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マルチタスク型とシングルタスク型の使い分け
就労経験のない学生です。 キッチンでアルバイトをしていましたが、その時は1つ1つ料理を作っていくのではなく、同じ工程が必要なものが複数あれば複数同時にやってしまうというマルチタスク型であったと思います。 もちろん、料理を提供する早さは必要ですが、効率の良さを重視していたからかなと考えます。 しかし、検索してみると、仕事をする時、マルチタスク型よりシングルタスク型の方が良いという意見をいくつか見ました。 4月から事務職の仕事につくのですが、マルチタスク型とシングルタスク型はどちらの方が適しているのでしょうか? というより、その仕事によっても違ってくると思うので、シングルタスク型を使うべき時と、ダブルタスク型を使う時の見分け方を教えていただきたいです。
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- hue2011
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マルチタスクということばはコンピュータシステムのほうから発生したものなので、そちらのほうの説明をしておきましょう。 コンピュータというのは、処理が速いとかそういう能力はすぐれているかもしれませんが、一度にひとつのことしかできません。 詳しくない人は、え、というのですけど、考えたらわかりそうなことではないですか。 計算する機能が一つしかなければ、ひとつしかできませんよ。(マルチCPUというような話はちょっと忘れてください) だったら、たとえばデータをキーボードから入力し、合計計算をして帳票に印刷するのだとした場合、こういう形の処理になるはずです。 キーボードからの入力を待つ。 入力があったら記憶しておく。 10行ぶんの入力を終わったら計算処理を始める。 計算が終わったらプリンタにそのデータを送る。 プリントが終わったら「プリントしました」と表示する。 こういうのを、バカチョン方式と言います。のちに「シングルタスク」と呼ばれるものです。 同時にひとつのことしかできませんから、この処理は間違ってはいません。 しかし、時間がムダになっています。 たとえば、キーボードで1文字打たれるまで、コンピュータはぼーっと待っているのです。 計算をしたら数万回の計算ができるかもしれない時間、何もしていません。 また、プリンタに印刷データを送ったあと、プリンタが終わりましたといってくるまで、ぼーっとしているのです。 それくらいだったら、キーボード入力を1文字受けた瞬間に合計計算をしてしまい、中途計算を常に表示しておいたってかまいません。 プリントしている間、次の計算のためのキーボード入力にとりかかったっていいわけです。 空いている時間に別のことをしていてかまわないわけです。 初期のパソコンでも、画面上に毎秒時刻表示を変えるアクセサリを置きながら、普通の処理をするなんていうことをやっていました。 これがマルチタスクという発想の起こりです。複雑なことは話さずにシンプルに言っていますよ。 発端は「割り込み」という考え方です。 ある処理をしているけれど、緊急にこの処理を割り込みでやってくれ、ということをコンピュータに要求することができるという切り口です。 そうすれば、その機能が今空いているならすぐにできるということになりますから。 これには縛りがあります。 同じ頭を同時に別の処理には使えないということです。 2枚の違った文書を同時にプリントする、ということはできません。1枚ずつ印刷しなければ役に立ちません。 つまり、仕事には処理単位が存在していて、その単位よりちいさな割り込みは許さないということです。 その処理単位の間は、その機能は「空いていない」とみなします。 アキになっている機能なら使えるということです。 ですから入出力装置が複数ある場合は、マルチタスク設計が比較的簡単にできます。 この考え方、モノの味方を実生活に適用して考えたら、そうたいした話ではないことがすぐに理解できます。 たとえばレポートを書こうとするとき、イヤホンで音楽を聴きながらやる人は結構いるでしょう。これ、マルチタスクですね。 しかし、楽譜を読んでいるときとか、作曲をしているときにイヤホンで音楽が聴いていられますか。 ベートーヴェンをひいているピアニストがイヤホンで「Let it be」を聴きながらやれるわけないですね。 レポートを書いているときに小林秀雄講演会の録音が聴けますか。 同じ機能を果たす頭の部分を使って複数のことは同時にできません。 これはひとつひとつのことが処理単位になっていて、それが終わるまでは割り込ませないでくれということでもあります。 ミス・マープルは編み物をしながら推理ができます。それは編み物と推理が別の頭を使うからです。 非常にかんたんに言いましたが、これがそもそものマルチタスク、シングルタスクという話の説明です。 これで質問者様の疑問は簡単に解決できると思いますがいかがでしょうか。
スターンバーグの『思考スタイル』はいかがでしょうか? http://blog.goo.ne.jp/nag0001/e/41fb39d26417d2caa60fcb644017f19d (スターンバーグの「思考スタイル」 ) マルチタスクもシングルタスクも最近の用語にしかすぎないように思えます。 前述はきちんとした、論理なので生かしてください。
お礼
教えていただき、ありがとうございます。 この機会にきちんとした論理を学ぶのも良いですね! ぜひ読んでみたいと思います。