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「昇華」の使い方
過去に起きた、嫌な出来事から立ち直り、そこから学んだことを活かすことを、 昇華すると表現することは適していますでしょうか? 違う場合は、どのような表現方法があるか教えていただきたいです。 よろしくお願いいたします。
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基本的には、そのご理解でよろしいと思います。 精神分析用語としての昇華についてでしょうが、昇華とは、端的に言うと、社会的に実現すると何らかの問題が発生する可能性のある本能的な衝動を、社会的に認定され得るような自己実現のエネルギーに変換する作用のことを指します。 性欲、その他、憎しみなどに端を発する攻撃本能などを、何らかの意味で社会的貢献につながるようなエネルギーに変えることです。 虐げられて社会に対して恨みを持っているような人が、ひとたび発奮して努力し、社会的に有意義な発明をして社会に貢献し、人々の信頼を得るような過程も、そのひとつと言えるでしょう。 そのエネルギーを芸術の方面に注いで大芸術家になったような人の話もお聞きになったことがあるかと思います。 偉大な宗教家なども、大体、この昇華という過程を経ているはずです。 特別に偉大なことでなくても構いませんが、本能的(エス的)でマイナスのエネルギーを自我、あるいは超自我的に有効なエネルギーに変換せしむる作用を昇華と呼んで良いと思います。 文脈次第で、昇華する、昇華させる、昇華、など表現の違いはあります。
お礼
とても丁寧でわかりやすく解説していただき、ありがとうございます。