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背筋は伸ばす?曲げる?
ちょっと前からロードの乗り方で、やまめ乗りのように背筋を伸ばして呼吸を優先する乗り方が言われるようになっているようですが、以前からある背筋を曲げて乗る方法と、どっちがいいんでしょうか?。 もちろん個人差はあるだろうし、ともに腹筋背筋で上体を支えるのは同じですが。 それとも、場合によって使い分けるのが良い?。
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「やまめ乗り」は,昔からある乗り方です。40年前にランドナーやスポルティフを乗っていましたが,当時ロードの方はトラックと同じように背を丸めて前乗りで乗っていましたが,ランドナーやスポルティフは基本的に後乗りのやまめ乗りでした。ハンドル高が高く,どちらかというとハンドルを遠くにしますからやまめ乗りの方が乗りやすいのです。さらに荷物を積んで,重いギアをゆっくり回すにはやまめの方が楽だからです。 ですからはっきり言って,人により向き不向きがあると思いますし,脚質等でも異なると思います。トラックやスプリンターでやまめ乗りをしている選手は知りませんが,クライマーやTT等では見かけます。例えばやまめ系の選手を挙げますとウィギンスやボクレール,カンチェラーラ,そして日本のホープの新城幸也選手等たくさんいます。 新城選手のケースでお話ししますと,彼はフランスに渡りまして真っ先にポジションの変更を指示されたようです。サドルを2cmほど下に下げ,後ろに2cmほど引いたポジションを指示されたようです。いわゆるやまめ乗りを指示されたのですね。それにより今までは1時から5時程度までしかペダルにトルクをかけられなかったものが,0時から6時すぎまで,パワー換算では10数%増したようです。さらに6時すぎまでトルクをかけますからハムストリングの使用が増して,ハムストリングの反射による深層腹筋による引き足が楽になり,ケイデンスも高めることが出来たようです。ですから彼には向いていたのだと思います。 一方,スプリント勝負では,ハンドルは引いたり押したりしますから,やまめは向いていないように思います。ハンドルが遠く高いですから手に加えられた力が体幹を通して足に伝わらないのではないかと思います。ですからスプリンターやトラックで距離が短いケースではやまめ乗りはないのだと思います。 場合によって使い分けなど出来ないと思います。ポジションそのものが異なりますから,ご自分にどちらが合っているかで乗り方を決めるべきものと思います。
お礼
詳しい説明。ありがとうございます。 そんなに昔からあったのですね。 最近話題になったので、新しい乗り方とばかり思っていました。 おっしゃられるように、自分に合っているか探ってみます。