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ヤルタ会談の映像を笑いのネタにするテレビ制作者の感覚に違和感を覚える
- ヤルタ会談は、第二次大戦後の戦後処理・国際秩序を協議する会談であり、ソ連との秘密協定により日本に多くの悲劇をもたらした。
- しかし、他の歴史的な映像を笑いのネタにすることに対しては違和感を感じない。
- ヤルタ会談の映像を笑いにすることは、過去の犠牲者を軽視する行為であると言える。
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mikasa さん、こんばんは。 歴史認識の個人的な相違とそこから派生する見解の相違は当然有り得る、つまり貴方はもとより他回答者様の御意見にケチをつけるつもりは毛頭ないという大前提で、以下申し上げます。 >ヤルタ会談の映像を面白映像として使うテレビ制作者の感覚に、すごく違和感を感じる私はおかしいんでしょうか、普通でしょうか。 質問の核心はこの部分でしょうから、これはもう個人差があるとしか申し上げられません。 当然違和感を感じない方もおられるでしょう、また他国のメディアが流す分にはこれはもうしょうがない、但し私個人の意見としては、本邦のメディアにもう少し配慮が欲しかった、そう考えるのもまた事実です。 何しろ極東ソ連軍が日ソ中立条約を一方的に破棄して侵攻した火事場泥棒的な参戦が、我が国に数々の惨事と悲劇とを齎したのは紛う事無き事実ですから・・。 さてヤルタ会談の意義は、ほぼ貴方が認識されている通りだと私も思っております。 その一方で先の回答者様が仰っておられるが、日米開戦当時既に対日参戦はスターリンの胸の中にあった、それも恐らくその通りでしょう。 1943年モスクワで行われた米英ソ外相会談に於いて、非公式ながらソ連の対日参戦が合意に至っておりまして、そもそも独ソ不可侵条約がヒトラーに依り一方的に破棄されて以降、スターリンはアメリカの参戦を希求し且つその種の工作も行っていたという背景がありましたから。 加えてアメリカの参戦が齎す同大戦の帰趨も恐らく見越していた事でしょう、つまり戦後極東に於いてソ連が権益確保を声高に叫ぶには対日参戦が不可欠であっ た、しかもアメリカに依る要請に応えるという形がより望ましかった訳で、ルーズベルトとスターリン双方の利益が合致した延長線上にあるのがヤルタ協定、そ う捉えるのが合理的な推論であろうかと思われます。 >秘密協定が無くともソ連の対日参戦はあったのかもしれませんが、 いや、恐らくなかったでしょう。 何しろ当時隔絶していた米ソの戦力を考えますに、アメリカの了解無くして参戦し、樺太南部や千島列島を引き渡せとする主張には無理がある。 加えて具体的な条件の提示と履行の担保が無ければ、スターリンは火中の栗を拾う種類の人物では決してない、そういう意味に於いてその細部を詰めたヤルタ会談は、ソ連の対日参戦を決定付けるに至った極めて重要なセレモニーであったはずです。 その一方でヤルタ会談での合意事項が、トルーマン以降のアメリカ政府に於いて必ずしもオーソライズされていないとの認識も、併せて付け加えるところ。 断定は出来ませんが、当ヤルタ協定はアメリカ議会の批准という正式の手続きを経ないルーズベルトの独断であった可能性が極めて高い、少なくともトルーマン・アイゼンハワー他何人かの大統領が、その有効性を否定する公式声明を出しておりますから。 以上、長くなりました。
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- toshi-tsugu
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長い間、平和が続いた結果ということです。幸せともいえるし不幸せともいえるかもしれません。 平和のおかげで、”国を守る”あるいは”侵略”という感覚が、全国民に欠如しているということだと思います。 政治家、マスコミ関係者を含めて、防衛は他人事と考えているから、そのような番組をできるのだろうと思います。 日本国民は平和を享受しているわけですが、その一方で国内には外国のスパイが一杯いて情報を一杯とられています。それでも”知る権利”を主張して”秘密保護法”の成立を非難する国民が多くいます。これが民主主義の発達した平和国家の日本の実態です。
お礼
大変遅くなって申し訳ありません。 この国はある意味とても幸せな国なんでしょうね。のど元過ぎれば熱さ忘れる国民性なのかもしれませんね。教訓を学ばず、また同じ失敗を繰り返すんでしょうか。まあちょっと、本題からは飛躍しちゃいますがw 平和は大切だし、秘密保護法とか集団自衛権については多くの議論が必要でしょうけれど、自分も含めてそうゆう事は誰かがやってくれる、という現実逃避がありますね。 平和は与えられたものじゃなく、築き守るものだってことを忘れちゃいけませんね。 ご回答ありがとうございました。
- LOLIPON35
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こんばんは。 僕自身は、笑いにすることに抵抗は感じません。 笑いのセンスのあるなしと、現実の世界は別問題と思います。 もちろん、(笑えることならひとしきり笑ったあとで、) 「悪意があるな」とか「裏のメッセージは何だ?」 と考えることもありますし、「テレビには相応しくない」とか 「こういうのは嫌いだな」と感じることもあるとは思います。 全部ひっくるめて「だめだこりゃ」ってのも、まあ、ありますが…。 日本人としての感情は理解できているつもりですが、 それとは別に、当時の、少なくとも我々の知っている限りの ソ連のとしては、「あるべき」選択だったはずで、 それについて「うまいことやりやがったな」という 視点というか感想というものが出てくることもあります。 例えば、ヒトラーに対する国際的なアレルギーみたいなものがあっても、 個人的にはヒトラーをネタにしたコメディを楽しむこともあるし、 彼が背負っていた役割や行動、政策の意味について考えたりもします。 公共の場では不謹慎でも、個人的な思考実験としては何でもアリです…。 その後の悲劇そのものを笑いにしているのだとしたら、 僕も憤慨するかもしれませんが、チャーチルやスターリンを 素材としてコラージュすることには、それほど抵抗ありません。 若い世代になる程、歴史云々というよりは、(素材として) 並列化されたものとして捉えているのではないでしょうか…。 むしろ、無意識に歴史にコンプレックスを抱えている世代に、 後の世代が「ここが変だよ」と教えることもありえますね…。 ネタを作った人や放送した人が、どこまでのリアクションを 想定していたかはわかりませんが、今回は、そこまで深く考えては いなかったとしても、それが不謹慎だとは言い切れないと思います。 (実際の映像を見ていないので、何とも言えないのですが…) 何か異物感とか波紋を残すのだとしたら、そこには まだ解決すべき問題がある、ということなのだと思います。 それが個人的なことなのか、国家的なことなのか、 そのあたりの分別が難しいところだと思います…。 どこに引っ掛かりを感じるのかは人それぞれですが、 誰でも、多かれ少なかれ、そういうものはあると思います。 淡々とした現実や事実以上に、何らかの意味を感じているとしたら、 頭が固くなってしまう前に、それを客観的に読み解いておく 必要があるかもしれませんね…。
お礼
大変遅くなってすみません。なんかすみません、めんどくさい質問でw ネ○リーグの枠内での番組宣伝でヤルタ会談の映像が使われていたんですが、前後をガッツリ観てたわけじゃないんですが、意図は特に無く、ただ歴史的な映像・人物に嘘の日本語吹き替えした時の面白さを狙ったものだったと思います。例えばこれがクイズの解答ならぜんぜんいいし、それを受けて芸人が「お前なかなかヤルタ会談」とダジャレを言ったっていいと思うんですけど、番宣映像に使うとなると、なんか違和感があるんですよね・・・とてもビミョーでうまく説明できないんですけど。 チャーチルもスターリンもルーズベルトも、個々の人物の映像だったら別にいいんですけど、やはりヤルタ会談となると、秘密協定そしてソ連参戦によってポツダム宣言受諾の意志を示した後に多くの犠牲を受けた事が想起させられてしまいます。やはり自分が日本人だからでしょう。外国で同じ映像使ったパロディやってたとしても、まあしょうがないかと思いますけど、日本人があの会談の映像を意図なくギャグにするのが、ちょっと引っ掛かりました。 私はヒトラーとナチスにすべて責任を押しつけるのは間違ってると思うし、ヒトラー嫌いじゃありませんけど、ユダヤ人が観る映像に、ヒトラーをギャグで使うことはためらわれます。 >若い世代になる程、歴史云々というよりは、(素材として) >並列化されたものとして捉えているのではないでしょうか…。 ま、時間が過ぎればいずれそうなりますよね。 不謹慎、てほどじゃないし、もちろんテレビ局にクレーム入れるほどのことじゃないんです。とてもビミョー・・・ >淡々とした現実や事実以上に、何らかの意味を感じているとしたら、 >頭が固くなってしまう前に、それを客観的に読み解いておく >必要があるかもしれませんね…。 そうなんでしょうね。 ひとつ思ったのは、敗戦したという意識が日本人に無さ過ぎるんじゃないかという事。いや、逆に言えば自分がコンプレックスを抱えているってことなのかなぁ。敗戦したのはしょうがないし当然受け入れているんですけど、絶対国防衛圏を破られたところでなんとか降伏すれば多くの犠牲を出さなくて済んだのにという未練がずっとあります。 ま、ちょっと整理すると・・・ この人達の話し合いでソ連参戦が決まって、爺さん達が降伏後もシベリア連れてかれちゃうわ、婆さんたちが満州から逃げる時に酷い目に遭うわ、えらい大変だったんだぞ!わかってんの!? ・・・とひとこと言いたい、という所です。 ご回答ありがとうございました。
- localtombi
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私はむしろ、連合国の主要戦勝国(アメリカ、イギリス、フランス、ロシア(旧ソ連)、中国)の5カ国が国連の常任理事国となって、戦争から半世紀以上経っているにもかかわらず、今も世界で代表権を持っているがごとく振る舞っていることの方が驚きであり、ものすごく違和感を覚えます。 日本もドイツもたとえ経済的に発展して安定的な政治運営をしていても、所詮敵方の同盟国ということで、国連では格下扱いです。 ヤルタ会談の映像の件ですが、バラエティ番組のスタッフはその程度の感覚でしかないとしか、言いようがありません。 協定の内容はともかくとしても、“番組見てるか?”のPRをするならば、もっと違う題材の方が効果的のような気がしますが、単に意外性でお笑いを取ろうという目論見だったのでしょうね。 番組自体の陳腐化が叫ばれて久しいですが、いかに注目してもらえるかという点だけで、盲目的になっているような気がします。
お礼
大変遅くなり申し訳ありません。 戦後体制というのはそうそう崩せるものじゃないんでしょうね。関ヶ原が江戸幕府260年の大名や旗本・御家人の立場を決めたように。 日本は戦争には負けましたが戦争目的はほぼ達しております。領土は失ったけれど今となっては戦勝国も同じく植民地を失いました。しかし悔やまれるのは300万人の人命。敗戦間際の、しかもポツダム宣言受諾決定後に多くの犠牲者を出す結果になったソ連の侵攻、ポツダム宣言受諾後も侵攻を続けた事は非道というほかありません。 ヤルタ会談は戦後の秩序を決めた歴史的な会談なわけですが、そのソ連参戦の秘密協定があったという事が頭をよぎり、ちょっと笑えませんね。 ご回答ありがとうございました。
- chie65536(@chie65535)
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>ヤルタ会談は、第二次大戦後の戦後処理・国際秩序などを米英ソの3者で協議した会談ですが 違います。 ソ連の基本方針は、日米開戦の時点から既におおまかに決まっていて、ヤルタ協定(極東密約)では「大筋で方針が決まっていたのを、各国で協定として合意しただけ」に過ぎません。 >すごく違和感を感じる こういうのに違和感を感じる人がいる限り「本当の意味での戦後」は訪れないのでしょうね。 どっち側の立場の国の国民も、全員が「そういう事があったが、もう過去の話だ。過去の話として笑って語る事が出来るし、笑いのネタにされても気にしない」と思える日が来たら、その時が「本当の意味での戦後」だと思いますが、そういう日は永久に訪れないのでしょうね。違和感を感じる人が一人でも居る限りは。
お礼
大変遅くなり申し訳ありません。 >「大筋で方針が決まっていたのを、各国で協定として合意しただけ」 ご指摘ありがとうございます。でも今回の質問における私のヤルタ会談の位置付けはなんら変わりません。 >どっち側の立場の国の国民も、全員が「そういう事があったが、もう過去の話だ。過去の話として笑って語る事が出来るし、笑いのネタにされても気にしない」 今回のヤルタ会談ってのはかなり微妙なところだと思いますが、例えば原爆投下のキノコ雲や、アウシュヴィッツ強制収容所なんかの映像を笑いのネタにしていたら不謹慎だと思いますよね? 今さら原爆を投下したアメリカを訴えようとは思いませんけれど(できもしないし)、その当時にあっても非道だった事は非道する歴史認識は持つべきじゃないでしょうか。もちろん日本による重慶爆撃なんかも多くの民間人の犠牲者を出しており、戦時国際法に抵触していたと思われます。 国家というものは自国の悪行は認めないものだし、国ごとの歴史観があるのが普通ですけれど、私はむしろ国家間の損得抜きの正しい歴史認識というのを持ちたいと思っております。まあ歴史は何が真実かわからない事が多く、とても到達できるもんじゃありませんが。 ご回答ありがとうございました。
お礼
大変遅くなって申し訳ありません。 >本邦のメディアにもう少し配慮が欲しかった、そう考えるのもまた事実です。 >何しろ極東ソ連軍が日ソ中立条約を一方的に破棄して侵攻した火事場泥棒的な参戦が、我が国に数々の惨事と悲劇とを齎したのは紛う事無き事実ですから・・。 その通りです、そこです!その影響で、シベリア強制連行された元兵員やそのご親族、満州から死ぬ思いで逃げて来た方、残留孤児となってしまった方たちがまだまだいらっしゃるのです。その方達がヤルタ会談の映像に不快感を持ってるのかどうかはわかりませんけど、ギャグにするならその映像じゃなくてもいいのになぁと思いました。 しかし、そういった歴史的事実をタブーにしてしまったらダメで、軽いギャグで使うんじゃなく、きちんとした扱いならどんどん放送してもらいたいですね。 >ソ連の対日参戦を決定付けるに至った極めて重要なセレモニーであったはずです。 やはりそうですよね・・・ >必ずしもオーソライズされていない そうなんですよね。秘密協定の結果生まれた惨状の責任を負いたくなかったのか、それともやはりルーズベルトの独断なのか。 isokenさんの前のお話では、ルーズベルトが急死しなかったら日本はもっと悪い運命にあった、トルーマンに変わってマシだったという事でしたが、そのトルーマンの決断で原爆が落とされ、それが結果ソ連にブレーキを掛けたってのも皮肉な歴史ですね。やはりもっと早く降伏して終わらせられなかったのかという未練が残ります。 かといって、核兵器が使用されるのは人類史の必然であり、あのタイミングで使用されなかったら次の朝鮮戦争で米ソによる核兵器の応酬になったかもしれません。また、民間人の住む大都市に落として恐ろしい地獄絵図を世界が知ったことで、核兵器使用の最上のブレーキとなったことも否めません・・・ ・・・何が言いたいかよくわかんなくなってきました。こういった事を考え始めると思考の堂々巡りに陥ります。しかし、大戦の教訓をしっかり学び、後世に引き継がなければいけないなと思うんですが、自分で整理できてないのに、自分の子供にどう伝えればいいのかいまだわかりません。これについては後ほどまた質問させていただきますので、よろしくおねがいいたしますw ご回答ありがとうございました。