>問題点を評価するフレームワーク
一応、学問としては「マクロ経済学」があって、マクロ経済(=国の経済)を評価する指標もあります。
名目GDP・実質GDP・失業率・貿易額・etc.
でも、それを総合して評価する体系が日本にはまだありません。
まあ、日本にないからといって、他国にあるかどうかというと、それもまた微妙なんですが。
現状、何が問題かというと各種指標を元に、処方箋を書くべき「マクロ経済学」が一つでないこと。
ぶっちゃけ、世界的に主流なのは「ニュー・ケインジアン」と「新古典派経済学」なんですが、
「ニュー・ケインジアン」と「新古典派経済学」では、書く処方箋がまったく正反対だということです。
※日本の場合、これに加えて財務省が主導する「何が何でも財政黒字」を目指す一派がいます。
思想的には「新古典派経済学」に近いですが、彼らは自由放任ではなく政府の積極的な経済関与を是とします。
白川前総裁の頃の日銀経済学と同じく、マイナーな日本固有の一派と考えた方がよいでしょう。
つまり、不況対策一つをとってみても、
・ニューケインジアン:金融緩和だ、財政出動だ
・新古典派経済学:金融緩和だ、財政出動をカットし規制緩和せよ
と、言ってることが真逆です。まあ、金融緩和だけは一致しているので、金融緩和だけが政策として実施されています。
とりあえず、両派で殴り合いをしながら、それぞれの思想を複数の国で実施し、結果を見守りながらどちらの考えが正しいのかを時間をかけて判断するしかないでしょう。
個人的には、「ニューケインジアン」一択だと思っていますが。
お礼
感謝します。ありがとうございます。