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沖縄返還VS新聞記者の“情”
数十年前に,ある新聞記者が沖縄返還と日米関係にかんする「重要な情報」を国会議員に提供したことが,大きな社会問題となりました。このとき,多くの日本人が,この新聞記者が情報を入手した「手法」を厳しく批判した一方で,この情報の「中身」については,前者ほど関心を示しませんでした。 この事件(いわゆる,西山事件)において,「日米間の密約(そして,それを“容認”してしまった,日本の時の総理)」と「“情”を利用した新聞記者の“手法”(さらには,情報管理の“甘さ”が露呈した官僚のミス)」のふたつを天秤にかけた場合,どちらが「重要」だったのでしょうか?
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- dragon-man
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あなたの質問は密約は悪いことという先入観で書かれています。それではどちらが「重要」かは答えようがありません。密約そのものは善し悪し以前に極めて重要でした。一種の外交テクニックで、その密約がなければ沖縄は返還されませんでした。密約をしなかったら、アメリカは沖縄返還に応じなかったでしょう。いまだにアメリカの統治下にあったでしょう。(そうしたら尖閣の問題も起きなかったか!) 密約をしてでも沖縄を返してもらうか、毅然として密約をせず、返してもらわないかは国民の価値観です。あなたはどちらがいいと思いますか? ですからこのときの「密約」と「情報漏洩」は比較のしようがありません。どうしても比較をするなら断然情報漏洩が悪です。危うく沖縄返還を反古にするところでしたから。当時の日本は左翼的傾向が強かった。マスコミはアメリカに対する外交はすべて反動的で良からぬもの、動機不純と報道していました。安保騒動がその最たるものです。毎日新聞の西山記者は、密約を左翼国会議員(当時の社会党)に暴露して、沖縄返還を不成功に終わらせようとしました。当時大政党だった社会党に暴露すれば、沖縄返還がうまく行かなくなることは常識でしたから、そう考えざるを得ません。酸いも甘いも知っている新聞記者ですから、単なる正義感でそんなことをやるわけがありません。一種の確信犯でしょう。女をたらして情報を盗み出した手口も不道徳の極みでした。
補足
今回の質問では,わたし自身は,先入観をもたずに,質問文をつくりましたが,どこを,どのように「誤解」されたのでしょうか? ここは,あなたが「日本擁護」をする場ではありませんし,わたし自身,過去の日本人の言動を問うことを目的に,質問をつくりました。 わたし自身がここで問いたいことは,「密約」の内容が国民に知られることの重要さと,情報を入手した「手法」の2つのうち,国民が関心を持つべき点はどちらだったかです。 本来であれば,「密約」の内容について,さまざまな議論があるべきところを,倫理上の問題としてこの問題が議論されたことは,非常に遺憾なことです。