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予約・電話・約束の表現方法
- 予約いたします、ご予約いたします、お予約いたします、予約させていただきますの中で、自然な表現はどれでしょうか?
- 電話いたします、ご電話いたします、お電話いたします、電話させていただきますの中で、自然な表現はどれでしょうか?
- 約束いたします、お約束いたします、ご約束いたします、約束させていただきますの中で、自然な表現はどれでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
1. まず、次の法則を覚えてください。 『自分のある動作が、相手、または、「相手に所属する物事」や「相手の所有物」に向かう場合に謙譲語1を使う』 「わたしが先生のカバンをお持ち(いた)します」 これは、「持つ」という自分の動作が、相手の所有物に向かうものなので、「お持ちする」という謙譲語1、または、「お持ちいたします」という謙譲語1兼謙譲語2を使うわけです。 ただ、本来は相手に向かう動作であっても、時には、相手に向かわない意図で表現する場合があります。 a. 「例の件、急いであのお客様に伝えてください」 「はい。すぐにお電話いたします」 この場合は、「電話する」という自分の動作が、「お客様」に向かっていることは明らかなので謙譲語1(兼謙譲語2)を使います。 b. 「例の件でお客様に謝る必要があるね。気が重いなあ。誰が電話する?」 「しょうがない、わたしが電話しましょう」 この例の場合、「電話するという自分の動作が、お客様に向かっている」というよりは、「自分が電話するという動作を行ないます」という意図が強いニュアンスなので、謙譲語1は使わないほうが自然です。 お客様へ向けて電話する点ではaと同じですが、あくまで「自分だけの行為」として捉える場合の表現です。 ただ、非常に微妙なシチュエーションも多いので、どちらか迷った場合には、「ます」「です」という文末の丁寧語さえ忘れなければ、自分の行為には「お(ご)」は付けなくても大過はないでしょう。 とはいえ、 「先生のカバンはわたしが持ちます」よりも 「先生のカバンはわたしがお持ちいたします」のほうが、はるかに自然な表現です。 明らかに相手に向かう動作の場合は、やはり「お(ご)」を使うのが王道でしょう。最初にあげた法則をぜひ活用なさってください。 ただし、組み合わせる言葉が尊敬語の場合とは異なるので、それだけは確認してください。 謙譲語1の主な一般形には次の4パターンがあります。 ・お(ご)~する。 ・お(ご)~申し上げる。 ・お(ご)~いただく。 ・~(し)ていただく。 2. 3・6・11以外はすべて正しい表現です。 基本的に、漢語(熟語)には「ご」、和語には「お」を付ける場合が多いのですが、例外も多数あります。 つまり、この点に関しては、慣れるしかありません。 ある単語について迷った場合には、ネット検索すれば、ほとんど正解が得られると思います。 「"ご予約"」「"お予約"」のようにダブルクオーテーションで囲って検索し、ヒットした数の多いほうが通常は正しいとお考えになって良いでしょう。 「"ご予約"」→11,400,000件 ○ 「"お予約"」→22,700件 × 「"ご電話"」→15,900件 × 「"お電話"」→14,700,000件 ○ 「"ご約束"」→7,290件 × 「"お約束"」→6,850,000件 ○ 「"お持ちいたします"」→1,160,000件 ○ 「"ご持ちいたします"」→0件 × 3. 「~させていただきます」 これは、 ・相手に許しを請うことによって、ある動作を遠慮しながら行う意を表す。「私が司会を―・きます」 という用法です。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/88098/m1u/%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%8F/ ただ、もうひとつ別の意味を表わす場合も良くあります。 「形式上、相手に許しを請うという形をとることによって、ある動作を遠慮しながら行う意を表す」という用法です。 つまり、「実際に相手に許しを請わなくても、そういう形をとって、ある動作を遠慮しながら行なう」という意味。 基本的には卑下の表現なので、ビジネスマンがお客様相手に良く使います。 ただし、不必要な箇所で使ったり、頻発すると卑下ではなく卑屈な印象を与えてしまう場合もあります。 頻発さえしなければ、顧客に敬意を表わすことができる効果的な表現と言えるでしょう。
その他の回答 (4)
「お」と「ご」の使い分けは慣用の部分が大きいので、それぞれの言葉で覚えるしか無いです。 ご予約 ○ お予約 (不自然) ご電話 (不自然) お電話 ○ お約束 ○ ご約束 (不自然) 日本人でも曖昧な言葉の使い方なので、自分の行動の場合は「お」「ご」は使わない方が無難です。相手への敬意や丁寧な言葉使いを意図して使っているのですが、あなたが疑問に思ったように自分に敬意を表している形になって不自然な言葉になっているケースもあります。 「お」「ご」を付けている場合、相手の事を自分がする意味で”相手の行動”への敬意として使っている場合があります。 例 (客の)予約を自分が入力する。 (相手が受ける電話を)自分がする。 (相手が自分とする)約束を自分がする。 また敬語ではなく、単に丁寧あるいは上品な言葉使いとして「お」「ご」を付けている場合もあります。 「トイレ」を「おトイレ」、「食事」を「お食事」などと同じ使い方です。
お礼
ご丁寧に回答していただきありがとうございます。いい勉強になりました。
- fujic-1990
- ベストアンサー率55% (4505/8062)
日本語には「丁寧語」、「謙譲語」、「尊敬語」があるのはご存じですよね? 1、予約いたします。 ← 「予約する」のは、お客側です。お金を払うのは自分なので、丁寧語で十分です。 用例 「では、来月10日、午前11時から3人席を予約しますのでよろしく」 5、電話いたします。 ← ふつうの言い方です。 6、ご電話いたします ← 間違いです。「ご」は使いません。 7、お電話いたします。 ← 女性や業者が、お客に言ったりする場合の言い方 用例 「お調べした上で、明日、こちらからお電話致します」 8、(お)電話させていただきます。 ← 相手が電話を望んでいない場合や、電話の内容が相手に「イヤだ」と言われそうな場合に使われます。 用例 「ご期待に添えるかどうか、上司と相談した上で、明日お電話させていただきます」 9、約束いたします。 ← ふつうの言い方 10、お約束いたします。 ← 政治家などが、道路などで聴衆(自分を支援してくれるとは人とは限らない)に向かって決意を述べるときの言い方だったり、メーカーが製品の改良を約束する時の言い方です。あまり一般の人は使わないようです。 「減税にむかって努力することをお約束いたします!」 「次の製品では、ご指摘の点を改良することをお約束致します」 11、ご約束いたします。 ← 間違いです。「ご」は使いません。 12、(お)約束させていただきます。 ← 政治家が聴衆(特に支援者)に向かって、決意を述べる時の言い方。自分を支援して当選させてくれる人を相手にしているので、政治家が一段とへりくだります(自分を低くする)。メーカーの場合もいいます。上記同様、あまり一般人は使わないようです。 「基地を、他地域へ移動することをお約束させていただきます。国外、もしくは県外!」 10番、12番のような、妙に丁寧な言い方をされた場合、言われたほうはあまり「信用しないほうがいい」ように思います。
お礼
ご丁寧に回答していただきありがとうございます。いろいろなニュアンスはとても参考になりました。助かりました。
日本語として、あきらかにおかしい表現 3、お予約いたします。 6、ご電話いたします。 11、ご約束いたします。 #1の方が指摘されているように、 「予約いたします」 「電話いたします」 「約束いたします」 が、無難でしょう。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。ご意見は大変参考になりました。
- AVENGER
- ベストアンサー率21% (2219/10376)
予約します 電話します 約束します で、いいかと。 下手に「お」「御」をつけると、日本語としてはおかしくなります。
お礼
貴重なご意見をどうもありがとうございます。これだととても楽になりましたね。
お礼
ご丁寧に回答していただきありがとうございます。勉強のコツをたくさん教えていただき助かりました。大変よい勉強になりました。