医療過誤について
医療過誤についての質問です。私の母(83歳)は去年12月に腹部に大動脈瘤が発見され手術を受けました。
その頃の母は、足腰は少し弱っていましたので、歩行はゆっくりとしか出来ませんでしたが、普通に会話や食事ができ普通に生活をしていました。記憶力は良く、頭はしっかりしていました。
年齢的な問題も有り手術に不安を感じていたのですが、医師(心臓血管科)の自信たっぷりなすすめと2週間で退院できるという説明を受け、母は先生を信用するという事で手術を決断しました。
12月18日に手術を行ったのですが、3時間強の手術を終えて一旦ICUに戻ったものの、出血が止まらずにすぐにUターンして再手術、開腹を行うという事態になり9時間以上手術にかかるという状態になりました。長時間の手術により体力が低下し、危険な状態でした。この時の医師の説明は、母の動脈硬化をあげていましたが、そんな事は手術をする前に、診察をしている医師自身が一番わかっている事であり、十分その状態を予測したうえで家族や母に「大丈夫です。手術した方がいいです。」と伝えたのであり、手術に医師自身が臨んでいる事ですので言い訳になりません。あきらかな失敗手術です。
その後なんとか持ちこたえ、徐々に回復。最初の予定ではICUは3日程度の予定でしたが、麻酔の投与も長引きずっと寝かされたままで1週間以上が過ぎ、ようやく少し状態が安定し、麻酔の量を減らし少し朧げながら意識が戻り始めました。意識の焦点が合っている時には家族もわかり、痛いとか、のどがかわく、などといえるぐらいに迄なり、明日ICUを出て一般病室へ移るという夜に容態が急変。一時危篤状態になりました。
付き添っていた姉が、母の体温が高い事を看護士に指摘するまで病院側は気付いていなかった様子。何故か全体に人数も少なく、不安を感じつつ帰った夜半の事でした。快方から危篤への急転は、年末であり病院の外来休診になる前夜の事。忘年会などで医師や看護士が手薄になった時に、なんらかの見過ごしやミスが重なったのではないかと疑わざるをえない状態です。
その後は危険な状態が連続し、ICUでずっと眠らされたままでした。体温が下がらず、血中に細菌が多く、そして便が出ないため、腸の不具合が懸念されたためです。そして1月20日にもう一度手術を行いました。この時は覚悟をしていてほしいと外科の医師に申し渡されました。原因は大動脈瘤を切り取り血管を切除した際に、本来は別の血管から血流を確保出来るはずの大腸への血の供給がなく、体内で大腸の組織が壊死し分解してしまったとの事でした。
何故そんな事がおこるのでしょうか。すべては1回目の手術の失敗による医師のあせり、確認不足に起因するとしか思えません。
母は人工肛門になりました。
その後も容態は一進一退を繰り返し、ずっと眠らされたまま3カ月が経過。ようやく3月末ぐらいから少しずつ薬の量を減らし、目覚める時間を長くし始めましたが、その頃は家族の識別も出来ず、喉には呼吸チューブが入り声も出ずという状態でした。
そして5カ月がたった今、呼吸器はなくなり話や食事(流動食に毛のはえた程度の物、もちろん自分では食べられません)も出来るようにはなりました。今は背中に出来た大きな褥瘡の切除手術の回復を待つ状態(これも10日程で抜糸の予定が、術後3週経ちましたがまだドレーンはいったままです)。
この間に体力は落ち、今後リハビリによってどこまで回復できるかわかりません。眠らされている間に失った意識の影響か、認知症の症状が出ています。要介護度は5となりました。手術前とは全く違う状態になってしまった母。それなのに病院側からは「褥瘡の治療が終わったら早く退院してください。次の行き先は決めましたか。」との発言。母がこのような状態になった事に対する責任は感じていないのでしょうか。また責任を追及できないのでしょうか。今も今後も大きな負担と悲しみを家族は負って行きます。訴訟を考えるべきなのか、このケースでは難しいのか。みなさん助言をよろしくお願いします。