今から20年前の平成5年合格者です。現在は非常に難関化した当資格ですが、当時でも合格率
は10%を切っていて、特に簡単だった訳ではなかった(と言っても、過去問ベース問題の割合
がかなりあり、条文や判例の問いがストレートだったので、対策はし易かったですが、その代り
「小論文(作文)」がありました)大学3年生在籍時に合格できました。
最初は当時、学研さんが開講していた資格試験向け通信講座(ニューライフゼミ)の行政書士講座
を4月から半年間、受講しました。非常に初心者向けで内容が分かりやすく、これが無ければ難解
な「行政法」を得意科目にはできなかったです。民法も大学の講義と合わせて、かなり理解できた
と思います。ですが、勉強の仕方が分ってきた8月の夏休み頃、もう少し問題を多く解きたい、と
思い「東京法経学院」の「合格ノート、過去問マスター」等を毎日5時間前後はやり込み、外出中
は「自由国民社」の「口語六法」を持ち歩き、絶えず空き時間に眺めていました。あと、受験誌も
その間、購読していました。9月には小論文対策を始め、一日1~2題書く練習をしましたね。
・・・まあ、当時はこれで法令は比較的楽に取れましたが、一般常識は現在と同じで傾向が毎年変
わるので、結構勉強した割には苦戦しました。小論文も同様です。ですが、現在の試験は毎年、傾
向の違う新問が多く出ますし、条文や判例もヒネリや発展問題がメイン、論述問題で真の理解度を
試される問題もある・・・ということで、ただ過去問をやり込むだけでは合格するのは難しい、と
は言えます。
あくまで難関資格の「通信講座」は基礎力を付けるためのものと割り切り、なるべく易しい内容の
ものがおススメです。途中で挫折してやらなくなっては意味がありません。ですが、これだけでは
当然、合格には不足なので、あとは過去問や想定問題をどれだけこなし、傾向や解く時の思考力・
応用力、短時間で長文問題を読む込む読解力を養えるかがカギです。出来れば、通信講座を受講中
に自分なりの勉強スタイルを確立し、夏以降は独立独歩で勉強を進めていける体制を整えましょう。
キチンとやっていけば、夏休み時期くらいから、どのように動いたらいいかが自ずと分かるように
なる気がします・・・