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火星行きの時計に求められるものは?

現在宇宙での船外活動では、スピードマスタープロフェッショナルが使われているようですが、火星での有人活動にはどのような性能の時計が求められますか?

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  • kagakusuki
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回答No.3

 まず、電池を必要としていない事。  電池には電解液が必要ですが、液体が存在ている所には、その液体の蒸気圧が加わる事になりますから、真空中で使用する場合、電池内の圧力によって電池が破裂したり液漏れを起こしたりする恐れがあるからです。  火星には大気が存在しますが、その気圧は地球の1000分の8ほどしかありませんから、真空も同然です。  又、電池式の場合、定期的に電池を交換しなければなりませんから、長期に亘る火星往復ミッションには使えません。  他にも ●真空中において直射日光が当たった時の150℃前後にもなる高温にも耐える耐熱性 ●真空中において日陰になった時の-160℃前後にもなる極低温にも耐える耐寒性 ●宇宙船の打ち上げ時に加わる振動や衝撃にも耐える耐衝撃性 等も必要ですし、有人火星ミッションでは、行きに200日近く、地球と火星の位置関係が帰還に丁度良い位置関係になるまで待つために2年前後、帰りに200日近く、と合わせて3年前後の年月を要しますから、それだけの長期間に亘って、メンテナンスフリーで動き続ける事が必要となります。(この点が、比較的短期間で終了する月旅行やスペースシャトルとは異なる点です)  それも、普通の環境において動き続けるのではなく、高温や極低温、それに、強力な紫外線と、ある程度の放射線に曝され続けながらという条件の下です。  ですから、時計の材質も、紫外線にさらされても簡単には劣化しない様な材質である事が求められる事と思います。   尚、耐放射線性能に関しては、長期に亘って放射線に曝される環境では、時計を使用する人間の方が耐えられませんから、長期間に亘るミッションにおいては、人体が放射線を浴びない様にする対策が不可欠になため、人間が身に付けている腕時計に関しても、放射線に曝される頻度は比較的少ないのではないかと思われますので、耐放射線性脳に関しては、それ程高い性能が求められる事は無いのではないかと思います。

その他の回答 (3)

noname#193391
noname#193391
回答No.4

火星上で活動するなら火星の一日を基準とした時計が必要でしょうね。 ただ、火星は非常に地球に近いですが、24時間39分35.244秒が一日らしいのでこれを基準に24時間として分割した時計が必要となるでしょう。 そうしないと日々時間がズレて行ってしまいます。 活動周期は火星に合わせないと上手くスケジュールが組めないでしょうから。

noname#215107
noname#215107
回答No.2

壊れないこと、正確であること、くらいでしょうか。 火星でどんな作業をするかによるでしょうね。カップラーメンを食べるくらいなら、3分間が測れる程度で良いのではないでしょうか。

  • LB05
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回答No.1

 別にスピードマスターでよろしいのでは。  光線の問題(紫外線や赤外線、放射線に対する暴露耐久性)はありますが、それは既存のスピードマスターでクリアしているワケだし、結局のところヒトが生存可能な環境でしか使われないので(太陽に突っ込むとか、そういうヒトが即死する様な極限環境には置かれないということ)、実はそれほど過酷な使用条件でもありません。湿度ゼロ・大気圧ゼロの環境は、時計にとっては逆に有利な条件だし。(←スピードマスターシリーズの多くが、ショボい防水性と耐薬品性の低いプラスチックのペコペコの風防でよい理由です。)  気圧・水圧・重力が働く地球上で使うのであれば、深海仕様のシーマスターやその派生のレイルマスターの方がよほどタフですよ。  今後火星に持っていくとすると、アポロ時代からキャリーオーバーされている機械式というコンセプトでよいかどうかという点は再考の余地がありそうですが、しかしミッションコントロールは別の時計(原子力時計とか)が担うでしょうし、多少狂いがあっても電池交換が不要でソーラーセルの様な明確な経時劣化がなく、しかも自力で修理し易い機械式がよいということなのでしょう。