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心ばかりの物を、お贈りさせていただきます、は?
(文化審議会・国語部会のなかの)敬語小委員会が出した答申「敬語の指針」に次のように書いてあります。 『【解説1】「(お・ご)……(さ)せていただく」といった敬語の形式は,基本的には,自分 側が行うことを,ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い,イ)そのことで恩恵を 受けるという事実や気持ちのある場合に使われる。』 これを読んでちょっと分からなくなったことがあります。 >お礼のしるしに心ばかりの物を、お贈りさせていただきます。 この場合、特に誰かの許可を受けたわけでもない。また、(相手に多少の恩恵は与えるけれど)こちらが特に恩恵を受けるわけではない。 とすると、これは不適当な用法なのでしょうか。ご意見をお伺いします。 気持ちの問題だとか、ここを少し変えればいい(根本的に変えるのはかまいません)というようなことは抜きにして、お願いします。 http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf 「国語の指針」 その40ページ参照
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- 1311tobi
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No.15の「お礼」に関して。 >それにしては文法関係について、いろいろなこと書いていらっしゃるじゃないですか。 当方の感覚としては、文法の話は極力避けています。無知がバレるもので……。 「わかりやすい文章」について考えるうちに、厄介なところに時折迷い込む感じです。 今回の本題なども、当方の感覚では文法の問題ではありません。ところが「作らさせていただきます」はサ入れ言葉……なんて話にふれると、文法の問題になってしまって……。 >他に出ているんですか。 http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%E9%87%91%E8%B0%B7%E6%AD%A6%E6%B4%8B 当方のレベルには金谷先生の本はいささか難解で……。
- 1311tobi
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No.13のお礼に関して。 >多分、わたしのように「許可」や「恩恵」について、ごちゃごちゃ言う人が多かったのでしょう そんな気がします。当方はあの解説だとボンヤリとしかわからず……。 >多分これは「連用形」「命令形」が「イ」になっているということでしょう そんな細かいところに……。ご賢察のとおりでよいと思います。詳しくは原本をご確認ください。これは〈「なさる」と「なされる」〉の項目にあった記述です。 「なさる」「くださる」「おっしゃる」「いらっしゃる」……ほかにもあった気がします。 >しばらくこのままにしますが、お礼などが遅れる可能性があります それは別によろしいのでは……。 >tobiさんはどういう文法的な立場 そのあたりはムニャムニャ(笑)。 わかりやすければなんでもいいと思っています。文法嫌いを公言する素人ですから。 金谷先生は、その金谷武洋先生です。ただ、ご著書は1冊しか(たぶん)読んでいません(泣)。
お礼
>わかりやすければなんでもいいと思っています。文法嫌いを公言する素人ですから。 それにしては文法関係について、いろいろなこと書いていらっしゃるじゃないですか。わたしが後を 追えないくらい。 >ただ、ご著書は1冊しか(たぶん)読んでいません(泣) 他に出ているんですか。わたしも「日本語に-」しか読んでいません。金谷氏が三上章を読んで感動したと言われるように、わたしは金谷氏の本に感動しました。「主語不要論」は三上の説を敷衍したものでしょうが、自動詞・他動詞の考え方に感心しました。英語・フランス語を例に挙げられるなんて羨ましい。それに比べると、わたしなど全く学が無いのです。
- hakobulu
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#11です。 念のために補足させていただきたいと思います。 食事中の目上の人に対しての、「おいしそうなお蕎麦を召し上がってるね」という例文は、謙譲語2の用法について述べたものではありません。 そのことは、質問者さんもすでにお分かりになっていることでしょうから、くどくど申し上げていません。 要するに、話す相手に対して敬語を使うべきシチュエーションで丁寧語が排除されることはあり得ないので、謙譲語2に「ます」が使えるという注釈があるか無いかということは、左程重要な問題ではない、という論証をするためのものです。 その根拠にご納得いただけるように、あえて他の尊敬語においても、その法則が適用されていることをお示ししたまでです。 「ます」があるかないかは無関係、そして、なぜ無関係なのか、ということを申し上げた箇所ですので、その点、誤解のありませんようによろしくお願いいたします。 敬語の指針の説明、あるいは#10さんお示しの菊池説だけでは、『「ます」を伴なう』という説明がない場合、謙譲語2の説明としては不十分である、という誤解を招きかねません。 しかし、そうした説明が無い場合でも、敬語の指針においては、謙譲語2の働きは十分に説明されている、ということを申し上げたわけです。 「ます」という記述が記載されていたか否か、という点に関して質問者さんは思い悩む必要はない、ということが投稿の骨子ですので、どちら様もご賢察のほどよろしくお願いいたします。
お礼
>「ます」という記述が記載されていたか否か、という点に関して質問者さんは思い悩む必要はない、ということが投稿の骨子です はい、分かりました。リンクを見つけていただきありがとうございました。
- 1311tobi
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まずNo.10の「お礼」に関して。 『敬語再入門』の著者は書いたつもりでいました。失礼しました。 下記は当方の読書感想文です。どのような内容か多少わかるかと。 【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行) 】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327.html >挙げていただいたUrlは読むのにちょっとシンドイ 申し訳ない。何も考えずにズルズルと書き足して、妙に長ったらしくなっています。 松坂大輔の記事(これは当方の貴重な?メモです)は、記者がリライトしているんでしょうね。最近の朝日新聞のインタビュー記事は、たいてい同様の妙な文体になっています。 「形容詞終止形+です」「形容詞語幹+かったです」はもうどうにもならないと思います。ただ、個人的には使わないようにしています(「おかしいですね」のような形は除く)。 No.11のやり取りに関して。 ちょっと違うような気が……。 菊地説に従うなら……謙譲語Iは「先生はお蕎麦を召し上がった」と日記に書いたり目下に話したりすることができるのに対し、謙譲語IIは聞き手への敬語なので丁寧語を外して使うことはまずない、ということではありませんか。 『敬語の指針』に関して。 【たたき台】と【最終形】があって、その間に【答申案】があるようです。どう違うのかは……研究者の仕事ですかね。 【答申案】 http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/kokugo_bunkakai190115_siryou2.pdf#search='%E6%95%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%8C%87%E9%87%9D+%E7%AD%94%E7%94%B3%E6%A1%88' >どうやら、わたしの目的も果たせたので、ベストアンサーは選ばないまま、締め切ります。 ベストアンサー云々はどうでもよいとして、できれば締め切らずにおいていただけませんか。補足などが生じることもあるかと……。
お礼
たしかに、菊池氏は小委員会に名を連ねていますね。「たたき台」を作成されたのは、この人ではないでしょうか。 「たたき台」と「答申」とをちょっと比べてみたら、一つ違いが分かりました。それはわたしが質問した直後にある 「なお,ア),イ)の条件を実際には満たしていなくても,満たしているかのように見立てて使う用法があり,それが「…(さ)せていただく」の使用域を広げている。上記の2)~5)についても,このような用法の具体例としてとらえることもできる。その見立てをどの程度自然なものとして受け入れるかということが,その個人にとっての「…(さ)せていただく」に対する「許容度」を決めているのだと考えられる。」が加えてあることです。多分、わたしのように「許可」や「恩恵」について、ごちゃごちゃ言う人が多かったのでしょう。 読書感想文を少し読んだところで、「くださる」「おっしゃる」などを特殊な五段活用と書いてありましたが、多分これは「連用形」「命令形」が「イ」になっているということでしょう。というわけで「敬語再入門」読んでみたいと思います。 締め切るつもりだったのですが、「ベストアンサーを選ばず締め切る」が今は選択出来なくなっているのです。やむを得ず、しばらくこのままにしますが、お礼などが遅れる可能性があります。 ところで、tobiさんはどういう文法的な立場を取っているのですか。「国文法」ではないようだけれど、「日本語文法」でもなさそうなので。三上章などを継ぐ「新現代文法派」とでもしますか。金谷氏の名も見たように思いますが、あの「日本語に主語はいらない」の「金谷武洋氏」ですか。
- hakobulu
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#11です。 #10さんへのお礼を拝見し、差し出がましいようですが、引き続きお邪魔いたします。 おそらく「たたき台」のことなのでしょうね。 わたしも、つい最近までこちらを参照していました。 こちらの15ページに一応記載されているようです。 「伺う」に関しては、ご記憶ちがいだろうと思います。 http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_shouiinkai181002_siryou_2.pdf
お礼
>おそらく「たたき台」のことなのでしょうね。 わたしも、つい最近までこちらを参照していました。 こちらの15ページに一応記載されているようです。 あちゃー、こんなものまだあったんですか。19年の答申で、もう無くなったと思っていました。 読んでみると、明らかにわたしの記憶違いで、きちんと書いてありますね。恥ずかしさの極みです。 わざわざ、ありがとうございました。
- hakobulu
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1. 「お礼のしるしに心ばかりの物を、お贈りさせていただきます」 「こちらの一存で勝手に物を贈るなどということは僭越であるとは思いますが」といったニュアンスが含まれているのだと思います。 「そう思っていることを併記しつつ、贈るという行為をしたい」というところから、 『「[私が贈る]という行為をあなたが私に対して行わしめる(=私に許可を与える)」ということを、わたしはいただきます』という構文になるのでしょう。 【解説1】に当てはめると、 自分側が贈ることを、あなたの許可を受けて(使役的状態で)行い、そのことで(あなたに贈りたいという願望を満足させることができるという)恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合』に該当する、といったことになるでしょう。 このような解釈にも一応の妥当性(論理性)はありますから、敬語の指針自体がどうこうという問題ではなく、このような(卑屈に見える)解釈が妥当か否か、ということが論点になるのだろうと思います。 そこまで卑屈にならなくとも・・・、と考える人は不自然だと思うでしょうし、 いやいや、世の中下手に出るのが必要なこともあるだろうに、と考える人は許容範囲と思うでしょう。 ただ、いずれにせよ、卑屈になる必要のないシチュエーションで使えば不自然になりますし、下手に出る必要のあるシチュエーションで使わなければ不自然になる、ということは言えるかと思います。 2. #9さんへのお礼を拝見して、若干、感想を。 >「謙譲語 II」についてで、「参る・申す・致す」等の語句は「ます」を伴うのが普通、そうでなければ「侍ことば同様である」 : 「ます」は丁寧語です。 丁寧語というのは、話す相手に対する敬語なので、その意味で謙譲語2と性質は非常に似ています。 いずれにせよ、話す相手に対して丁重な敬語(謙譲語2)を使う場面で丁寧語を伴なうのは、むしろ必須だという暗黙の了解があるのだと思います。 たとえば、「召し上がる」は「食べる」の尊敬語ですが、食事中の目上の人に対して、「おいしそうなお蕎麦を召し上がってるね」と言えば、尊敬語が尊敬語でなくなってしまいます。 「おいしそうなお蕎麦をお召し上がりになっていらっしゃいますね」 「おいしそうなお蕎麦をお召し上がりになっておられますね」 あるいは、悪くとも、 「おいしそうなお蕎麦をお召し上がりになっていますね」 のように、「です・ます」などの丁寧語随伴が基本的には必要になるはずです。(「基本的には」と限定したのは、たとえば、従属節などでは、必ずしもそうは言えないかもしれない、と考えるからです) つまり、相手に対して丁重に話すという意図がある場合においては、丁寧語が使える状態であるにも拘わらず使わない、ということは想定していない、ということでしょう。 19ページに【一般に 「ます」を伴なって使う】と注釈されているのは、話す相手に丁重に表現するのが謙譲語2の役割なのだから、当然、丁寧語を使わないということはない、という意味。 特に謙譲語2の使い方として特記する意図ではなく、あくまで、謙譲語1は「向かう先」に対する敬語だが、謙譲語2は「話す相手」に対する敬語であることをわかりやすく述べているだけです。 つまり、「丁寧語が伴なうのは当然」→「なぜなら話す相手に対する敬語なのだから」と言っているわけです。
お礼
おっしゃることは、よく分かりました。読んだ時には、「何だこれは」という程度でよく理解していなかったようです。だから肝心のことが見落とされていたということですね。 順序が逆になりましたが、重ねてのご意見ありがとうございました。どうやら、わたしの目的も果たせたので、ベストアンサーは選ばないまま、締め切ります。今後もよろしくお願いいたします。
- 1311tobi
- ベストアンサー率49% (84/169)
たびたび申し訳ない……。 No.9の「お礼」に関して。 〈ところが、今回見ると、すぐ近くに「ます」を伴うと、書いてあります〉は、『敬語の指針』のP.19~20の【ア-3: ます」との関係についての違い】あたりのことですかね。 これが発表当初には存在しなかったのか……いまとなっては、内部の人でなければわからないのでは。 可能性はあります。【補足ア: 謙譲語I」と「謙譲語II」との違い が丸々追加かもしれません。 ちなみに、『敬語の指針』(2007年)の10年近く前に出版された『敬語再入門』(1996年)には謙譲語Iと謙譲語IIの違いについて、下記のようにあります。 ================引用開始 Iは、「私が先生をご案内した」のように、「ます」を付けずに、日記に書いたり目下に話したりすることがありますが、聞手への敬語であるIIは、「私が先生を案内いたした」などと「ます」を付けずに使うことは、まずありません。(P.77) ================引用終了 著者は同書のP.120で明かしているように、『敬語の指針』の作成に関わっています。「特に第2章を中心に担当」したそうなので、最初の発表の段階で【補足ア: 謙譲語I」と「謙譲語II」との違い が入っていた気もします。ただ、これが2010年の改訂版出版の際の改稿だと……。ちなみに『敬語再入門』の元本にあたる『敬語』のP.271、P.279にも同様の記述があります。こちらは1994年の出版ですが、その語改定されているので、正確な時期は不明です。 蛇足ながら、『敬語の指針』は重要な資料ですが、疑問点もいくつかあります。 ご興味がありましたら、下記をご参照ください。 【文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2220.html
お礼
>【ア-3: ます」との関係についての違い】あたりのことですかね。 はい、そうです。 『【ア-3:「ます」との関係についての違い】 謙譲語Iは,「ます」を伴わずに使うこともできる。例えば,「明日先生のところに伺う(よ)。」などと,「先生」以外の人に述べることがある。 一方,謙譲語IIは,一般に「ます」を伴って使う。例えば,「明日先生のところに参る(よ)。」などと述べるのは不自然である。』 わたしが見たのは、まだ「答申案」の頃でした。また、その頃は「伺う」なども、この中に含まれ、謙譲語IIの数が多かったように思い出します。その頃、「教えてgoo」で批判しました。その回答は今もここの記録に残っています。そんなものは、わたしが勘違いしていたのであれば、恥の上塗りに過ぎません。過去の「答申案」のコピーを残していた人があれば、分かるのですが。 しかし、まあ、これは過去へのこだわりに過ぎませんね。もう、捨てましょう。 『敬語再入門』の著者はどなたですか。 せっかく、挙げていただいたUrlは読むのにちょっとシンドイので、『黒tobiの黒々日記』(これもtobiさんのものですか)に出ていた松阪大輔の文に触れておきます。これは本人じゃなく、記者が手を加えたものでしょう。 > プロになっても、やっぱり高校野球は気になります。神奈川大会の決勝へ行き、横浜を応援したけど、久しぶりに興奮した。去年は観戦に行った時に負けたので、今年は勝って本当に良かった。差し入れを考えるのも楽しみです。 今も心がけていますが、夏場は体調管理に気をつけないといけない。水分補給も大事だけど、あまりごくごくと飲み過ぎてもいけない。普段通りに過ごすことが大切です。いい思い出になるのも、ならないのも、本人次第。自分のプレーができるように、みんながんばってほしい。 たしかに「です」「ます」で統一されていません。「応援しましたけれど」「興奮しました」「良かったと思います」「いけないと思います」「ほしいと思います」で何とかなりますが、どうも妙な文になります。結局は、予想どおり、「良かったです」「いけないです」「ほしいです」とすればいいということですね。本人もそう書いたと思います。それを、記者が変えてしまったのでしょう。
- TANUHACHI
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なるほどね、1311tobi氏が仰る「格意識」と「話題の内容の軽重」の相関関係に基づく「参考になります」「参考とさせていただきます」の問題を拝読して、考えました。 よく官僚が答弁で使う「参考とさせていただきます」との言葉を文字どおりにとってはいけないとの至言がありまして、この言葉の意味は「おめえの意見なんか検討もしねえよ」との端から相手にしないことを遠回しに表す言葉としてもつとに知られています。それほど高飛車で慇懃無礼ともいえます。 ただ「~させていただきます」も字面どおりに受け取ってしまうと、頼んでもいないのに余計なお世話と受け取る方もいらっしゃいますが、それも僕はどうかな?とも考えます。 本題に返れば「お礼のしるしに心ばかりの物を、お贈りさせていただきます」は「お礼のしるしといっては何ですが、気持ちばかりのものを贈らせていただきます」或いは「お礼のしるしといっては恐縮ですが、お届け物を致しましたのでご笑納くだされば幸甚です」とでもすれば、それほど角の立つ物言いとはならないでしょう(敬語として不適切とのクレームを寄せられる危惧も多分にあると想像できますが)。 よほどの変人やゴリゴリの原則主義に拘泥する方でない限り、これは文法的にどうのこうのと年がら年中考えて言葉選びをしている暇人もいますまい。もしいたならば、それは漱石の作品の冒頭にある「知に働けば角が立つ~」を地で行くような人物とでも呼びたくなります。 「言葉は思考の家である」とはいうものの、その中身も人間の考えること程度の問題ですから、高々二三千年の間で天地のひっくり返るほどの変容を遂げているともいえないでしょう。ある哲人は人間の言葉の一面について言い当てているかもしれず、別の経済学者は人間の社会活動の中から人間の言葉に人間の真理を見出したのかもしれません。こうしたスタイルは、対象を中心に置いて様々な角度から光をあて、反対側に移る影の形を観察することで様々な解釈の違いを生じているともいえると僕は勝手に理解してもいます。 こんなことを申しますと、国語にうるさい方々からは一斉に非難を浴びることも承知しております。けれども、その「国語認識」も自己検証しないならば、それは個人の感想と同じもしくはそこに多少の根拠と論理性を有しているともいえ、あくまでも相対的な認識の一つにしかすぎないのではあるまいかとの印象も持っています。
お礼
ご意見をお寄せくださり、ありがとうございました。 わたしの世俗的な質問を、論理学的なものに高めてくださったようですが、わたしの頭がついて行けず、困りました。理解できたのは、「参考」という言葉はほぼ不可。「~させていただきます」は使い方次第では、適当な表現になり、必ずしも否定できないとのご発言と受け取りました。 今回の質問(というより発言)は、最初に言ったとおり「敬語の指針」の「~させていただく」に付いての解説、『「許可」と「恩恵」という二条件を満たせば使える』がはたしてどうなのか、についての見解をお聞きしたかったのです。従いまして、ベストアンサーは選びませんので悪しからずご諒承ください。 ついでに済みませんが、かつてわたしはこの「敬語の指針」を批判したことがありました。それは、「謙譲語 II」についてで、「参る・申す・致す」等の語句は「ます」を伴うのが普通、そうでなければ「侍ことば同様である」と言ったのです。ところが、今回見ると、すぐ近くに「ます」を伴うと、書いてあります。これを見落としたのかと、信じられないような過去の発言を恥じてます。もし、最初からこのように書いてあったのを、ご存じの方は教えてください。
- 1311tobi
- ベストアンサー率49% (84/169)
「網を張っている」をどういうニュアンスで使っているのかがわからなかったもので……。 やや失礼な書き方をした気がします。お詫び申し上げます。 ついでながら余計なことを。 釈迦に説法と思いながら……「参考にいたします」も近年ヤリダマに上がっています。なんでこんなものまで……と思います。 詳しくは下記をご参照ください。 【参考にします 参考にいたします 参考にさせていただきます なるほど】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2212.html 人によっては、「参考にいたします」とか言われると、ムッとするんでしょうかね。怖い時代です。 当方は、参考にしていただければ光栄に思います。 今後ともよろしくお願い申し上げます。
お礼
ブログを拝見すると、ある意味繊細なほどの神経の持ち主でいらっしゃると考えます。「参考にいたします」はちょうどいい言葉を教えてもらったと思って使ってみたのですが。それも問題だと言われてみると、確かに、わたし自身もこのサイトで回答した後で、「参考になりました」と返ってくると、正直「参考」程度の回答だったかと、寂しく思うこともあります。「しかし、参考にでもなればいいかと」思い直したりします。 言葉遣いより内容をと考えたり、いや内容の上にさらに言葉遣いをと、考えるると世の中次第に窮屈に感じられ、「沈黙は金なり」と結論めいたものも出てきます。なんか、繰り言めいた話になりました(_ _) 「網」とは「net」に引っかけて言ってみたのです。こちらからもよろしくお願いします。
- Tann3
- ベストアンサー率51% (708/1381)
「お礼のしるしに心ばかりの物を、お贈りさせていただきます。」という表現は、こちらから自発的に善意で贈る場合にはおかしいです。 「お贈りさせていただきます」が、単なる「お贈りします」よりも丁寧だと思っていること自体が間違いなのです。 「敬語の指針」にあるように、「お贈りさせていただきます」には、暗に「贈れと要求されたので贈ります」とのニュアンスがあります。自発的にではなく「ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い」ということです。「許可を受けて」は「問い合わせをして、許可を願い出て」の場合ですが、「相手からの要請を受けて、願い出る以前に許可を受けている」場合も含むと考えられます。 相手が明確に「贈れ」と要求していなくとも、「暗に贈れと要求している」とのニュアンスも含むわけです。 こちらから自発的に善意で贈る場合には、「お礼かたがた、おしるしの品をお贈りいたします」「お礼のしるしに、心ばかりの品を進呈(献上)申し上げます」のようなものでしょうか。 最近、何かにつけて「○○させていただきます」が横行していますが、間違いではないにしても、慇懃無礼で不愉快に感じる歩とも多いことを認識すべきと思います。 ビジネスのプレゼンで、「●●が(自分の名前)説明させていただきます」は、単に「ご説明します」でよい場合が多いのです。 いかにも、「(私は説明したくないが、お客が、もしくは同行した自社の上司が、お前が説明しろというものだから)私が説明します」とごたごた言っているようで、見苦しいです。相手のお客から見ても、押しかけて来たので時間を割いてプレゼンを聞いてやるのに、「(お客様が説明しろというので、あるいは説明することを了解しているので)説明します」と言っているようで、押しつけがましく感じます。 私は、「○○させていただきます」と言われるたびに、心の中で「そんなこと、こちらから頼んだ覚えはないよ」と叫んでいます。 あるいは、不快に感じていたのは「敬語の指針」の「イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合」のように、「あなた様から、たんまりもうけさせてもらいまっせ」という下心を感じていたからなのでしょうか。正直言って、この「イ)」のニュアンスはあまり意識したことがありませんでした。「慇懃すぎるほど下手に出る」「下心のある押しつけがましさ」ということであれば、上に書いたものと共通かもしれませんが。
お礼
>最近、何かにつけて「○○させていただきます」が横行していますが、間違いではないにしても、慇懃無礼で不愉快に感じる歩とも多いことを認識すべきと思います。 はい、そういうことも感じての質問でした。 >私は、「○○させていただきます」と言われるたびに、心の中で「そんなこと、こちらから頼んだ覚えはないよ」と叫んでいます。 わたしもそう感じます。特に商売人用の押しつけがましい言葉遣いだと思います。その点、言う側が恩恵を受けるのは全くそのとおりなのですが、許可は与えていませんよね。恩恵と許可は案外両立しないように思いますが、どうなんでしょうか。
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お礼
知らなかった!たくさんあるのですね。「英語にも主語はなかった」「日本語にー」の中でも触れてありました。「シェイクスピアの頃の中世英語にも主語がなかった」と、でも現代の英語さえまともに読めない者には読めるはずもなく、パス。というわけであまり踏み込めないですね。