけで,あとは素材に語らせる。立派なものができる反面,ばかは勉強もしないし向上もしない。 まあ,日本でも大学進学率が高くなり,もう素材にこだわれなくなってきましたけどね。昨今の大学教育改革をかんたんに説明すると,2から1への移行といえます。
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ついでのついで その2. >基本的に日本は試験の点数、アメリカは論文や推薦状など総合的な評価となっていますが アメリカでは大学内に「アドミッション・オフィス」という部局があり,これが入学者を決定します。 日本の「入試課」もそう英訳されるのですが,彼らは募集要項編集や願書受付,試験室準備などの事務作業しか担当せず,「どういう試験を課し,だれを入学させるか」には関与しませんので,本質的に異なります。昨今の日本でいうAO入試も(お馬鹿さんが?)誤解にもとづいて輸入したものであり,試験方法が集団討論や模擬授業など特殊で凝った形式になったほかは,ふつうの大学教員が教育・研究をやりながら入試を実施しています(教員の仕事がまた増えたわけ 笑)。 本来のアドミッション・オフィスは,どういう方法でだれを入学させるかについて強い権限をもっており,また一律の基準で新入生を選んでもいません。たとえば, ・全米学力テストで抜群の秀才も入れる。 ・各地の卒業生から「わが母校の校風にふさわしい人物」も推薦してもらう。 ・各地の高校から「いい子」を推薦してもらう。 ・スポーツで抜群の学生も入れる。 ・試験で特異な才能やリーダーシップなどを示した学生も入れる。 つまり,「いろいろな学生が混じっていること」を是としているのです。 日本でこういうやりかたをとると,コネ採用の疑いがあるとか,異なる指標で恣意的に選別しているとか,高等教育なんだから学力第一であるべきだとか,いろいろ批判されるでしょう。いまの推薦入試やAO入試にだって,そういう不公平感はあるんじゃないですか。むしろ,センター試験や筆記試験で機械的に切ってもらうほうがさっぱりする。そういう文化なのです。
ついでのついで。(ぼくのこの「しつこさ」は,やっぱちょっと異常だよね 爆) >筆記の学力試験だけで入れると失速してしまうことがある もちろん,エンジン出力によります。トップレベルの学力だと,「おれには向かない学問だったなあ」と気づいたり,人間関係がうまくいかなかったりしても,パワーで乗り切って胴体着陸すら敢行してしまえる場合がおおいのです。 ぼくが勤務するような地方国立大学あたりの平均的学生だと,きりもみ状態で墜落する。
お礼
筆記以外の試験を課すと、実際に失速を抑止できているでしょうか。 現場の方が仰るのだから、何らかの効果はあるのでしょうかね。
ついでに。 >基本的に日本は試験の点数、アメリカは論文や推薦状など総合的な評価となっていますが じっさいは日本でも,推薦入試(調査書,小論文----もちろん受験生自身が試験室で書く----,面接試験で合否が決まる)が全入学生の半数はあるんじゃないかと思います。なかにはなりふり構わない学生確保のための「いんちき」もありますが,まっとうに実施している場合は,筆記の学力試験だけで入れると失速してしまうことがあるため,ふだんの努力過程や志望分野への適性,コミュニケーション力,意欲などを審査しています。 しばらく後には,いまの大学入試センター試験が廃止され(かわりに高卒認定試験,大学進学認定試験みたいなものを高校側が実施する),各大学では「学力試験ではない試験」を課すことになるもようです。具体的にどうなるかは,いっさい未定です(だれにも「こうすればいい」と断言できない)。 なお,前の回答では「大学進学率が高くなったのが原因」という書き方をしましたが,補足・訂正が必要です。 日本の初等・中等教育における「人間を評価する基準」が,<完成品である学力>から<これから向上する力>みたいなものに移行しているという要因もあります。そのぶん,大学の授業で「え? こんなことも高校で習ってこなかったの?」と驚くような薄味の学力が目立つのも事実ですがね。 また,少子化によって,全体のパイが小さくなったという要因もあります。そのぶん,旧帝大でも「ひでえ学生まで入ってくるから困る」という嘆きはあります。もう大学院大学化して,学士課程(4年制大学)は廃止したほうがいい時期だろう。
お礼
まっとうに実施している推薦入試って、ほんの一部の上位校だけじゃないでしょうか。 入試がアメリカ的になる流れではあるようですが、卒業を厳しくする点は真似しそうにないですね。
- potatorooms
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戦前、日本でも、地縁や血縁を重視する入試でした。 戦後の人材不足で、そういうのに関係なく人材を育てる必要が出たからです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 アメリカは地縁や血縁を重視ではないですね。 日本とは最初からまったく違うということですね。 戦後復興、高度成長期には、テストの成績がいいタイプの人が大量に必要だったんでしょうが、アメリカはそういう時期がなかったんでしょうか。
- SPS700
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1。基本的に日本は試験の点数、アメリカは論文や推薦状など総合的な評価となっていますが、なぜこのような違いがあるのでしょうか。 慣習のちがいです。 2。各国の大学の歴史や理念が違うのでしょうが、具体的にどのような点でしょうか。 日本では、受験準備に金と時間をかけた者が、ある時点での試験成績で成否が決定され、その時点でのコンディションで、向こう4年間が決り、入った者はほぼ卒業します。 アメリカでは高校によって推薦状の甘辛が違い、論文も文豪の教育ママが書いたのか本人が書いたのか分かりません。だから疑わしきは入れて、どれだけ出来るか見るという方針です。 したがって、四年制でも、卒業に5年6年かけ必要な単位数を取るものは少なくなく、卒業もトコロテン式ではなく下記のように59%(入学者百名のうち59名卒業)とあります。 https://nces.ed.gov/fastfacts/display.asp?id=40
お礼
ご回答ありがとうございます。 >論文も文豪の教育ママが書いたのか本人が書いたのか分かりません。 日本では、進学塾の山のような宿題を親が肩代わりするケースがありますが、アメリカでも似たような話があるんですね。
お礼
>高等教育なんだから学力第一であるべきだとか, 日本のトップのキャリア官僚が、筆記試験の頂点だからでしょうかね。