- 締切済み
「でも」の意味
「でも」という言葉を調べていたら、 1.断定の助動詞「だ」の連用形+係助詞「も」 2.連語《格助詞「で」+係助詞「も」》…においても。「これはあの店―売っている」 と2つ出てきました。1の意味のところには、 (不特定をさす語「なに(なん)」「だれ」「いつ」「どこ」などに付いて)すべてのものにあてはまる意を表す。「なん―食べるよ」「だれ―知っている」と書いてありました。 例えば、「これはどこでも売っている」と「これはあの店でも売っている」という文に使われている「でも」は、意味が違うのでしょうか?私の中では同じでした。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなの回答
- Biolinguist
- ベストアンサー率69% (354/513)
#2です。 >断定の助動詞「だ」の連用形+係助詞「も」の場合、 >断定の助動詞「だ」の連用形と係助詞「も」はバラバラでは意味を持っておらず、 >くっついて「でも」になると意味を持つと考えればいいのでしょうか? そうですね。 今となっては、「でも」でひとつの助詞と考えるのがいいでしょう。 ただひとつ、次のような「Xでもある」の場合には、断定の「だ」と追加の「も」の意味が残っています。 「かれは仲間でもあり、敵でもある」 「仲間だ」「仲間である」「敵だ」「敵である」 これに追加の「も」がついたと分析できます。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
「でも」にはさまざまな<同型語>があってその識別がよく問われますが、種類が込み入っているだけに難しいですね。 昔の流行歌「有難や節」の通りです。 http://j-lyric.net/artist/a001374/l0025c0.html とりわけ不定詞や疑問詞が関わる表現は厄介です。何が省かれているか、どれが省けるか、その意味に合わせどのように言葉を置き換えられるかなどでチェックしてみましょう。 1.断定の助動詞「だ」の連用形+係助詞「も」 副助詞「も」もしくは「でも」の機能…不定称の指示語に付いた場合,全面的な肯定の意を表す。「(どこ)であっても例外なくすべて」の意で条件をつくる接続助詞的に用いられてもいます。(格助詞「で」や「に」は既に省かれているが、しかも断定の助動詞「で」を省いても概ねの意味が通る。) 「これはどこ(の店で)(で)も売っている品です。」 「これはどこ(の店に)(で)も置いてある品です。」 2.格助詞「で」+係助詞「も」 格助詞「で」に強調の副助詞「も」の機能…同類中の一つを表わす。「(あの店)でさえ」の意。(場所を指す格助詞「で」や「に」は省けず、逆に強調の「も」は省略が可。) 「これはあの店で(も)売っている品です。」 「これはあの店に(も)置いてある品です。」
- Biolinguist
- ベストアンサー率69% (354/513)
まず、2.の「連語《格助詞「で」+係助詞「も」》」を見てみましょう。 「も」は「この店でもあの店でも」の「もですね」 A:「これはこの店で売っている」 B:「えっ? あの店でも売っているよ」 こういう「も」は「追加」を表していますから、省略したら意味はかわりますが、文としては成立します。 「これはあの店で売っている」 これに対して、「なんでも食べるよ」「だれでも知っている」の「も」をとってしまうと、もう日本語ではなくなります。 ×「なんで食べるよ」 ×「だれで知っている」 2の「で」は格助詞の「で」ですから、場所や道具などを表します。 場所:これはあの店「で」も売っている 道具:鉛筆「で」も書ける 範囲:若い人の間「で」も人気だ 基準:一人「で」もできる 動作の主体:自分「で」も考えろ などなど。 これに対して、「なんでも食べるよ」「だれでも知っている」の「で」の意味と言われても、特にないとしか言いようがありません。 「何だ」「誰だ」の「だ」なんです。 格助詞の「で」の前は必ず名詞ですが、断定の助動詞の場合はそうとも限りません。 「誰とでも仲良く遊ぶ」 「誰にでも挨拶する」 「今からでも遅くない」 これも「も」をとってしまうと、おかしな日本語になってしまいますね。 最後にちょっと混乱させてしまうかもしれませんが、 「これはどこででも売っている」 と言うこともできます。 最初の「で」は格助詞の「で」、次の「で」が断定の助動詞の「だ」です。
補足
すごくわかりやすい説明ありがとうございます。だいぶわかってきました。 さらに質問すみません。 断定の助動詞「だ」の連用形+係助詞「も」の場合、 断定の助動詞「だ」の連用形と係助詞「も」はバラバラでは意味を持っておらず、くっついて「でも」になると意味を持つと考えればいいのでしょうか?
- seguidor
- ベストアンサー率53% (7/13)
専門家ではありませんので、推測になりますが。 いくつか例を挙げます。 1については「どこ」で考えると少々分かりづらいので、他の例にて。 1「僕でも解ける問題」 「何でも食べられる」 2「あの店でも売っている」 「家の中でもできる」 それぞれ「も」を取ると、何となくお分かり頂けるかと思います。 1の二つは、「で」が連用形ですので、意味が通じなくなります。 2のほうはどちらも意味が通りますね。 つまり2の「で」は英語でinやatなどにあたる「で」であり、そこにtooにあたる「も」がくっついた形。 1の「で」は主格に近い(厳密には違いますが)意味となるわけですね。
お礼
すごくわかりやすい説明ありがとうございました。助かりました!
補足
お礼遅くなり申し訳ないです。すごくよくわかりました!最近、助詞、助動詞がすごく気になってしまって…。昔から国語が苦手だったため、自分ではなかなか解決できず、本当に助かります!すみません。あと1つ質問させて下さい。「今でこそ大画伯だが、昔は売れない画家だった」のような「今でこそ」の「で」は断定の「だ」ですか?