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英単語の「bear」に意味が多い理由又は経緯
英単語の「bear」は日本人だとクマとかをすぐ思い浮かべそうですが、実はすごく色々意味がありますよね。 すごくわかりづらくて覚えるのが大変なわけですが、なぜこのようなことになっているのでしょうか?
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英語以外のヨーロッパ語全般もそうかもしれませんが、少なくとも英語はヨーロッパのあらゆる言語がかなり流入した言語です。ラテン語→フランス語→英語、ノルマン後→ドイツ語→英語、…、といった風に、かなりの単語が語源がいろいろです。 単語が流入する途中、あるいは流入してから、さらにはもともと英語にある単語でも、似ているものが混同されることも多かったようです。bearなら、「重いものを運ぶ」的な意味は「beran」(英語と同じ意味、bringなどの語源にも関係がある)から来ていて、「熊」のほうは「bera」(茶褐色)から来ています(いずれも古ドイツ語)。 末尾の1字、しかも発音上は弱くて聞こえにくいnですから、同じ綴り・発音のbearになってしまったようです。動詞のbearについては、元のドイツ語でも意味が広かったこと、英語に入った時期が早くて、英語としてもいろいろ使いこなされたことが多様な意味になった要因ではないかと思います。 P.S. 個人的な経験で覚えているものに、chain mailがあります。これは「チェーンメール」(どんどん転送されるメール)と、「鎖かたびら」(軽装の鎧の一種)の二つの意味があります。chainは「鎖」→「連鎖」で同じなんですが、mailは「メール」「鎧」それぞれ語源が違います。二語でありながら意味がまだ二つのままの例なわけですね。 chain mailについて話していて、相手は「鎖かたびら」のつもり、私は「チェーンメール」のつもりで行き違っていたんですが、しばらくはお互いに気が付きませんでした(chain mailは大したことない、chain mailは安上がり、とかとか)。ややこしいです。
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- Him-hymn
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補足 4番目回答者Him-hymnです。 より抽象的で共通な意味を考えるというのは確かにコツですよね。 →これはあくまでも日本人の立場ですね。アメリカ人はそんなの考えなくてももう意味はわかっていますからね。「問題」が何を意味するかを日本人があたりまえにわかっているように。 日本人にはそういう、語義(あなたの言う抽象的で共通の意味)がわからないから難しいのです。 とにかく、意味がいろいろあるというのは、日本語とずれが大きい単語でいろいろな場面で使える単語ほど、そういうことになるわけです。
お礼
ありがとうございました。
- Him-hymn
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まず、クマの意味のbearと、動詞で「耐える」等、日本語訳がいろいろあるbearとは全く別モノです。そして、あなたはbear(おそらく動詞のbearのことでしょうが)にはいろいろ意味があると言いましたが、ネイティブ感覚からすれば、意味は1つと思っていると思います。それを、日本語にbearに相当することばがないので、いろいろに訳しているに過ぎないのです。 たとえば「問題」という日本語にはいろいろ意味があって覚えにくいとアメリカ人が言うかもしれません。しかし、私など、「問題」の意味は1つしかないよーーと思いこんでいます(多少分類はできるけれど)。けれども、日本語を知らない英語を母国語とする人にとっては、question(数学の問題や問いとしての問題)なのか、problem(悪い問題)なのか、あるいはsubject(学問の対象としての問題)、issue(争点、論点としての問題)なのか、affair(世間の関心を呼ぶ問題)、matter(事柄としての問題)、trouble(人を困らせる問題)なのか、なぜ日本語には「問題」という意味がたくさんあるのだろうと思うかもしれません。これと同じです。英語には日本語の「問題」のような広範囲をカバーする語がないのです。 さて、bearという動詞の意味のイメージは、「重いものをあるモノに乗せている」というものです。その重いモノが、外から置かれた場合と、あるモノから生じた場合とがあります。それだけです。他の意味はありませんーーとネイティブ的には理解される語なのです。 わかりにくいので、箱を思い描いてください。その箱の上に黒くて重い物体がズシンと置かれているーーそれがbearの意味です。 ではジーニアス英和大辞典の意味(というより訳語)で確認します。 1.運ぶ、持っていく(carry) この場合、箱が動くモノなのです。ですから、重い何かが箱に乗っかっているのですから、「運ぶ」とか、それが人や動物なら「持っていく」ということになります。 2.支える、担う この場合、箱が黒くて重い物体を「支える」「担う」というのはそのままズバリの意味ですね。 3.武器などを身につける、帯びる これは、箱が人で、その上に黒いモノ、すなわち武器が乗っていれば、武器を持っているとか、その黒いモノが「傷跡」なら、「傷跡を残している」ということになります。 4.恨みをいだく 箱が人、とくにこの場合「心」です。そこに黒くてやっかいなモノが乗っています。つまり、負の感情が乗っているわけで、恨みとかねたみとか、そねみとか、懐疑心とか、そういうモノを抱くという意味です。 5.検査に耐える →これは2の意味と似ています。 6.耐える、我慢する 箱が人とか、場合によっては柱や橋脚などいろいろ。そこに黒くて重たいモノが乗っかっているのですから、「耐える」ことになります。あるいは「我慢する」ことになります。 7.子を産む これは、最初に説明した、重いモノがそれを乗せている本体から生じた場合です。箱のイメージですと、黒くて重たいモノが箱から生じた場合です。自分から生じたモノ(すなわち赤ちゃん)が、重たく自分に乗っかっているーーつまり、自分が産んだ赤ちゃんが、重たいーー赤ちゃんの体重ではなく、子育てが大変で、夜は泣くし、ミルクはあげなければならないし、あやしたり、寝かせたり、病気にならないように注意したり、語りかけたり、とにかく大変です。赤ちゃんは、そういう「重たいモノ」なのです。 8.伝える、広める これは、重要な伝達事項が黒いモノ。それを運ぶ(1の意味)わけですから、「伝える」「広める」です。 9.与える、提示する これは、黒いモノに相当するのが、たとえば「親切な行為」です。 それが人の上に乗っかって見えるーーつまり、箱(人)の上に、重たいモノ(親切心)があるのです。それを持っていけば、掲示したり、与えたりということになります。単にプレゼントを与えるというような使い方ではなりません。 10.行使する、ふるまう これは、「帝国を統治する」という例文があります。つまり、皇帝の上に国という黒くて重たいモノが乗っているのです。 11.押す これは、黒くて重たいモノが乗っているので、それに対し「耐える」だけでなく、より積極的に反発作用をしているということです。ですから、「押す」ということになります。 12.体を~の状態(姿勢)にする。 頭を高くもたげるーーという例が出ていますが、もうおわかりですね。箱が人で、頭が黒くて重たいモノです。それが体の上に乗っているのです。 以上、ジーニアス英和大辞典の他動詞の訳語をすべてカバーしました。bearは、まさに、黒いモノが箱の上に乗っているという意味しかないのです。 なお、このような動詞の「語義」を調べられる辞書も最近はあります。しかし、あまり、数は多くありません。英英辞典で調べるともっとわかりやすくなります。また、動詞だけですが、南雲堂から出版されている「英単語レボリューション」の第2巻と第3巻には、そこで扱われているすべての動詞(1000ぐらい?)に「語義」が書かれていますので参考になります。 以上、ご参考になればと思います。
お礼
ありがとうございました。
補足
より抽象的で共通な意味を考えるというのは確かにコツですよね。大変参考になりました。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
漢字にはそれぞれ意味があるのに対して、英語はアルファベットの羅列にすぎません。 接頭辞・接尾辞のようなものもあって、部分的に意味がないでもありませんが、 bear というのは基本的な子音+母音(+r)という組み合わせで 「クマ」の bear と動詞の bear は別語源で、たまたま同じスペルになったものです。 左の left と leave の過去・過去分詞形とか、 涙の tear と動詞 tear なんかもそうです。 動詞 bear だけでも「生む」「運ぶ」「耐える」いろいろあるわけですが、 日本語でも基本的な動詞「とる」「いく」「みる」なんかはさまざまな意味合いで使います。 ネイティブにとってはそれぞれ自然に使っても、ノンネイティブにはなかなか難しいと思います。
お礼
ありがとうございました。 やはりケースで覚えるしかないですかね。
- SPS700
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実は、まあ僕の場合を申し上げますと、クマという名詞一つで何年かやったので、次の意味が加わっても、混乱しませんでした。 日本語で「重荷を背負う」ということばと「クマ」を混同する人はいないと思います。前者は動詞、後者は名詞です。 「僕は、今日、引っ越しで思い荷物をクマしたから疲れた」で、形容詞の「重い」と動詞の「思い」を混同する人がいないのに似ています。 これは日本人が日本語を習得する時には、辞書や単語帳で、類義語や同音語を、切り離して文脈無しで、覚えると言う方法をとらないからだと思います。
お礼
ご回答有難うございました。もちろん動詞と名詞の使い分けは文脈でなんとなくわかるのですが、それにしても意味が多いなという質問でした。
お礼
ありがとうございました。