以前科学番組でやっていたんですけれど細胞には回数を数える遺伝子だかタンパク質だかがあるんだそうです。
細胞分裂をするたびにそれが一つずつなくなっていって、やがてゼロになると細胞が死滅する。細胞を作る元の細胞にもそれがあるから、次第に細胞の数が減っていって、細胞が減れば機能も減衰していくので、それが老化なんだとか・・。
老化とともに進むのがボケ。これはある医者が言ってたんですが、別に医学的なものじゃない説ですけど
人が死ぬ寸前まで意識がはっきりしていたら、それこそ恐怖でしょう。
心臓が止まっても脳は少しの間生きています。だから「あ、今心臓が止まった。引き返せない死が来る」と認識できるわけです。
心筋梗塞で死にかけた時、部分麻酔だからずっと意識があってモニターを見ていました。信仰を持ち既に死を受け入れている私は恐怖は無かったけれど、開放感を期待していました。
でも人間の体は良くしたもので、心臓が動いていても次第に弱まってくると脳の活動が抑えられてくるんですね。
でも実際社会ではアンチエイジングなどと言って、やれば老化も死もないと思い込んでいる人が多い。そんな人が死に直面したらどうでしょうね。それは凄い恐怖だと思いますよ。だから次第にボケてきて、死の恐怖を感じ無くしているんだそうです。
私の叔母は老化の伴い食も細くなり、最後は大好きだったウイスキーで口をぬらす程度になりました。
そのまま2ヶ月で亡くなりましたが、焼き場に行ってびっくりしたのは骨一つ残らなかったんです。
出てきたのは僅かな灰だけ。皆箸を持ったまま唖然としてしまうほどでした。
でも、最高に幸せな最期だったとおもいます。老化というのは幸せな事なんでしょうね。
お礼
あぁ、なるほど。 受け入れる準備として、死を段々実感するためか。