まず、言葉の定義を明確にしなくてはなりません。
例えば、
「人生は芸術と成り得るか?」
という表現です。
この表現は、言葉として成立しています。実際に、ごく稀に、その人の人生を芸術そのものであったという賛美を耳にしたりします。これは実際に、その人物への賞賛であり、真実でしょう。
宗教とは、多くの人が神様を崇拝する行為と思っているかも知れませんが、この定義は、不明瞭でしょう。実際に彼ら信者の方たちは、その教義、宗教の教えと人生とを沿うように、人生そのものを体系として学んでいるのです。ですから、神様を崇拝することが宗教という訳ではありません。人生とこの宇宙との調和を通し、心の平安を得ること、幸せを追求すること、それは、確かに哲学と呼ぶべき一つの学問なのです。そこで、先ほど、例に上げたように、宗教を通しての人の行いや生き方が芸術と呼べる領域が、確かにあると思います。芸術とは、ART・アートという単語の邦訳ですが、このアートとは、技術を意味します。高い領域での技術的行為がアートと呼ぶならば、知識、行動、人間性、その生きる知恵と技術とを用いるならば、人は崇高な領域で生きることは、可能ですし、人間として自らの理想を追求することは、とても人間として本質的だと思います。宗教が芸術たり得るか?という言葉は、適切ではないと思われます。なぜならば、宗教とは、言ってみれば他の学問同様に、ある答え、道と言った方が良いかもしれませんが、行くべき道を示す教科書、知恵の道具なのですから。その道具を用い、人生が芸術の域に到達する、と言うならば、それは、実際に有り得る現実です。
いかがですか?
考えることは大切です。
あなたは、何かをそのように追究されている、探究心はとてもピュアで貴いものだと思います。大事ですね。立派です。
言葉を知るということ。正しい意味、定義を得ること。学ぶことなの基本です。どうか、幾つかの辞書をいつも手元に置いて、いつも考えに詰まったり、疑問を感じたら辞書をまず引くようにしましょう。言葉の意味を学ぶことは、全ての学問の基礎ですから。
あなたの考える力や好奇心は、何よりも大切な宝です。分かりやすい物を選び、辞書という道具を使い、言葉の意味をたくさん理解するよう勉めるて下さい。