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石油化学とガスから製造する基礎化学品について

近年、ガスから基礎化学品を製造した方が石油化学より安いため、アメリカの会社やSABIC(サウジアラビアの化学会社)がガスから基礎化学品をバンバン製造しており、日本の石油化学関係の会社は苦しい立場に追い込まれつつあります。今後もこの状況というのは変わらないのでしょうか?化学業界に詳しい方、お返事待っています。

質問者が選んだベストアンサー

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  • OMANTY
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回答No.1

今後も加速していくと思います。ペトケミ関連は、高付加価値製品以外は日本で作るメリットがなくなってきました。また製品の材料であるエチレンも過剰気味で大手のエチレン設備が昨今停止・停止予定の状態です。エチレン(または代替品)を容易に作ることが出来場所質問者からの例ですと、アメリカであればシェールガスを使用して、サウジであれば原油の石油精製に付随して海外で製造することが主流になるのではないでしょうか。これらのことは、経済紙などに断片的に書かれていたもの概要をまとめたものです。

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noname#224207
noname#224207
回答No.2

「石油化学」とされておられますが、銀色の塔が林立したコンビナートをイメージしておられるのでしょうか。 基礎化学品と総称される化学製品を生産する原材料を、ナフサに限定されてお考えでしょうか。 そうであれば、日本国内での製造工場としてはいずれ命運が尽きます 化学産業としての企業体は残ります 原材料がガスであるかナフサであるかという問題とは直接的な関係はありません。 「ガスから基礎化学品をバンバン製造しており」とされておられますが、芳香族はバンバン製造していません。 コンビナートというのは、高度成長期の少品種大量生産を追及した重高長大型産業の典型です。 大量消費社会を支えてきました。 国内の消費者が個性化、多様化を求めるようになりました。 産業構造としては、多品種少量生産体制が必要となってきました。 コンビナートが最も不得手とする要求です。 現在のコンビナートで採用されている反応技術は常に目的物質以外にのものも生成されます。 原材料の精製→反応→生成品の精製→出荷 という工程が不可欠です。 コンビナートの設備の大半はこの精製工程設備です。 これを打破する技術としてナノケミカルと呼ばれる技術が開発されつつあります。 ナノケミカルを製造技術化する為に必要なマイクロマシン技術も実用化されつつあります。 これ等の技術が確立されれば、必要な場所で必要な時に必要な物が製造できるようになります。 コンビナートは不要になります。 発展途上国では、まだまだ少品種大量生産方式で生産される廉価な商品は必要とされています。 従来型のコンビナートの必要性は衰えていません。 ヨーロッパは既に一国一社体制に集約されています。 中国や原油産出国では、広大な敷地を持つ巨大コンビナートが続々と建設され始めています。 日本は未だに乱立状態です。 過去に何度も試みましたが、未だに集約の目途は立っていません。 世界的な視野でみれば、中小零細規模の企業と大規模企業との競争が繰り広げられ始めています。 このままでは、おそらく太刀打ちできないでしょう。 日本の企業も海外に製造拠点を移転させ始めています。 石油化学の将来を議論するには、世界的な視野で考える時代になってきています。

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