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単語の羅列とその係り受けについて
- 契約文書で、「甲は、いかなる製品も製造、使用、流通、販売その他の取り扱いをしない。」という一文が存在します。しかし、単語を1つ1つ見ていくと述部とつながらないように見えます。この場合、助詞「を」は「取り扱い」にのみ係ると考えられます。
- 「いかなる製品も製造しない」「いかなる製品も使用しない」「いかなる製品も流通しない」「いかなる製品も販売しない」「いかなる製品もその他の取り扱いをしない」という文では、助詞「を」は「取り扱い」にのみ係ると考えられます。
- 契約文書において、単語の羅列があり、それぞれの単語とその係り受けに疑問を持っています。例えば、「いかなる製品も製造しない」「いかなる製品も使用しない」「いかなる製品も流通しない」「いかなる製品も販売しない」「いかなる製品もその他の取り扱いをしない」という文では、助詞「を」は「取り扱い」にのみ係ると考えられます。しかし、引用する際には納得できない部分もあり、迷ってしまいます。アドバイスをいただけると嬉しいです。
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質問者が選んだベストアンサー
もう少し砕けた表現にするとすれば、 「甲は、いかなる製品も製造したり、 使用したり、 流通させたり、販売したり、あるいはその他の取り扱いをしない。」となるかと思います。 しかし、おっしゃるように「流通」だけは使役表現にする必要があるため、表記を統一することができません。 そのため、単語のみの羅列にして「の取り扱い」に係けてしまおう、という意図の文でしょう。 骨格は「甲は、いかなる製品も製造、取り扱いをしない。」のような文と解釈できると思います。 「取り扱い」とは何を指すのかについて、「 使用、 流通、販売その他の」と説明している。 1.甲は、いかなる製品も、 2.製造しない。 また、 3. 使用の取り扱い 流通の取り扱い、 販売の取り扱い、 その他の取り扱い、 をしない。 という構文でしょう。 「取り扱う」には、 ・物を動かしたり操作したりする。 ・物事を処理する。 ・とりはからう。 ・担当する。 ・さばく など、広範な意味があります。 また、格助詞「の」には、「目標。…のための」という用法もあります。 使用のための取り扱い、 流通のための取り扱い、 販売のための取り扱い、 のように解釈すれば、若干の違和感は残りますが、まあ許容範囲と言えるでしょう。 製造のための取り扱い、という解釈は若干無理があるように思うので、これは別にするほうが妥当と思います。 個人的には、次のようにすると、意図をより明確にすることができるかと思います。 「甲は、いかなる製品に対しても、製造、 使用、 流通、販売、その他一切の関与を行なわない」
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私は次のような構文の省略形と考えます。 いかなる製品も (その)製造を、(および、) (その)使用を、(および、) (その)流通を、(および、) (その)販売を、(および、) その他の取り扱いを、 しない
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mike_g様 ご回答ありがとうございます。 おっしゃるとおりだと思います。 「その~を」とすることで大変分かりやすくなりますね。 なかなかこういう考え方ができずに苦労しています。 ようやく理解できました。ありがとうございました。
お礼
hakobulu様 丁寧で大変分かりやすいご説明をありがとうございました。 契約文章は独特の語彙、語法を使っているので読み込むのに苦労します。 一見、単なる単語の羅列に見えますがとらえ方により意味が通じるものなのですね。 本文を読んでいくと、「若干の違和感は残ります」のとおり至る所で引っかかってしまいます。 精進を重ねて行きたいと思います。ご回答ありがとうございました。