ステアなら、レシピをみながらやればすぐにできるようになるでしょう。
そもそも混ざりやすいもの同士をグラスの中で氷と一緒に混ぜるだけですから。
カルピスを作るより少々神経を使うだけです。
学園祭で学生がやってもそう問題は起きないでしょう。
ブレンドも、所詮機械がやってくれますから、できるでしょう。
ここまで言ったのは、ノウハウとして、できるかできないかです。
ただし、バーテンダーになりたいといって入った新人にやらせてくれるかというと、大概だめでしょうね。
修行なしにお客様にものを出すなんて10年早いと言われるでしょう。
修行ってなにか。ノウハウでなくスキルの話になります。
簡単なものならできます、だったら、お前はプロとして何を考えているのだと怒鳴られます。
問題はシェイク以降です。
シェイカーの中でステアしたうえ、振り回すわけですが、その日の気温湿度によって力の加えかたも振り回し方も変わります。
時間も変わります。(もっと言えば、お客様の顔色でも変わります)
これははっきり名人芸の域であって、1年や2年で習得できるわけがない。5年でも危ない。
大量の酒をムダにしながら修行しなければいけません。もちろん練習用に使う酒は自分もちです。
ビルドになると、シェイカーほどのことはなさそうに見えますが、炭酸がどの程度残った状態で止めるかは勘が要りますから、これも修行の問題になります。
同じことはフロートにも言えます。全く混ぜないで2層のまま、お客様の口にされたときにぴたりと止まった状態で渡せるかというのも指先の微妙な制御が必要です。
大体10年ですか。10年早い、というのは正確な表現だったのです。それも親方にバカ呼ばわりされ続けて、です。
プロフェッショナルとして食べていこうと思った場合は業種を問わず同じですよ。
寿司職人とかシェフだとか。
お礼
こと詳しくご説明していただきありがとうございます。