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元大工ですが施工管理できますか?

今まで大工をしてましたが仕事が安定せず転職を考えております。今リフォーム会社の施工管理の求人が結構あり、そちらに転職を考えておりますが、未経験でもやっていけますでしょうか?施工管理技師の資格がないときびしいでしょうか?

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noname#210533
noname#210533
回答No.1

大手じゃなければ現場経験の方を優先するはずです。 ただ、建て方から木完までが主体の新築工事現場を 中心にこなしてこられたのか、RFが多かったかでも 違うと思いますが、大工が関わらない工程も一通り 把握しながら仕事をなさっておられた大工さんなら 多少失敗しても素人よりはずっと速く一人前になれると 思います。 ご存じのとおり、RFは新築と異なり開けてみないと 判らない部分がいくつもあります。 それを見つかってから施主様に請求してもプロの癖に 判らなかったのか、今更払わん、という局面も結構 ありますよね。 新築ならある程度は会社で用意した施工管理マニュアルに 従って現場をチェックし、発注リストに従って適宜 現場への材料の納品管理が出来ます。 しかしRFの場合は一律に言えない様々な要素があるので 逆に言えば本気で勉強したいとあなたがお考えなら 机の上の勉強も否応なくやることになってスキルや 知識の向上にも非常に役立ちます。 あなたのお住いの地域が判らないので都市圏をベースに お話ししますが、現在耐震改修や長期優良住宅化の リフォームに対して補助金が出るケースがRF業界の 追い風でもあり、同時にそれらの申請業務や助成金を 貰うのに必要な仕様を守って設計・積算をやること、 通常は着工前にそれらの申請をして、認可をもらい 完了後に工事内容の記録書を提出して助成金をもらう 流れのものが大半です。 大工出身の監督は、人手が足りない時に即戦力に なりますから、使う方としてはメリットがあります。 しかし、上に書いたような大工以外の様々な職人の 作業工程やチェックポイント、段取りが現場ごとに 異なる状態でも自分で考え自分で切り盛りすることを 要求されます。 それから、助成金がらみの色々な書類や申請業務に ついて、やってくれる人員がいればまだ良いですが、 小さな会社の場合はそれらも自分でやらなければ なりませんから、分厚いマニュアルや申請書式の 記載事項、注意点などもきちんと読み込んで把握 していることを要求される世の中になっています。 これらのデスクワークや頭を使う仕事が苦手だと 敬遠していると、結局大工さんに逆戻りしてしまい ます。 建築の管理側に籍を置く人間としてスキルアップ するか、ズルズルと元の状態に戻ってしまうかは 貴方の努力次第です。 でも、一点留意して頂きたいことがあります。 小さな会社でそれらの全工程に関わる監督は、 確かにスキルアップはしますが現場の責任も非常に 大きくなる、というリスクです。 例えば外壁の塗り替えの色が打ち合わせと違う、と 施主様にクレームを付けられて、社長なり営業に 「きちんと監督には伝えた」と強弁されたら、時には そのやり直しなどの工事の実費を背負わされたりする 無茶なことも零細企業にはありがちです。 特に忙しい最中、十分な社長や営業・設計との コミュニケーションというのは中々取りづらいものです。 ロクに現場記録も打合せのすり合わせ書類も無い、という アバウトな会社も少なくありません。 忙しくて疲れてしまって、とてもそこまで手が回らない。 この状態で大きな費用が発生するエラーが出ると監督の 立場は極めて厳しいものになるリスクがあります。 例えば、引渡し直前で外部足場を外して色違いのクレームを 付けられたケースでは、再度足場を組む費用、塗り直しの 費用、遅延損害での値引きなどで100万円近い金額を 監督が背負った現場もあった。 その会社がどういう会社なのかは、そこで働いている 職人に訊けば判る筈です。 現場経験のあるあなたなら お判りの事と思います。 未経験でもオフィスワークともどもやる気があれば スキルアップ出来るので良いと思いますが、そういった 反面のリスクも十分注意されて、工程が遅れたり 金が掛かることが予想される(間違うと大変そうな)ことに 関しては、日を変えて何度も確認する、メモを取るなどの 自衛手段をきちんと講じて棟梁目線で頑張れそうなら、 やって見るべきだと思います。 あ、それと、工事はきちんとできて当たり前。 ミスの指摘が監督の上の仕事と言ってもいいですが、 逆に評価されるのはその仕事の利益額、利益率です。 新築と異なり不測の事態で施主からその分のお金が 貰えないことが多いので、当初の予定利益を喰って しまうことがままあるRFです。 また、下職の請求書も事前にきちんと金額を明確に しておかないと、下手をすると実行予算が見積金額を オーバーする項目が出てきたりすることもあります。 工事全体で25%の利益率が出ていても、経営者で 厳しい人間は各々の工事項目別の利益率が低いと 監督に説明を求め、ミスとして減点評価します。 場合によっては給料からさっぴかれることも。 だから、解体一つ、配管の結び一つとっても 難航が予想されるものは工事項目として見積書に 記載し、必要なければ支払いの段階で消すような きめ細かい「見立て」が大事になります。 仕事を取るために安く安く施主に言いたがる営業が いたりしても、逆に細かい作業をきちんと見ていること、 それによって適当な手抜き工事をしないのだという 裏付けのある説明を施主様にしてもらえるかどうか。 ここら辺も会社の体質で大分違いますが、営業マンが 施主様にいい顔をして今月の販売目標を達成して 本人はいい気分でしょうが、工事が始まり不測の事態で 利益率が下がったり工期がずれたりして追及されるのは いつも監督です。 だから、監督の仕事は受注の前段階から始まっていると 思って仕事をして頂ければ、と思います。 あいつが診ている現場は概ね予想通りの内容できちんと 利益が上がる。 勿論、クレームが出ない、出ても迅速に対応して施主様に 感謝されるように動かねばならないのは言うまでもありませんが、 雇用する会社から見れば、クレームは出ないのが正常で 出たら監督が悪いとなりますから地雷のようなものです。 いくら地雷を避けても当たり前としか思われなければ 十年後二十年後に自分の家が建てられるような貯金や 給料が得られているか定かではありません。 会社から評価されるには、或いは更に良い条件の会社に 転職するには、助成金や税金の減額措置などの 利益の生命線の仕様要求をきちんと満たす工事が 監理できて、読み落としが非常に少なく、施主様の 意向と食い違いが起きない情報確認、そして安定した 利益率確保が出来る事。 難しいようですが、これらをクリアできれば どこの会社でも是非来て欲しいと願うスーパー監督に なれるでしょう。 資格は、その上で持っていれば箔が付く。 その位に考えていた方が後々楽です。 先に取得しても勿論良いことですが、資格を前面に アピールし過ぎると、野党、じゃない雇う側から見ると 上に書いたようなことが出来る、と思われてしまって 損になるからです。 しかし、大工さんとして現場で働いた経験は、監督に なった後でも様々な形でプラスになります。 先々、全てを賄えるようになり、自分で会社を興して 成長した人々も数多くいます。 夢のある道筋ですから、施工管理の道を目指されること 大変結構なことだと存じます。 頑張って下さいね。 だらだらと長い駄文をお読みいただき、ありがとうございました。

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質問者

お礼

物凄く分かりやすく詳しいお答えありがとうございますm(__)m私にはかなり荷が重いし、向いているのかわかりませんが家族のため、新しい環境で新しい仕事、頑張ってみようという気になりました!

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