クロレラはかつては「体に非常に良い健康食品」であるとされ、1970年代の頃はいろいろともてはやされたようです。特保の乳酸菌飲料ヤクルトもかつては「クロレラヤクルト」として売られていました。しかしその後は次第に衰退し、健康食品メーカーから細々と販売されているのが現状です。かつてより衰退した原因は、値段の高い割には、大した効果が実感できなかったのかもしれません。逆に今でも細々と製品が販売されているのは、少数ながら根強い支持を得ている証拠でもあるでしょう。
クロレラの成分を見ると、必須アミノ酸、ミネラル、ビタミンA、B、E、K、食物繊維を含みます。このことから今でも健康を増進するサプリとして売られています。ということで、「特段体に悪いところはないがやや栄養不足」程度の方が、それを補助する食品として摂取する分には良いでしょう。
一方、これら含有成分のために注意すべき点もあります。まずはビタミンKです。脳梗塞などの治療・予防薬ワーファリン服用者はビタミンKを豊富に含有する納豆、クロレラなどは摂取してはいけません。食物繊維は便秘気味の方には良いのですが、下痢気味の方には良くありません。ミネラルのうちカリウムは腎臓病、特に人工透析患者には命取りとなります。またプリン体も少なからず含有されており、高尿酸血症の方は注意が必要です。ということで、自然食品だからといって一切無害ではありません。
クロレラは健康食品です。「パーキンソン病や高尿酸値症、腎臓病に効く」というような表現は医薬品以外に表示することは薬事法違反です。よく読めば「あくまで個人の感想です」というような逃げの手を必ず打ってあるはずです。パーキンソン病、高尿酸値症、腎臓病の治療は医師に診てもらっていると思いますので、そちらの指示に従うのが良いと思います。クロレラのサプリは安いものではないので、私ならそのお金があれば、病状に問題のない美味しいものを買って食べると思います。
ご期待の回答ではないかと思いますが、厳然たる事実を踏まえておりますので宜しくご理解ください。
お礼
詳細なご説明とアドバイスを有難うございます。 広告の中には価格情報がなく、効き目情報が先行していますので、かなり高そうだなという印象を持っています。