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文学部の卒論とは
こんにちは。閲覧ありがとうございます。 3月までイギリスに留学中で、今年の後期から大学3年生が再スタートします。 専攻は英文学(と日本文学の比較が本当ですが)なのですが、文学部の卒論というのはどういったことをするのでしょうか? 実際に文学関係で卒論や論文を書いたことのある方がいたら参考までに教えていただきたいのです。 自分ではもともとシャーロックホームズなどが好きでこのゼミにしたのですが、好きというだけでは動機になりえませんよね。 実家が被災地ということもあり被災のことを絡めようかとも思ったのですがなかなか難しく…。 早めに道が決まればイギリスでの過ごし方も変わってくるかもしれないとも思ったもので。 経験のある方がいましたら、どういうことをテーマになさったか、またその動機なども教えていただければ幸いです。
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- TANUHACHI
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補足 日本に帰国し、在籍していた大学に戻るとしても「比較」に拘り続けるならば、「外から内を見る目線」と「内から外を見る眼差し」の何れを選択するかによっても、参考とする文献や研究論文の集め方は逆のベクトルにもなります。必ずしも日本国内のみに限定されているとは限りません。 でも本当に大丈夫かなぁ、コナン・ドイルが好きだけでイギリス留学しても何か成果をつかめましたか?。そして「ゼミの現状」に抵抗なく入っていけるかどうかも心配です。
3年生の1学期まで日本にいたのなら,だれかのゼミ(演習)は履修していたでしょう。帰国したら,そこへ復帰するんでしょう。 その教員にメールで相談するのが,いちばんいいです。自分で考えたテーマが,指導教員から「そりゃ無理だよ」と言われたら,それまでですから。「無理でもやってみる」と意地をはり,かつ遂行する能力がある(もしかすると教員を凌駕する)学生は,こんな質問はしないでしょう。
- TANUHACHI
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こんにちは。経済学部を卒業し、文学部に学士編入し、歴史学で修士・博士課程を修めた者です。 文学部の卒論といっても、専攻領域によってスタイルも異なります。 質問者様が文学系それも日本文学と英文学の比較研究ならば、先ずは対象の限定から始めるのが順当でしょうね。対象といっても「一人の作家」たとえば夏目漱石もあれば丸谷才一そして大江健三郎といったイギリス文学と深い関係を持つ作家を選択しその作風の変化と時代の関係などに着目する方法もあれば、イギリスの文芸評論家からみた日本の作品(芭蕉や西行など)に対する評価をターゲットにするなどもあります。 被災地のことが文学研究に反映されるかといえば、それを描いた作品や作家がいなければ対象を限定するための根拠にはなりにくいでしょう。何でもかんでも「被災地」にしてしまえばと考えるのは、大学の卒論としては決して褒められたものでもありません。 同時代の作家達を採り上げるなら、18世紀イギリスのシェークスピアと同じくスペインのセルバンテスそして江戸時代の近松門左衛門などがいますが、それだけを取り出しても意味はなく、それぞれの作家に影響を与えた社会背景をも視野に入れねばなりません(それによって、社会と作品の関係を浮かび上がらせることにもなります)。 コナン・ドイルは大衆小説の書き手としては知られていますが、大衆小説の中にも社会に対する風刺や批判といった文学が本来持っている部分を彼も色濃く反映しています。それは他のアガサ・クリスティも同じです。 イギリスにも様々な作家達がいますから、そうした中から一人を選び、尚且つ「なぜその作家を選んだのか」と共に「どの様な視角に目線を置いてその作家を眺めるか」を説明することが先ずは準備作業の段階です。 どちらの大学にいらっしゃるかは存じませんが、イギリスにも「日本学」や「日本文化学」を扱う教員がいるはずですので、今質問者様が師事されている教員から紹介状を作成していただき、その方からの助言を受けることも一つの方法です。日本学の研究室ならば、イギリス作家からみた日本文学などの研究論文もあることでしょう。あるいはデータベースを使って検索し、その研究者に直接質問をぶつけてみるなどのクラシックな方法もあります。 けれど、もし貴方に相当の問題意識がなければ、相手もどの様なアドバイスをすれば良いかを模索する材料にもなりませんので、先ずは自身で「何を研究したいか」「比較といっても何を比較するのか」を確実に固める作業が必要です。 ドナルド・キーン氏やロバート・キャンベル氏といったアメリカの研究者による日本文学の紹介はかなりの本数にも上ることで知られてもいます。 追記 「枯れ枝に 烏の留まりけり 秋の暮れ」。この句に詠まれている「烏」が何羽いるか、この問題一つをみても、日本人の感覚と西洋のそれとの異なりを知る事もできます。
- nabnaiq
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先行文献を調べると参考になると思いますよ。
- winstongroovy
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好きなことが良いでしょう。 現在、各企業さんとも、コミュニケーション能力を求めていますので、就職を意識するのであれば、コミュニケーション関係のテーマが良いかもしれないですね。
- Him-hymn
- ベストアンサー率66% (3489/5257)
文学部の卒論とは こんにちは。閲覧ありがとうございます。 3月までイギリスに留学中で、今年の後期から大学3年生が再スタートします。 専攻は英文学(と日本文学の比較が本当ですが)なのですが、文学部の卒論というのはどういったことをするのでしょうか?実際に文学関係で卒論や論文を書いたことのある方がいたら参考までに教えていただきたいのです。自分ではもともとシャーロックホームズなどが好きでこのゼミにしたのですが、好きというだけでは動機になりえませんよね。実家が被災地ということもあり被災のことを絡めようかとも思ったのですがなかなか難しく…。早めに道が決まればイギリスでの過ごし方も変わってくるかもしれないとも思ったもので。 経験のある方がいましたら、どういうことをテーマになさったか、またその動機なども教えていただければ幸いです。 私の場合、日本の大学ではありますが、英文学の卒論を、A4に48ページの英文で書きました。卒論のテーマはイギリスの児童文学論です。大学では英詩を中心に勉強しましたが、いざ卒論となったときに、英詩に対して、自分の力不足、限界を感じていて、教育にも関係する児童文学にとても興味が湧き、そちらにすることにしました。 私の場合、1つの作品というのではなく、19世紀、20世紀のファンタジーを扱った児童文学作品をある程度読み、そこから考えられる特性を考察するというものでした。 英児童文学といえば、1850年のWater Babiesという作品がそのはじめと考えられ、それ以前にも子供が登場するような作品やnursary rhymesのようなものはあっても、子供を読者の対象とした本格的な作品はなかったのです。 もちろん、ルイス・キャロルのAlice in Wonderlandが、イギリスの児童文学のシェークスピアに相当する(と私は思うのですが、そんなことは論文には書いていません)もので、多大な影響力ーーたとえば、ナンセンス文学のはしりでもあり、また、実際の世界とは違う、ファンタジーの世界へ行くという、大人向けの文学作品では、The Pilgrim's Progressなどの手法を使っている児童文学でもあります。それはまた、1890年のThe Cuckoo Clock等の作品にも引き継がれました。 しかし、1902年のFive Children and It(邦訳「砂の妖精」で、子供がファンタジーの世界へ行くのではなく、ファンタジーの世界からこちらの世界に妖精が来る、しかも、人間染みた妖精が来るという話)からはじまって20世紀になると、児童文学におけるファンタジーは多様化していきます。もちろん、メアリーポピンズとか、ナルニア物語とか、指輪物語とか、1970年代では、ウサギ達の生活をリアルに描いた傑作Watership Down(邦題「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」)なども出現します。実は、イギリスの森の神秘が、森林開発とともに削られるとともに、Watership Downのような、森林開発に対する抵抗、ファンタジーの世界の破壊等が進みます。 イギリスは、特に北方に豊かで神秘的な森があるのですが、そここそ、イギリスのファンタジーの世界だったのです。メアリーポピンズは北から飛んできたわけですし、いくつかの児童文学作品では「北」を意識しているのが明瞭です。ちなみに、ハリーポッターも「北」ですね。このような現実世界とファンタジーの世界を解明し、具体例を掲げて、論文にしました。 日本文学との比較で、私がやるなら、大変ですがシェークスピアと源氏物語とか。その文学の受け入れられ方の違いとか。 あるいは、源氏物語が大変でしょうから、堤中納言物語(世界初の短編小説集)とイギリスの短編とか。 あるいは、思いきって、気候の変動に対する日本文学と英文学の違いとか。(寒冷化により、テムズ川が凍結した時代もありました。そういう頃の文学の特性とかと、日本における凶作の時代の文学との違いとか。) 人が書いたものをコピーしてもつまらないし、論文になりませんので、自分でテーマを見つけるのは大事です。 あと、よくあるのは、夏目漱石のロンドン留学の考察ですね。 Sherlock Holmesはむずかしいでしょうね。日本文学との比較は。でも、相当推理小説系が好きな人ならおもしろい論文が書けるかもしれません。 以上、ご参考になればと思います。