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catholicという英単語は「包容力のある」?
catholicという単語は、包容力のあるという意味だと知りました。 たとえば、Tendai sect in Japan could be called catholic Buddhism because it contains a little bit of everythiing.とかの例文で使えるそうです。 質問は以下の通りです。 (1)この単語の持つイメージについて catholicてあのキリスト教のカトリックから来てるんですよね? なんでこれが「包容力のある」って意味になるんですかね? 何か歴史的な意味があるとか? プロテスタントは包容力が無いんでしょうか?? (2)宗教的な場面じゃなくても、この単語は使えますか? たとえば、The guy is so catholic that he listens almost everything what his spoiled girlfriend says.とか…。どうなんでしょう。 宜しくお願いします。
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- marbleshit
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確かにcatholicには『普遍的な、包括的な』 という意味があるようですが、 この英文の発話者は、日本の仏教に対する浅薄な印象を単に比喩的に、 丁度キリスト教で言うところのカトリックみたいなもんだね、 つまり、何でもあり、ごった煮、幕の内弁当みたいな、 と斜に構えて表現したかっただけのことのように思われます。 後半のa little bit of everything にその心情が見て取ることが出来ます。 当時の天台宗を概観すれば、所謂釈尊(ブッダ)の思想の最高峰たる 法華経をその機軸とするように見えても、 この時代は既に像法の時代ですので、その効力は粗方失せてしまっています。 伝教大師(最澄)が国費留学の末、日本で布教をするにあたっても、 この矛盾を乗り越えることが出来なかったため、 密教の扱いを当時の朝廷から受けているのです。 つまり中国から輸入し、開祖した時から、既にその本質は 形骸化した宗教であったわけです。 そのためあらゆる方便を尽くして、権力に阿り、 本来の釈尊の誓願である民衆救済としての法華経の立場を 失ってしまったという訳です。 このあたりの歴史的経緯を踏まえて カトリックっぽいねと発言したのであれば、 宗教学的には誠に炯眼ということも出来ましょうが、 お示しの英文から、そういった真意を窺い知ることは難しいと感じます。 つまり既に既成宗教の腐敗は洋の東西を問わず、 千年以上も前からその様相を呈していたということなのです。 さて肝心の質問の方、catholicという単語に汎用性があるかということ。 宗教の問題というのは、日本に居るとその重大性、デリケートさに 気付くことの甚だ困難な問題です。 人間としての尊厳にかかわる問題であるからです。 要らぬ誤解を生じさせる可能性のある表現など使わないという 態度、信条こそが賢明であり、 真の宗教的振舞であると斟酌するものです。 ご参考まで。
- WindFaller
- ベストアンサー率57% (465/803)
ちょっと良いですか? >例文で使えるそうです。 Tendai sect in Japan could be called catholic Buddhism because it contains a little bit of everything. これは、仮に英語ネイティブの人が言ったとしても、比喩的に使ったのではないでしょうか。私もこういう言い方はできないのですね。それに、それは比喩的に使ったとしても、天台宗に対して誤解があるように感じます。天台宗は、確かに、当時、総合大学のような役割を持ちましたが、"catholic Buddhism(catholicの大文字・小文字の違いは別として)"と称することはなずないはずです。ちなみに、日本の天台宗は、最澄を開祖とし"esoteric Buddhism"(密教)に分類されています。理由としては、天台宗そのものは、日本も中国も法華経を主軸としていますが、日本では密教は理論だけですが、台密と呼ばれています。細かな仏教論議は、趣旨と違いますので割愛します。 私の個人的な理解ですが、プロテスタントとカトリックは、包容力とかではなく、教会の持つ役割に大きな違いがあり、プロテスタントは、個人と神との結びつきに重点が置かれ、カトリックは、教会との結びつきに重点が置かれるように感じています。実質的には、クリスチャンの労働の概念の違い、ひいては経済活動に対する考え方の違いによる所が大きいのではないかと思っています。 >(2)宗教的な場面じゃなくても、この単語は使えますか? >The guy is so catholic.... He's catholic in his tastes. 彼は趣味が広い.(研究社 新英和中辞典--weblioより) 辞書で見る限りは、使えるようですね。 しかし、少なくとも、私は、使わないです。このような単語を会話で使う自信はありません。 相手が言っても、宗教の単語として連想してしまい、すぐには対応できません。
お礼
宗教的価値観は様々ですので、そういったバックグランドのある言葉は避けるべきなのでしょうね。 ただ、ご指摘のように、話し相手が使った時に、その真意はどういったところにあるんだろう、と気になっちゃいますね。 ひょっとして物凄く汎用性の高い言葉とか…、そんなことはないのでしょうかね…。みなさん回答くださってるのですが、残念ながらなかなか核心にいたりません。。。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
ランダムハウスにも catholic で「人が包容力のある」という意味が載っています。 これは宗教と関係なく用いられます。 でも, Tendai sect in Japan could be called catholic Buddhism because it contains a little bit of everythiing. この catholic Buddhism は人のことを言っているのではないですし, 「総合仏教」という意味だと思います。
お礼
ありがとうございます。仰るとおり、質問文にあげた例文は宗教的な意味合いで使っているように思います。 ご指摘の文章のように、汎用的に使っている例文もありますが、そのような使い方をした場合の印象がよくわからない状況です。宗教から離れた、汎用性の高い言葉になっているのですかね。
包容力という意味があるんですね、勉強になりました。 http://eow.alc.co.jp/search?q=catholic&ref=sa 検索してみたところ、カトリックは、ギリシャ語から来ている単語だそうです。 包容力のほうでなく、普遍とか普遍性とかの意味らしいです。ユニバーサルとかジェネラルとか。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF Englishで英語版を表示させても概ねこんな内容のようですが、 http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_the_term_%22Catholic%22 もともとギリシャ語由来でそういう単語があって、そこから来た英単語に「カトリック教会」とか「ローマカトリック」とかいう意味が色々とあるようです。 プロテスタントはカトリックに対する抗議(protest)をしたことから来ている名称です。 15-16世紀あたりに堕落してしまったローマカトリックに対して抗議を行った。ルターさんとかが。 この時代の教皇はルネサンス教皇と呼ばれているんですね・・・・ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%95%99%E7%9A%87 ボルジア家が有名。なんで教皇なのに息子(チェーザレ)や娘(ルクレツィア)がいるんでしょ~。 プロテスタントに包容力がないかどうかは知りませんが(無い事はないと思いますけど、やっぱりイエス様ですから)、カトリックのように教会内部や聖職者の装束を飾り立てず、簡素な感じがします。 (2)については分かりません。。。
お礼
カトリック教会が、その起源よりも先に存在していたcatholicという言葉を使った…のかもしれませんね。catholicという言葉自体が「普遍的」という意味なのでしょうか。ひょっとしてひょっとすると、ですね。興味深いです。
- wind-sky-wind
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形容詞にしても,名詞にしても,Catholic と固有名詞のように書きますが, もともと catholic で「普遍的,全般的な,一般的な」という意味で,ギリシャ語を語源としています。 それが「カトリック(の)」の意味で固有名詞的な意味を持つようになりました。 おっしゃる英語は「包容力がある」ではなく,「全体を含んだ」「一般的な」という意味で catholic Buddhism というのも「総合仏教」くらいの意味じゃないですか?
お礼
ギリシャ語の言葉が先で、カトリック教会が後との指摘、大変興味深いです。ありがとうございます。
- hirotan1879
- ベストアンサー率20% (512/2470)
追伸 : たびたび 恐縮です。 The guy is so catholic that he listens almost everything what his spoiled girlfriend says.とか…。どうなんでしょう。 此れは(相手を見て)慎重に運用したほうが良いと思います。(わたくしなら避けます) 信仰に関連しているので話題によって(食あたり)を起こすと尋常ではない反応を起こすこともあり得ます。 政治と宗教に関連する話は慎重な方が良いです。
お礼
宗教観は色々ですからね。たしかに、汎用性のない言葉なら、自分も避けたいと思います。ただ、他人が使ったときの反応に困りますね、「どういう意図なんだろ~」ってなっちゃいそうです。
- hirotan1879
- ベストアンサー率20% (512/2470)
大変勉強になるご質問ありがとうございます。 Q1: プロテスタントは包容力が無いんでしょうか?? 以前、アントワープ(ベルギー)とかライデン(オランダ)に居ましたが、プロテスタントの方が改革派ですから戒律や規律には厳しいそうです。更にいくつかの宗派が特に厳しいという特色があるから、段階的に別れているそうです。 ぶっちゃけ、(差別化: 僕らは堕落していない)で確立された以上、半端なく厳しいのでしょう。 Q2: 宗教的な場面じゃなくても、この単語は使えますか? 此れも本質的なご質問ですが、ぶっちゃけ(英語)に拘わった段階で(神様から逃れることはできない関連性)なのです。 特に固有名詞が無くて(HE)というならそれは神様です。 法律書、契約書は勿論のこと英文法に至るまで、(神様が中立の斜め上方から見ている)ことを前提に作成されています。 したがって 英語では (空気が有るのを前提としている)のと同じくらいの勢いでHEは普遍的に存在します。 したがって前後関係から判断できれば何の問題も無いです。 (質問者様が自発的に使用したとして、よっぽど 日本人に詳しいNATIVEなら (ああこの人は日本人にしては分かって居るから もしかしたらクリスチャンかもね) と内心つぶやくかも。。 程度です。
お礼
プロテスタントのほうが厳しいんですね。知らなかったです。てことは、カトリックのほうが緩やかでみんなに、普遍的…。あくまでも推測の域を超えないですが。笑 補足含めて色々とご回答くださり、大変興味深く読ませていただきました。ありがとうございました。
- Tacosan
- ベストアンサー率23% (3656/15482)
ちろっと調べた. 例えば MacMillan には including a wide variety of different things ( http://www.macmillandictionary.com/dictionary/american/catholic#catholic_3 ) って説明がある. http://www.etymonline.com/index.php?term=catholic によると, 直接的には「一般に受け入れられた」とかの意味で, これがローマカトリック教会に転用されたようだね.
お礼
言葉が先で、カトリックがその言葉を採用したんですね。大変勉強になりました。 ということは、もともと宗教とは離れた言葉だったと、そういうことのようです。 でも、現代社会だと、catholicて聞くと、真っ先にキリスト教を連想しちゃいますけどね。今でも、汎用的に使っていいものなのか、悩ましいですね。
お礼
拙い質問に、真摯に回答いただき感謝です。 たしかに、様々な人がいらっしゃるので、 宗教的な話題や言葉は、通常避けるのが賢明ですね。