幼い子の親権が母親に行くのは、法律ができたころの生活実態が、夫は外で稼ぎ、妻(子にとっては母)が家にいて子の面倒をみる、というものだったからです。
ろくでもない親もいるので、あくまでも一般論ですが、父親が欠けるのも、母親が欠けるのも、両方そろっている場合にくらべれば、よろしくありません(下記、象の殺サイの話)。
おしめ一つ替えたことがない父親に親権を渡して、さあ世話をしろと言ったって無理。家にいて稼いだことがない母親に、稼いで養育費を夫に渡せと言っても無理。それよりは母親が親権をもって、これまで通り子を育て、父親は別れても外で稼いでこれまで通りお金を渡せばいい。そういう現実を踏まえた制度です。
最近は女性自身が「いくめん」つまり、夫に子育てについて、広範囲の関与を要求しています。実際におしめを替えたりする夫も増えています。
逆に、乳房の形状が悪くなるのを恐れて、子に母乳を与えない女性もいるそうです。
となると、お金も稼げて養育経験も豊富な男に親権を与えたほうが「子のため」だ、ということになりますので、そのうち、親権は、「日本でも」夫に行くケースが増えるでしょう。
「日本でも」と断ったのは、すでに、外国人と結婚し外国で暮らしていた日本人妻が、離婚した後夫のそばから子を連れ出すと「誘拐罪」になる国も、例えばアメリカなどですが、増えているからです。日本でもそうなるでしょう。
日本はあちこちの国と「犯罪人引き渡し条約」を「結んでいない」のですが、子供を誘拐して日本に戻ってきた日本人女性(母親)が、自分や子供が外国に引き渡されることを恐れて、条約締結に反対しているという現実も、一因です。
日本でも、女性が子供の養育について、夫の関与を求める風潮が広まれば広まるほど、夫が親権を持つケースは増えます。
予言しますが、いまがターニングポイントです。
100年くらいしたら、「昔は、幼い子の親権を女性側が持つケースが多かったそうですが、いまは違います。なぜでしょう?」なんて質問が、このサイトが続いていたら、書き込まれることでしょう。
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2・30年前の象牙のために象が頻繁に殺されていた時代の話です。
アフリカのあちこちでサイが殺される「殺サイ事件」が頻発したのだそうです。いったい誰が殺すのかと調べていったら、犯人は「雄象」だったのです。
それも、近くに高齢の雄象がいない(牙が大きいので優先的に殺害された)群れ内や群れを出たばかりの、若い雄象。
近くに高齢・壮年の雄象がいなかったために、雄としての行動基準がわからないために、ストレス・群れ防御意識をそのままサイにぶつけたのだろうと解釈されました。
ざっくり言えば、巨大なサイを、群れや自分に対する脅威と認識してこれを排除したわけです。そんなことする必要はないというのがわからない。そういう行動を抑える存在もいない。ということでの仕業だと思われたわけです。
事実、象牙取引が禁止されて、近くに見本となる雄象が増えて以来、そういう事件はなくなったそうです。