福岡市出身のgreenhouseです。(^_^)
福岡の代表的なメーカでしたら「ニビシしょうゆ」ではないでしょうか。「こいくち」「うすくち」「うまくち」の三種で、贈答用に特選仕様のものがあります。私は、就職で東京に来るまで、ニビシしょうゆは全国区だと思っていました。そのくらい福岡では標準的な醤油です。キッコーマンと比較すると、色はより茶色に近いです。キッコーマンを最初に使い始めたとき、大根おろしにかけて、そのあまりの色の黒さに驚いたものです。味は塩分抑えめでうまみがあり、全体としてあっさりした感じの醤油です。
ところで、同じ九州でも、例えば種子島など、鹿児島の一部の醤油はすごく濃くて甘く、あっさり系の醤油で育った福岡出身の私には、これに刺身をつけて食べるなんて…!と、慣れないうちはぜんぜんダメでした。
短い間ですが、長崎に住んだこともあります。普段使いの醤油は「チョーコー醤油」でした。福岡とほぼ変わらないのですが、やはり微妙な味の違いが気になって、最初はなかなか慣れませんでした。
このように、九州のしょうゆと言っても、各地方でかなり差がありますので、念のためお友達にもう少し詳しくおたずねになったほうがよいかと思います。
あと、普段使いの醤油と贈答用の醤油では、かなり味にも差があると思いますよ。もしかしたら特別なメーカの蔵出し醤油だったのかも…。そこらへんも確認した方がよいかも知れません。
私は長い間福岡の醤油の味で育ったので、やっぱり福岡のしょうゆをおいしいと感じるのですが、自分の経験から考えて、よその地方の醤油で育った人が同じように福岡の醤油を「すごくおいしい」と感じるかどうかは疑問が残るところです。醤油は家庭料理の味の基礎でもありますから、やっぱり生まれ育った地方の親しみのある味、もしくはそれに近い味を、おいしいと感じてしまうんじゃないかなぁ。