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大理石について教えてください
大理石に彫られている彫刻(ギリシャ産)が照明でキラキラと光っていました。 大理石が光るのはどうしてでしょうか? どういう素材がふくまれているのでしょうか? あの場所特有のそういうものがあるのでしょうか? お教えくださいますよう、よろしくお願いします。
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大理石は学問的には「結晶質石灰岩」といいます。 その一方で、商業的には「結晶質で無い」石灰岩も「大理石」として流通していますので、注意が必要です。 さて、今回melmoさんがご覧になった大理石は、ホンモノの結晶質石灰岩であると思われます。 大理石の名は、中国は雲南省の「大理地方」に模式的に分布するため、名づけられましたが、大理地方のみならず、世界各地から産出します。 日本では福島県の阿武隈地方(あぶくま石)や茨城県の日立地方(寒水石)等が有名ですが、これ以外にも、全国各地に見られます。 大理石の起源は石灰岩です。 これが主にマグマなどに接して、一部分が融けた状態になり、これがゆっくり冷えて固まる時に、石灰岩の主要な構成成分である「方解石(カルサイト)」の粒が結晶として成長して、キラキラの大理石になります。 これを「接触変成作用」といいます。 方解石は、理科の授業などで、鉱物の特徴の1つ「複屈折」の解説として、「方解石を通してみると線が2重に見える」として教科書などに掲載されている鉱物と同じものです。 大理石をよく観察すると、たまに、「グニャグニャ波打った線」を見つけることができるかもしれません。 これは、「スタイロライト」と呼ばれています。 大理石の元になった石灰岩は、「堆積岩」の一種です。 貝やサンゴなど、石灰質の殻を持つ動物の体が、海底などに積もってできた岩石です。 これが「地層」となりますので、石灰岩の中にはこの地層と地層の境界を示す「真っ直ぐな線」ができることがあります。 この真っ直ぐな線が、大理石になる(変成される)際の部分的に融けた状態で少しかき混ぜられて、グニャグニャな「スタイロライト」になるといわれています。 機会があったら観察してみてください。
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shift4 さま、ご回答ありがとうございます。 大理石の中でもホンモノに出会えたなんてラッキーでした。 キラキラの正体は方解石の結晶だったんですね。 (その光りのせいか、その像が神々しいように思えたのは事実です。) その乳白色の像の一部分に流れるようなベージュ色の線(帯状)が ついていましたが、それが「スタイロライト」とよばれる地層の境目を あらわしている線だったのでしょうか? いろいろお教えいただきありがとうございました。