ソニーが潰れれば日本経済に少なからず影響を及ぼすでしょうから潰せばいいとまでは思いませんが、ある意味では看過出来るものはあります。
ソニーって良くも悪くもメディアに大袈裟に取り上げられます。また、それに反応するソニー信者が多いからでしょうが、日本の一企業に過ぎないのですからいささか滑稽に思えます。
また、いつまでもウォークマン神話ばかりが取り上げられ、製品の完成度は度外視されています。いわゆるソニータイマーってやつですね。
個人的に感じるのは、つまらぬアイデアというよりも、ソニーにしか作れない斬新な商品にばかり拘っていて、消費者に目が行っていないと思いますね。かの有名なVHSvrベータ戦争の時のように、確かに画質やカセットの大きさなどはベータの方が勝っていましたし、録画する際も録画ボタンを押してからテープをヘッドに巻きつけるVHSの煩わしさが無く優れていました。しかし、多くの消費者はVHSよりも高いお金を出してまで録画に高画質を求めてはいませんし、安価なデッキとテープで十分であることに気付いていない。
携帯音楽プレイヤーについてもいつまでもMDに拘るあまりアップルに追い抜かれましたし、独自規格に拘りあまり他者の機器との連携が出来ないなどお構いなしと言う自己満足と驕りが今のソニーだということでしょう。
つまり、ソニーを愛して必要としているのは、AKBに群がるようなオタクや信者であって、それらをターゲットにしているのですから、その他大勢の一般庶民を見ていないということに最大の問題があると思います。
特にソニーが目新しいマニアしか飛びつかないような商品を出す度にメディアはこぞって報じますが、それらがヒットしたものってここ十数年何もないような気がします。と言うことは、同じような商品であればソニーの優位性は殆どなく、キッチリと作っているパナソニックやシャープ、キャノンなどを選ぶのではないでしょうか。
従って、潰してしまうと日本経済に影響が出ますので、多くの社員を抱える大企業になってしまったソニーに昔のような斬新な商品を期待する方が無理があるということであって、メディアもいつまでも昔のソニーを追い求めるのはいい加減に止めるべきでしょう。記事を見ていて見苦しいし痛々しいだけです。
そして、今のソニーは最早電機メーカーと言うよりはエンタメ、金融メーカーだと思った方が良いのではないでしょうか。
斬新で魅力的な商品は、今後新しい新進気鋭のメーカーが出てくると思いますよ。それはソニーではないということです。
お礼
鼻につくエラ操作がありますね。