新課程・進学校で二年生から化学ということは[化学基礎]を前提として説明します。
化学は数学や物理ほどではないですが、典型的な理系科目です。理系科目の共通点はピラミッドのような基礎からの積み上げが最も大事です。
歴史でしたら苦手な中世だけ、国語なら苦手な古文だけという勉強方法も[あり]ですが、理系科目はそんなわけには行きません。[酸化還元反応]に進んだ時に最初の[物質の構成]が関わってきたり、[物質量]が必要になったりと・・今学んでいる単元よりはずうっと過去に学んだことが必要になったりします。そのため、「そんな簡単なこと・・」と一つでも抜かしてしまうと後々で泣くことになります。
逆に、きちんと基礎から取りこぼしがないように押さえておけば、覚える事は少なくて理屈だけ理解すれば解けるという簡単な側面もあります。
一年間化学に触れる機会がなかったことが要因だと思われます。これはかっての「ゆとり時代」には化学を基礎から高校で学べたのですが、現行の親課程では化学の基礎を中学校で学び終えてしまっているために、中学校で身につけたはずの基礎を忘れてしまっていることによるのではないですか?
現行の中学校の理科の教科書は大変良くできています。まずは中学校の理科の教科書と参考書を読み返して見ましょう。それによって「何が理解できていないのか分からない」状態は脱却できるでしょう。
[中学校で学んできたこと]
物質の構成 混合物・純物質、イオン・・
物質を構成する粒子 原子
化学結合 塩、共有結合、金属
中和反応
・・・ここまでは簡単なものは学んでいるはず、高校ではこれを更に詳しく見直してから
★物質の変化(化学反応) 酸と塩基の反応、酸化還元反応
★物質量
を新たに学ぶはずです。
三年生の[化学]では、化学平衡、化学変化に伴うエネルギー収支、無機化学や有機化学について学ぶはずです。
化学は難しいと感じたら最初(中学)に戻って復習しなおすのが基本で簡単です。不得手な単元だけをいくら勉強しても無駄です。文系科目とは違う