ANo.2, 3と同じ事ですけど
「一次式」という用語の意味は「変数x、定数a, bを a x + b という形に組み合わせた式のこと」だと決められている(定義されている)んです。(だから、「これはなぜ」と問うのは無駄です。)
たとえば
-4x/3
という式は、「(-4/3)という定数と、変数xを掛け算したもの」つまり、
(-4/3)x
のことだと思わなくちゃいけません。a x + b という形と比べてみれば、
a =- 4/3
b = 0
の場合に相当する訳です。同様に
(1-8x)/3
は
(-8/3)x + 1/3
と変形してみれば、確かにa x + b という形になっています。
> 3/x のように分母が文字のもの
分母だの分子だのに惑わされちゃったのですね。しかしこれは「3という定数と(1/x)の掛け算である」
3(1/x)
と見るんです。そうすると、a x + b という形にはなっていませんし、この式をどういじくってみてもa x + b の形にはなりません。だから、これは一次式ではない。
本当に「どういじくってみてもa x + b の形にはならない」かどうか、心配でしたら:
a x + b
という形の式で、x=1を代入すると (a+b)という値が得られます。xを1だけ増やしてx=2を代入すると(2a+b)であり、これは(a+b)に比べてaだけ値が増えています。さらにxを1だけ増やしてx=3を代入すると(3a+b)であり、これは(2a+b)に比べてaだけ値が増えています。xが幾らであろうと、xをpだけ増やせば、式の値はいつもapだけ増える。xによらず増え方がいつも一定である。実はこういう性質があるのは一次式だけなんです。
さて、3(1/x)という式の場合、x=1を代入すると値は3、xを1だけ増やしてx=2を代入すると値は3/2だから3に比べて(-3/2)だけ増えた。xをさらに1だけ増やしてx=3を代入すると値は1になり、3/2に比べて(-1/2)だけ増えた。xが幾らであるかによって増え方が違います。だから間違いなく、これは一次式ではない。
もうちょっと広く(一般的に)言えば、複数の変数x, y, …があるときにも、「『変数に定数を掛け算したもの』と定数を足し合わせたもの」が一次式です。
お礼
お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。 そういえばマイナス乗とかありましたね。思い出してきました。 説明がとてもわかりやすかったです。有難うございました。