就活用コートという言葉をはじめて聞きました。
そんなものがありうるのでしょうか。
まあスーツ屋さんが、リクルート用として販売しているのかもしれませんが、仮にあったとしてそんなものを買う必要はありません。
何のためにコートがあるかというと、防寒のためですよね。その目的と手段をちゃんと把握して行動してください。
どこにお住まいかわかりませんけど、東北なんかで日中零下5度なんていう場所でコートなしで面接に来たら、なんだこいつと思います。
そういう場所では、アノラックだとかダウンジャケットを着ていなければまともな人間には見えません。
あるいは古風な外套です。
そもそもハーフコートレベルではおかしいでしょう。
就職試験で面接官が見るのは何かというと、自分をきっちり管理できているか、という点です。だいたいは。
周辺の気温だとか天気を判断して対応できているかというところも、時には見ます。
突然の豪雨があってぬれねずみで構内に入ってきた人間がその後どういう行動をとるかは、一応見ます。
社のほうでハンドタオルレベルは無償で貸しますけど、その使い方、たたみ方、返し方は観察します。
室内で上着のしずくを払って振り回して落とそうとしたりすれば、それなりの評価をいたします。
ハンガーに脱いだものをかけるときに他の人のものに対する配慮があるかどうか、も見ます。
寒がりも暑がりもいますから一律にどうでなければならないとは考えません。着ているかどうか、という視点では見ません。
まっとうな行動をしているか、を見るのです。
零下の空間をコートなしにくるような人間なら、管理できない人間だ、そもそも頭がおかしいのでは、と思います。
コートを着っぱなしで室内に入ってくるやつも常識を疑います。
おわかりでしょうか。
全く冬用の衣類をおもちでないということはありませんよね。だったらそれを着用することに支障はありません。
相手先でそれを脱いだり手に持ったりすることが適正なやりかたであれば、あなたの価値として見えるのです。
なお、大学を落ちて別のところで活躍したと言う話は採用に不合格になると言う話とは直結する話ではありません。
大学を落ちるのはその人の学力だけの問題です。採用のほうは総合的な人間的価値とかかわることですので。