データを詳細に分析したわけではないですが、小火器なんてのは全然儲けにならないと思いますよ。M4カービンの民生型は1丁数万円程度で手に入りますし、肝心要の紛争地域で使われるのは中古市場のものばかりでメーカーが直接受注できるわけではありません。米軍などの倉庫に眠っていた膨大な中古品を米軍が「払下げ品」として売るんだから中東の民兵にいくらM4カービンが出回ろうとコルト社の懐は1セントたりとも潤いません。
しかも、今何かと紛争している地域の多くでは弾薬の入手のしやすさから旧ソ連のAK系が使われていますからね。
他の方も指摘するように、次期主力ライフルの座はベルギーのFN社に奪われ、故障が多いことをさすがの米軍にも呆れられてその改良をドイツのH&K社に依頼される始末です。その結果作られたHK416が特殊部隊に採用されて、まあ多少パテント料は入ってくるとは思いますけど、それじゃあ腹が膨れなかったということなのでしょうね。
今の時代は兵器産業にとって冬の時代なんじゃないでしょうかね。あのロシア軍を始めどこの軍隊も人数は縮小する傾向だし、戦闘機や戦車や軍艦といったようなデカくて利ザヤが大きい品物の需要がありません。ライフルとRPGくらいしか使わない中東の紛争を苦々しい思いで見ているのではないでしょうか。
お礼
ご教示ありがとうございました。日本も朝鮮戦争の恩恵を享受しているので複雑な気持ちです。兵器製造業が業績悪化するほうが平和なのでしょうが、まだまだ兵器の需要は多いようですね。